【ボーダー】魔界探偵 冥王星O ジャンクションのJ【感想/ネタバレ】
著:越前 魔太郎 イラスト:redjuice
(なんだと……よもやキミがそこまで、不特定多数の前で全裸になることに抵抗があろうとは気付かなかった……!)
講談社ノベルス2010年8月の新刊。約11年6ヶ月1週間半の積み。シリーズ第6弾。
今回の著者の正体は新城カズマさん、らしい。この人の著作、読んだことが無いから判断のしようがない。
プロローグからいきなり人を選ぶような文字密度の高い文体。一章では雰囲気こそ変わったものの、とんがったお話で。
しかしこれが一体どういう風に展開していくのか……?と先が気になってしまう不思議。
と思ったら、二章からは全然別のちょっとえっちなOLが活躍するお話にスライドしてちんぷんかんぷん。このOLの話、成コミみたいな設定だよな……w
その後もどんどん視点や舞台が切り替わっていき、最後には何とも言えない収束してるんだかしてないんだかよく理解らない結末へ。
メタ視点もガンガンに入ってきて、どの視点が劇中の視点なのか混乱するぜ……。
断片的に語られているエピソード群はどれも続きが気になる展開で、『世にも奇妙な物語』のようなオムニバス感があるね。
きっちり短編として仕上げたら、普通に『冥王星O』とは全然関係無い短編集として成立させられそうだよな……。
ジャンクションとかいうから、てっきりこれまでのタイトルを統合するようなお話かとばかり思っていたが全然違ったわ。
いや、前作を読んだの10年以上前だから独立したタイトルで良かったかもしれない。
次は2010年8月にメディアワークス文庫から『T』、9月に『ダブルD』と続きます。
燃:C 萌:A- 笑:A- 総:A
シリーズリンク
・魔界探偵 冥王星O ペインのP(メディアワークス文庫、2010/06)
・魔界探偵 冥王星O トイボックスのT(メディアワークス文庫、2010/08)
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません