おあいにくさま二ノ宮くん <4>

おあいにくさま二ノ宮くん〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)

著:鈴木 大輔  イラスト:高苗 京鈴

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

  短編集第四弾。表紙の真由と御嬢はアニメ版EDのチアガール姿。御嬢可愛いよ御嬢。

  今回の収録順は雑誌掲載順という至極普通なもの。

 

『峻護、未知の力を知るのこと』

  峻護が美樹彦にはめられる話。でも、これってよく読んだら、いくらでも言い逃れ出来そうなんだよなぁ。

  最初の約束のときに、美樹彦は「君の未来」を占うと言って、峻護を指しているんだから、同姓同名の二ノ宮峻護さんに災厄が降りかかっても、それは占いが当たったとは言えないのではないか?加えて、二ノ宮君が視たテレビのニュースは細工がされた物だったのではないか。とか何とか色々。

 

『峻護、男を示すのこと』

  にゃんこ可愛いよにゃんこ。このにゃんこも二ノ宮家で御飯を貰うようになった筈なのに、このエピソード以降一切登場してないよなぁ。

 

『真由、空を舞うのこと』

  熱血エピソード。この託児施設も見事なまでの一発ネタだったな。

  でも何で、雑誌連載時に無かった誤植が発生しているんだろう。

 

『真由、策におぼれるのこと』

  ドジっ娘と言うか、普通に自爆の多いヒロイン、真由。

 

『峻護、あらためて決意を固めるのこと』

  たまに思い出したかのように、男性恐怖症克服のエピソードが挟まれるな。と言うか、本編ではもうそんな領域の話じゃないよなぁ。

 

『涼子、被災するのこと』

  神宮寺学園の元保健医、七沢虹絵登場。七色の髪の毛はカラーで見ると、どぎついな……。で、インパクト振りまきまくりの虹絵だったが、涼子の保健室の隣に自分の保健室を設置したにも関わらず、やはりこのエピソード以降登場無し。その点、『フルメタ』はちゃんとキャラを使い捨てずにやってるんだなぁ。

 

『麗華、しくじるのこと』

  書き下ろし。自分の妄想全開の自主制作映画を全国に流されてしまう御嬢。何という羞恥プレイwww

  いやしかし、よー作ったな……。

 

  そして、後書きで御嬢が恥ずかしい格好をするのは完全に恒例となった模様。ただでさえ、四ヶ月連続刊行で糞忙しいのに、高苗さん大変だな……。つーか座談会は後書きでも何でもなくね?

燃:B  萌:A  笑:B  総:A