【ラノベ】超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！９巻【感想】

著：海空りく　イラスト：さくらねこ

こんなことが起こらない国を作りたい。
誰一人飢えることも、理不尽に殺し殺されることもない、誰もが幸せに生きられる国を。
かつて知恵の実を食すことを禁じた神のように漠然と人の善性に期待するのではなく、人の悪性をコントロールするロジックにより、システマタイズされた楽園（エデン）を……っ！

2019年10月の新刊。約１ヶ月半週間の積み。７ヶ月振りの新刊。『落第騎士の英雄譚』16巻からは半年振り。
アニメ放映開始月だからね、新刊出さないとね。

表紙はリルルか。相変わらずけしからんおっぱいをしとる。
ローテーションが１巡して戻ってきた感じだけど、２巡目がぐるっと回れるほどは続かないよなぁ。

さて、帝国軍との激突。司はあらゆる状況を想定した陣を構築するが、そこは流石の帝国。一筋縄でいく相手ではなくて……。

もうあまり残りの尺も無いと思うんだが、この期に及んで帝国側に濃いめのキャラが登場してくるんだよなぁ。
存在感のキツいオカマ系騎士とか大丈夫？司が掘られちゃったりしない？

戦記パートが延々と続いており、正直このシリーズで読みたいのはそこじゃないだよなぁという思いが。
ただ、その後の司と勝人の日本におけるベーシックインカムの導入は是か非かという論争は興味深かった。人の欲望をコントール下においてシステムに組み込むというのは興味深いですね。それが為せれば仕事ももっと上手く回る筈なんだよなぁ。

全ては７人揃って地球へと帰還するため。ガチの決裂に見えた司と勝人だったが、それはあくまでも作戦の一環だった。言葉にせずとも瞬時にお互いの考えを理解出来る２人の関係性良いな。日本に戻ったら殺し合いが始まるかもしれんが……。

ネウロが最後の力を振り絞って呼び戻した皇帝と残る３人の元帥。圧倒的な強さの前に為す術はあるのか。
どうやら皇帝は利用されているだけの存在ではなさそう。むしろ覚醒した皇帝に元帥達は殺されそうまである。

最大の危機が迫る……というところで本編最終巻へ続く。エピローグ的なものがもう１冊出る可能性もあるそうだけど。
次は2019年11月に『落第騎士』17巻。

燃：Ａ　萌：Ａ　笑：Ｃ　総：A+

シリーズリンク
・超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！８巻（2019/03）
・超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！ 10巻（2020/02）