【ラノベ】シスターサキュバスは懺悔しないⅢ【3巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:折口 良乃 イラスト:KeG
「僕は、正しく生きる道を自分で決めました」
2013年10月の新刊。約8年6ヶ月2週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。
表紙はあら~えっちじゃないの。まぁ、劇中には該当しそうなシーンはほぼ無いのだが……。
さて、教会にやって来たゾンビの少女メル。錬金術師サキと共に旅をしてきた彼女を一時的に教会に住まわせることに。
サキは彼女を生き返らせてやりたいと言うが……。
今回はメルは一体何者かというところに焦点が当てられており、連作短編というには連続性が強い内容となっているか。
相変わらずお色気シーンはお情けレベルに入っている程度で、基本的にはハートフル寄りの展開が続く。
それはいいんだけど、口絵でメルの正体が推察出来そうな構図になってるのは良いのだろうか……。ミステリというわけじゃないからええんかな……。
強大な吸血鬼という存在にも真摯に向き合うエイクの姿は凛々しくて良かったですね。シルヴァのサキュバスとしての能力は殆ど活躍してませんでしたが……。
この続きが出ていないのは判った上で読んでいたので、最終巻らしい締めがあると思っていたのだが……アルェー?
総評
そんなわけで己の性癖を刻みつけていく電撃文庫『シスターサキュバスは懺悔しない』全3巻、これにて打ち切り。足掛け10ヶ月。
後書きで今後の予定は未定と書いており、その後続刊が出ていないということはそういうことでしょう。
モン娘の話がしたいが、いきなり性癖を前面に出し過ぎると引かれるのでサキュバスをフックとして用意したという構図なんやろなぁ。
なのでサキュバスが得意とするお色気展開に対しては消極的なのかと。KeGさんのイラストが素晴らしいだけにそこはちょっと勿体無いかなと思う。
折口さんはこの後、『モンスター娘ハンター すべてのモン娘はぼくの嫁!』という性癖真っ向勝負みたいなタイトルのシリーズを2冊とメディアワークス文庫で何冊か出した後に、己の性癖を貫き続け、ダッシュエックス文庫より刊行した『モンスター娘のお医者さん』が見事をアニメ化を果たすのであった。まさに一念岩をも通すじゃん。
燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A
シリーズリンク
・シスターサキュバスは懺悔しないⅡ(2013/06)
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