【ラノベ】ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり【9巻/感想/ネタバレ】
著:木緒 なち イラスト:えれっと
「クリエイターは、おかしいんです。計算なんかできないんです。何がいつ生まれるかわからない、そんな出口の見えない暗闇で苦しみながら、ギリギリの解を出すのが彼らの仕事なんです」
2021年7月の新刊。約2日の積み。3か月振りの新刊。本編進行は8ヶ月振り。
表紙はシノアキと斎川さん。シノアキの悩みを匂わせるような対比の構図ですね……。
さて、シノアキの帰省に同行することとなった恭也。やだ、それって娘さんを僕に下さいって挨拶しに行くようなもんじゃん……と思いきや、ご家族に勘違いされることもほぼ無く、終始シリアスな雰囲気が続く。
一方、茉平さんはクリエイティブの現場に真っ当な労働環境を築こうと考えていた。どうやらその考えに至るきっかけとなった何かが過去にあったようだけど……。
何やねん、茉平さん、めっちゃ良い人やんけ!なのに周囲から理解されないの辛いな……。
結局、こういう環境が是正され難いのって自分が無能なのを棚上げにして頭脳労働を僻んでるゴミがいっぱいいるからなんじゃないのかなぁ。俺の勝手な想像ですけど。
ここから恭也と茉平さんが同じ方向を向いて進み、茉平さんの闇堕ちを回避出来るかと思ったが、恭也はまた違った結論に到達した。うーん、難しい。
だからひとりひとりがどうしたいかってことなんだよな。仕事に、創作にどういうスタンスで向き合うのか。自分の生命を削ってまで打ち込むのか、それとも自分の身体を第一に考えてセーブするのか。
個人の選択を尊重してあげられるような環境作りが大切なんだと思うけど……。
貫之もナナコも、そしてシノアキもクリエイターとしての地獄へと踏み出していく。恭也もまたそんな彼等と共に作りたい企画を温めいて……。
このままシリアス一直線か?ゾワゾワじゃん。
やり直し前の恭也の記憶は自分の周囲の事しか残っていないらしい。すっかりやり直した後の世界のことばかり意識しちゃうが、彼が10年前に戻された理由もいずれ明らかになるのかな。
燃:A 萌:A 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・ぼくたちのリメイク8 橋場恭也(2020/11)
・ぼくたちのリメイク Ver.β 3巻(2021/04)
・ぼくたちのリメイク10 エンドロール(2022/02)
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