【ラノベ】俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 1巻【感想/ネタバレ】
著:御堂 ユラギ イラスト:緜
俺は人生の何処かのタイミングで「好意」を落としてしまった。
オーバーラップ文庫2022年4月の新刊。約2日の積み。
偶然、Twitterのタイムラインで見掛けて気になったので購入。鬱々しいタイトルと表紙のヒロインの悲壮感漂う表情に惹かれたましたね。
なろう掲載作品を書籍化したものとなる。オーバーラップ文庫を買ったの2年振りくらいだな……。気付けば息の長いレーベルになったなぁ。
女運が悪い主人公、九重雪兎。彼の周りには魅力的な女性が沢山いるけれども、その殆どと過去に何らかの確執を抱えており、人からの好意を素直に受け止められなくなってしまっている。
高校1年の新学期、よりにもよってその確執のある女子達と同じクラスになってしまい……。
書籍化にあたってヒロイン側の描写を増やしたそうで、雪兎とヒロインズの視点が入れ替わり立ち替わりといった構成となっている。
そのため雪兎視点だとトラウマを植え付けた女の子にしか見えなくても、ちゃんと可愛いヒロインとして読者側は受け入れられるようになっている。
しかしようもまぁあらゆる異性との間に確執を作っていきよるな、こいつ……。幼馴染みに始まり、部活仲間、実母、実姉、叔母……。
それぞれに事情があってのことというのはちゃんと説明はされているけど、かといってそれを許せるかどうかはまた別問題だもんな……。
雪兎とヒロインそれぞれの1対1の関係性でジメジメしているだけならまだしも、ヒロイン同士でもバチバチでギスギスだから堪らない。雪兎との間に問題が無い女の子は雪兎を傷つける女なんて許せない!となるわけで、あらゆるところに地雷が埋まっている……。
何、「勘違いラブコメディ」とかゆるふわなキャッチコピーつけとんねん。ガチで笑えないやつやんけ!そのくせ、どうでも良い会話シーンの軽快さが腹立つw
過去にトラウマをいくら刻まれて壊れてしまおうが、ただ塞ぎ込んでいるだけではないが我等が主人公雪兎である。言動が随分トリッキーなんだよなぁ。
でも、ここぞという時には過去の確執を無視して困っているヒロインを助けちゃうんだから主人公気質というか。
それにしても雪兎というネーミングは『カードキャプターさくら』を思い出さずにはいられないんだけど、わざとなんだろうか……。
1巻の時点で相当な数のヒロイン候補がいるんだけれども、年上ヒロインが複数いるのは嬉しいね。クールビューティーなお姉ちゃんの悠璃さんとかご近所のえっちなお姉さんの氷見山さんとか屋上の天使先輩とかよりどりみどりじゃん!うっひょー!
うぅ、お姉さん達にダダ甘やかされたい……(´;ω;`)
今巻の最後でヒロイン達との関係は改善していきそうな兆しは見えているんだけど、ここから上向いていくんだろうか。そうするとタイトルと相違していきそうな……。
燃:C 萌:A+ 笑:A 総:A
シリーズリンク
・俺にトラウマを与えた女子達がチラチラ見てくるけど、残念ですが手遅れです 2巻(2022/11)
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