【ラノベ】インフルエンス・インシデント Case:03 粛清者・茜谷深紅の場合【3巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:駿馬 京 イラスト:竹花ノート
「エグい詭弁!」
2021年12月の新刊。約5日の積み。3ヶ月振りの新刊。
さて、前巻から振りをやっていた通り、茜谷深紅との直接対決。それは死亡したと思われていたひまりさんの友人、冬美との再会でもあり……。
TwitterのようなSNSを使って集団自殺を扇動するという手口は興味深いですね。少しずつ人間の心理的ストッパーを外していくわけか。
インターネットの闇にはインターネットの光で対抗する。所詮は手段、使い方次第で良いようにも悪いようにも転がるってことですね。
悪い部分だけをクローズアップした展開ではなくて安心しました。
逮捕された深紅を煽りに煽る白鷺教授、やべーな……。改心させるどころか、もっと手のつけられない化物になって帰ってきそうなんですが……。
予想通り、今回で完結。真雪とひまりさんの関係性の決着はもうちょっと丁寧に見せてほしかったかなぁ。完結だからというやっつけ感が強かったような。
総評
そんなわけでインターネット社会の光と闇を描き出す電撃文庫『インフルエンス・インシデント』全3巻、これにて完結。足掛け9ヶ月。コンスタントに刊行してサクッと終わりましたね。
インターネットの功罪に向き合う興味深い内容でした。もうちょっと心理学等を絡めて蘊蓄を混ぜ込んでもらった方が好みだったんだけども。
可愛過ぎる男の娘とそれに翻弄されるお姉さんという構図は超絶オイシイ題材だっただけに最後まで活かし切れなかったのが惜しいか。
真雪とひまりさんの関係性はもっと掘り下げてほしかったよなぁ。2巻以降はインターネットの闇に向き合うことに紙幅の多くが割かれてしまっていたし、おまけで全編ラブコメパートの本を1冊出してくれませんか。
前にも書いたけど、連作短編形式で色んなネットのトラブルを解決するという構成の方が作風にマッチしそうだけどなー。
その方がギャグパートも組み込み易いだろうし。
燃:B 萌:A- 笑:A 総:A
シリーズリンク
・インフルエンス・インシデント Case:02 元子役配信者・春日夜鶴の場合(2021/09)
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