【ラノベ】ぼくたちのリメイク Ver.β 3巻【最終巻/感想/ネタバレ】
著:木緒 なち イラスト:えれっと
「娯楽は、すべてが満たされた上で、最後に需要が来るもの、という考えがあります。僕もそう思っています。こんなものは、本来不要なものです」
「いらないものだからこそ……愛して止まないんです」
「このどうしようもない、いらないものが、不完全な僕たちを癒やしてくれて、補ってくれる。そのことに気づいたから、僕はゲーム作りをを、愛してしまったんです」
2021年4月の新刊。約2日の積み。5ヶ月振りの新刊。『Ver.β』は5ヶ月振り。
さて、茉平常務の元を離れ、新しい環境でリスタートを切った恭也達。順風満帆かと思われた開発だったが、茉平さんの恭也達を潰すという執念は常軌を逸するもので……。
最早、自身の進退すら優先度を下げて潰しにくるとか完全にサイコじゃん……。自分はゲームが嫌いなのに恭也達のゲームを潰すために、自分が陣頭指揮を執って最高クオリティのゲームをぶち込んでくるなんて……。
現実は厳しく、大逆転の一手も無くプロジェクトは中止の憂き目を見る。そんな中、恭也が配信番組の向こう側にいる視聴者達に語り掛けるシーン、めっちゃ刺さってくるよね……。静かなアツさが伝わってくる。
そうや、娯楽があるから明日が楽しみで生きていられるんだよなぁ。どこまで意図したのか理解らないけど、今の時勢にぴったりな話である。
かくして恭也はまた新たな職へと移ることに。かなり職歴を重ねてきているようだけど、辞めると一口に言っても相当エネルギーの要ることだよなぁ。
恭也が独立して、プラチナ世代+αとゲーム作りって、それ本編と変わらんのでは……と思ったら、『β』はここで終了とのこと。茉平さんの闇の理由も判明しないままだったし、苦みのある結末であるなぁ……と思いきや河瀬川さんとのラブラブ同棲生活確定でウルトラハッピーエンドやんけ!おのれディケイド!!
いやいや、ここで終わっちゃ駄目でしょ!いちゃいちゃ同棲生活編で後1冊書いてもらわなきゃさぁ!
総評を書こうかと思ったが、未回収な要素があったりとあくまでも本編を補強するシリーズという位置付けみたいだし、ここで書くのはやめておこうか。
燃:A+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・ぼくたちのリメイク Ver.β 2巻(2020/06)
・ぼくたちのリメイク8 橋場恭也(2020/11)
・ぼくたちのリメイク9 怪物のはじまり(2021/07)
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