【ラノベ】新妹魔王の契約者ⅩⅡ【12巻/感想/ネタバレ】
著:上栖 綴人 イラスト:大熊 猫介(ニトロプラス)
誰もがショーツをはしたなく濡らし、ベッドをいやらしく濡らしてしまっている。
それは━━現在の東城家における『日常』なのだ。
何か良い風に言うのやめろやw
2018年4月の新刊。約2年3週間半の積み。5ヶ月振りの新刊。
前巻の爽やかな表紙から打って変わって、アダルトな雰囲気の漂う構図と色遣い。
さて、予告されていた通り、本編に入り切らなかった長谷川先生との主従誓約+後日談+円盤特典小説を収録……と思いきや、前2つの分量が増え過ぎて特典は入り切らなかったでござるの巻。
まぁ、最後だからってやりたい放題だよね。もう、描写で誤魔化す気が一切感じられないw
あれか、もし怒られてもこれで最後だからせふせふと思って、怒られるボーダーラインを探ってるんだろうか……。
挿絵も全力全開だし、もうジュブナイルポルノとの線引きが理解らない……。最早どのレーベルから出ているかを判断材料にするしかないのか……。
で、こんだけはちゃめちゃにエロいことやってるのに、理由付けはやたらめったらにクソ真面目なんだよなぁ。
思い出したかのように七緒とセリスもハーレム入りしたが、果たしてそこまで増やす必要あっただろうか……。どうしても他の6人と比べるとキャラ立ちが弱いし……。
最後の最後まで迷い続けたセリスを誑かすヒロイン達、完全に正義の味方を邪の道に堕とそうとする悪役ムーブで草。
一方、刃更が滝川に肉を奢るシーンがしっかり描かれていほっこりした。そうそう、こういう男の友情チックなのも欲しいよね。まぁ、打算塗れでもあるんだけども。
斯波さん、味方になったらクッソ頼もしいな……。肉食った後のブレスケアまで気にしてくれるなんて……。
総評
そんなわけで限界突破のエクスタシーバトル、スニーカー文庫『新妹魔王の契約者』全12巻、これにてフィナーレ。足掛け5年5ヶ月。
後書きでは円盤特典まとめをⅩⅢ巻として出すと明言しているが、2年経っても出る気配が無いので、これで完結扱いとして良いでしょう。
多分、あれじゃない?円盤特典まとめだけでは本編完結後に出す本としてはパンチが弱いと判断されたのではなかろうか。
若しくは新シリーズの方が忙しいか。
巻数が進むにつれて、文章とエロ描写の癖が強くなっていったのが好き嫌いの別れそうなシリーズとなった印象。
エロにしてもがっつりドエロ!!!!という感じで可愛さが薄れていったのがちょっと俺にはハマらなかったかなぁ。まぁ、長期間積んだ所為で盛り下がってしまった側面も否定は出来ないのだが。
どっちかっつーと、男キャラの方が魅力的だったように思う。いや、性的な意味ではなく。エロとの対比で、より良く感じたんだろうか……。
世界観やバトル設定の構築自体はきっちりしていて面白かったので、別にそこまでエロを押し出して勝負する必要は無いんじゃないかと思うが、もう戻れへんやろなぁ。
なお、巻末には講談社ラノベ文庫でスタート予定の新作の宣伝が。
燃:B+ 萌:A 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・新妹魔王の契約者ⅩⅠ(2017/11)
・新妹魔王の契約者ⅩⅢ(2021/04)
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