【ラノベ】ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ【感想/ネタバレ】
著:井上 堅二、綾里 けいし、庵田 定夏、石川 博品、伊東 京一、岡本 タクヤ、くさなぎ そうし、久遠 侑、九曜、佐々原 史緒、更伊 俊介、三田 千恵、田口 仙年堂、竹岡 葉月、築地 俊彦、野村 美月、羽根川 牧人、御影 瑛路、水城 水城、森橋 ビンゴ
イラスト:竹岡 美穂、閏 月戈、kona、NOCO、葉賀 ユイ、フルーツパンチ、ミユキルリア
「しょ、しょせんおまえも大きな物語に組み込まれることをよろこぶタイプだったか!」
ファミ通文庫2017年10月の新刊。約5年3ヶ月2週間の積み。
時々刊行されているファミ通文庫のアンソロジーシリーズ。時々言うても4年振りくらいなのね。
殆どはカクヨムに掲載されたものなのか。既存シリーズの番外編3本だけは書き下ろし。
イラストは各短編の扉のみ。それもあまりキャラクター性の強くない1枚絵が多く、あまりラノベっぽくない仕上がりになっている。
『In the Room』
綾里けいしさん。このお題からすると何だか甘酸っぱい雰囲気を連想するものと思うんだけど、初手サスペンスはおかしいだろwwwww後続の庵田さんの方がおかしいみたいな空気を形成するなwwwwww
何も考えずに50音順で収録したな……?
『七月のちいさなさよなら』
石川博品さん。人形のように小さな少女達が通う学校と少年の交流がハートフル。
『地面から15センチだけ浮いた程度の物語』
岡本タクヤさん。陰キャの心情を描きながら、ちょっとおかしなネタを仕込んでくるのが好き。ほぐし水じゃねーんだわw
『華道ガールと書道ボーイのミックス展覧会』
くさなぎそうしさん。この短編のみカクヨムのコンテストの受賞作品なのか。
短編ながらやたらめったらギスギスした話をかましてくるじゃん……。この筆力なら長編もいけるんじゃね?と思いきや、この後、本を出したわけでもないようで……うーん……。
『XP;15cm』
九曜さん。図書館でだけ会えるクールな先輩とかシチュが最高過ぎるんじゃ~。
『無事女子にフラれる、夏』
御影瑛路さん。タイトル通りの内容なんだけど、そこは最後で裏切ってくれよw
『彼女は絵本を書きはじめる』
『東雲侑子』シリーズの後日談。イラストは閏月戈さんということでNardackさんのスケジュール合わなかったのかしら。
結婚して幸せに暮らす2人の姿が描かれていてほっこりする。固有名詞は使われておらず本編を知らない人には独立した短編に見えるようになっているのは編集さんの指示なのかしら。
『僕とキミらと15センチにまつわる話』
『バカテス』の後日談。葉賀ユイさんの扉イラストはあるものの、こちらも『バカテス』と特定出来る要素は無し。
『〝文学少女〟後日談 つれない編集者に捧げるスペシャリテ』
あっ、固有名詞は出さない方針なのねと理解させた上で、ゴリゴリに出してくんのかよw
遠子先輩と心葉が恋人関係になる直前のエピソード。じれったいねぇ。
まとめ
少しの切なさもありながら基本的には甘い結末の作品が多くて良かったですねぇ。初手だけおかしいんだよなぁ。
ってか1本目で思ってたのと違うやんと思って読むのやめた人いるのでは……。
たまにはこういう独立した短編集も良いよね。これが最後のアンソロになったのは売上の問題なのか、ファミ通文庫の体力がそもそも風前の灯だからなのか……。普通に新作作るのとどっちがコスト掛かるんだろう。
また出たら即決で買いますよ、えぇ。知ってる名前が無くなってるかもしれないが……w
燃:C 萌:A+ 笑:B+ 総:A+
シリーズリンク
・部活アンソロジー2「春」(2013/08)
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