MF文庫J

IS(インフィニット・ストラトス) (MF文庫J)

著:弓弦 イズル(ゆみづる) イラスト:okiura

「……。一夏(いちか)」
「ん?」
「その、だな。戦っているお前は……か、かか、かっ」
「格好良か……な、なんでもない!」

約二ヶ月一週間の積み。ラブコメ大好きMF文庫Jが美少女メカアクション……だと……?そんな搦め手で来られたら買わないわけにはいかない。
弓弦さんはシナリオライターってことで、文章が美少女ゲームのテキストっぽいと思うのは先入観を持ってしまってるからか。

表紙はメインヒロイン箒(ほうき)がIS打鉄(うちがね)を右腕だけ部分展開した姿。これは結構格好良い。ただ、帯を外すと、スカートの中に紺色の布地が見えます。作中では一切語られなかったのだが、果たしてこれはブルマなのだろうか、それともぱんつなのだろうか。
読み終わって一番気になったのがここです<最低発言

舞台は宇宙で運用されることも想定したパワードスーツIS<インフィニット・ストラトス>が存在する世界。ISは女性にしか操縦出来ないのだが、何故か操縦出来てしまった一夏はISの操縦者を育成する女子高に放り込まれるのであった。え、それ何て『戦嬢の交響曲』?
主人公の名前が女っぽいのも一緒だな。女だらけな状態に理由付けが無い作品ってあんまり好きじゃないんだよなぁ。

で、周囲に認められていくのが早いな、おい。加えて、いきなり一夏にLOVEなヒロインが三人。多いよ、早いよ。
セシリアのフラグなんか、次巻以降で良くね?『戦嬢』は佑鹿が周囲に徐々に認められていく様が面白かったんだが、こっちはかなりあっさり溶け込んでます。
いや、そりゃ打ち切りの危険性があるんだから、ウケそうなネタをぎっしり詰め込んどかんといかんのは理解るんだけど。

一応、ISの軍事利用は出来ないことになっており、バトルはスポーツ扱いだが、謎の無人ISの襲撃もあったことだし、その辺は二巻以降に期待か。
基本的にテンプレートの寄せ集め状態なので、奇抜な何かを突っ込むか、テンプレートをしっかりと纏め上げるかしてほしいところ。すいません、偉そうな物言いで。

次は八月。

燃:B+ 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

コミカライズリンク
IS〈インフィニット・ストラトス〉 <1>(2010/12)
あいえすっ! <1>(2011/09)
IS〈インフィニット・ストラトス〉 公式アンソロジーコミック(2011/09)

アニメリンク
IS〈インフィニット・ストラトス〉 第1話「クラスメイトは全員女」

ガガガ文庫

RIGHT×LIGHT―空っぽの手品師と半透明な飛行少女 (ガガガ文庫 つ 2-1)

著:ツカサ  イラスト:近衛 乙嗣

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

第1回小学館ライトノベル大賞期待賞受賞。
魔法ありの典型的なボーイ・ミーツ・ガールです。タイトルからはビックリするくらい内容の想像がつかんが。

目新しい要素は無いが、ガガガにしては安定していて良かったように思う。そんなにガガガ読んだことないけど。ただ、帯のコメディタッチってのは嘘だろ。

そして、ラストでアリッサと未由のどっちがメインヒロインか判らなくなる件。どう考えても、アリッサの方がメインの筈なんだが……。最後の見開きイラストは未由だしなぁ。

燃:B  萌:B+  笑:C  総:B+

ファミ通文庫

鋼鉄の白兎騎士団VI (ファミ通文庫)

著:舞阪 洸  イラスト:伊藤 ベン

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

表紙はセリノス、ノエルノード姉妹。
さて、新章突入。ガブリエラ達に後輩が出来ることに。って、またキャラ増えるのか……。今でも、結構あやふやなのに……。しかも、こんだけ女性キャラが居ても、萌えは殆ど無いという……。

でも、読むと、面白いんだよなぁ。不思議なことに。
ところで、FBonline掲載の4コマでアルゴラ様がいじられ過ぎな件。4コマも文庫に収録してくれないかな。
そういや、『まかでみ』はいつまで延期するんだろうなぁ。三月発売予定が今では早くても五月ですよ。

燃:B+  萌:B  笑:B-  総:A-

ファミ通文庫,雑記

今月は通常通り、1日フライングで29日発売。ブツは、

・鋼鉄の白兎騎士団Ⅸ
・学校の階段 <10>
・オトメな文具。 二重・想

鋼鉄の白兎騎士団 IX (ファミ通文庫 ま 1-1-9)学校の階段 10 (ファミ通文庫 か 8-1-10)オトメな文具。 二重▽想 (ファミ通文庫 あ 9-3-2)

の三冊。

来月の新刊で気になるのは葛西さんの新シリーズ『恋愛撲滅(仮)』。『キャラふる』の続きは無理だったか……(´・ω・`)
って、これネットでは既に一ヶ月延期されてなかったっけ?

MF文庫J

けんぷファー 10 (MF文庫 J つ 2-12) (MF文庫J)

著:築地 俊彦 イラスト:せんむ

「贅沢は言わねえ。今この瞬間だけを忘れなきゃいい。あとのできごとは犬にでもくれてやれ」

約一週間の積み。四か月振りの新刊。あれ、表紙の雰囲気変わった。前回は番外編だから表紙の雰囲気が違うんだと思ったけど、単にあのタイミングで変わっただけだったのか。

さて、本当にクライマックスなのかどうか疑わしい第十巻です。みんながシリアスな話をし出したから、本当に終わるのかもしれないけど。

今回は本編よりも、せんむさんの後書きの「ぷるるんっ雫ちゃん」の方が面白かったです。

燃:C 萌:B 笑:B+ 総:B+

アニメ,角川スニーカー文庫

「ひょっとして、その禁則事項ってのは放送禁止用語か何かなのかな」

そろそろ台詞のチョイスが厳しくなってまいりました。禁則事項の下りは何回聞いてもエロイなぁ。

六回目。劇中では15524回目。最近は一時十五分開始だったから、一時開始に戻ったことを忘れていて見逃すところだったよ。レコーダーが動き出して何事かと思ったw

今回も脱出ならず。まさか『憂鬱』編の六回を超えるとは……。八月一杯は『エンドレスエイト』って噂があるんだけど、マジネタなのか……。

古泉の喋りがやたらふざけてる感じだったけど、そういう演出なのか、それとも小野さんがヤケクソになってきているのか。
あとは、キョンのΣTシャツが気になります。

スニーカー文庫のCMは『妄想少女』になっていました。新シリーズというだけで、CMを流してもらえる……だと……?

燃:C 萌:A 笑:B+ 総:A-

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

ファミ通文庫

ふらぐ//ON! シナリオが破綻しています。 (ファミ通文庫)

原作:高崎 とおる 著:坂東 真紅郎 イラスト:奈月 ここ

「そうだよ、俺は【ライター】なんだ。生まれついての“書き手”なんだよ。たとえヘボだろうが、未熟だろうが、覚悟がすわってなかろうが。だったら、解決するにはこれしかない!うん、書き続けるべきなんだ!」
「ど、どうしたの?何を書き続けるの?」
「俺たちの未来をさ!」

約二ヶ月の積み。ファミ通文庫。憧れの女の子の人生のシナリオを書くという粗筋に惹かれて購入。
高崎さんと坂東さんと言えば、『リセットな彼女』のコンビ。結構間空いてるな。高崎さんが原作を担当している『オオカミは懐かない!?』が後一冊で完結ってところで、これが先に出るっていうのは一体……?シナリオは完成していて、あとは執筆者が書くだけって状態だったのかな。

で、憧れの少女、高城みなもの人生のシナリオを書くことになった森永昴。しかも彼女の恋愛相手が自分という設定を前提にみなもの一人称視点で書かなければならない。
これは恥ずかしい。まぁ、でも世のシナリオライターさん達は多かれ少なかれ、こういう恥ずかしさを覚えながら書いてるんだろうなぁ。

そういうわけで、一見、少し前に発売された同レーベルの『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』とネタが被っているように思われるが、あちらがユーザー視点の切り口なのに対し、こちらはメーカー視点の切り口と上手く差別化されている。

ストーリーも上手くまとまっており、素直に続きが読みたいと思える作品でした。二人のヒロイン、みなもとカナエルも可愛いし。

燃:A- 萌:A 笑:B 総:A

著者リンク
今日も脱いでよ!二階堂さん!(オーバーラップ文庫、2013/09)

イラストリンク
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(このライトノベルがすごい!文庫、2011/09)

ライトノベル

ライトノベル研究序説

編著:一柳 廣孝/久米 依子

ネットサーフィンをしていたら、偶然こういう本が出ているのを知り、購入。いつもこういう副読本的なものは店頭でパラパラを見てから買うかを決めてるんだけど、これはちょっと見切り発車だったか。

興味深いことも色々書かれてるんだけど、かなり真面目に学問してる部分が結構あり、そういうところは肌に合わなかったかな。
複数の人がそれぞれのテーマで執筆しているので、バラエティ豊かな一冊には仕上がっている。
BLに言及している人も居るので、その辺も興味深いな。
あとは、『ハルヒ』のコミカライズの黒歴史の方が紹介されていて面白かったです。

燃:C 萌:C 笑:B 総:B+

アニメ,電撃文庫

「どうしよう、わっちの帰る場所がもうありんせん……!」

アマーティに思いっきり恋敵宣言されたロレンスだったが、体裁を守ることを考えてしまい、男らしくない返答をすることに。
ヨイツの情報をすぐにホロに話さなかったことも影響し、事態はこじれていくばかり。故郷がもう無くなってしまったと思い込んだホロは激昂。

何か面白くなってきやがったーーーーーーーーー!!

燃:C 萌:A- 笑:B 総:A-

狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)
狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫)

アニメ,トクマノベルスEdge

「即席のチームにしては頑張ったわ。でも、これでは勝てない……」

サブタイトルが実に良い。

偶然ハンカチを落とした小梅に一目惚れした少年高原が事態をややこしくする。この下りはコミカライズのオリジナル展開だと思ってたけど、アニメのシナリオとして既にあったものをコミカライズに取り入れたんだろうか。

野球をやる同好会の名が櫻花會(おうかかい)に決定。部室まで貰えました。
張り切って練習する乙女達。流石、J.C.STAFF、作画が安定していて、みんな可愛いです。

で、いきなり練習試合です。そろそろ試合のシーンを入れとかんと、ただの美少女アニメになっちゃうし、良いタイミングか。
って、制服のままでやるんかい!

付け焼き刃ではやはりどうにもならず、フルボッコでござる。一回裏に十点を叩き込まれ、コールドゲームで試合終了。あまりに多くの課題を残す結果となった。ってところで続く。

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)
大正野球娘。 (トクマ・ノベルズedge)