角川スニーカー文庫

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (スニーカー文庫)

著:林 トモアキ イラスト:上田 夢人

「ふざけないで、もらいたい」
「僕は。優勝候補、などではない。断じて」
「黙れ……!本来であれば我こそが大佐を倒し、今の貴様の位置に」

「僕は、……神だ」

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。
さあ、林さんの三番目のシリーズが始動。ニートであるヒデオは自殺しようとしたその日に電子精霊のウィル子と出会い、成り行きで聖魔杯に参加することに。
しかも目つきの悪さと感情が顔に出ないタイプという利点、更に元から失うものがないということで、運も手伝って一気に優勝候補にまで躍り出る。この勢いが好きだ。

聖魔杯の参加者には個性的な面子も居るようで、まさかのメタルヒーロー地球刑事ジャバンとか。そういうアレで、林さんのギャグセンスも健在。

今回はザスニ掲載分の四話と書き下ろし一話を収録。書き下ろしでは魔殺商会やリップルラップル、ヴィゼータが登場。聖魔都市のケーブルテレビでニュースキャスターのようなことをしている。
連載分には葉月の雫が登場しているし、聖魔杯参加者の魔人エルシアの下の兄は『お・り・が・み』に出て来たエルシオンだそうな。
更に、聖魔王として名乗りを上げてからも悪い事する奴が絶えないことを残念に思った鈴蘭自身も聖魔杯に参加していることが判明する。

また、ウィル子は自分と同じような存在がもう一人居ると発言。これはあからさまなネタ振り。
つーわけで第一巻でした。萌えは殆ど無いけど、ストレートに面白かったです。でも、タイトルの意味が全然判らない。

燃:A 萌:B 笑:B+ 総:A+

著者リンク
ミスマルカ興国物語Ⅰ(2008/02)
現役プロ美少女ライトノベル作家が教える!ライトノベルを読むのは楽しいけど、書いてみるともっと楽しいかもよ!?(2014/04)

 

ファミ通文庫

コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る (ファミ通文庫)
著:野村 美月、井上 堅二、田口 仙年堂、櫂末 高彰
イラスト:竹岡 美穂、葉賀 ユイ、日向 悠二、甘福 あまね

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。
コラボ文庫第二弾は『文学少女』?『バカテス』?どっちだ?『狂乱』のときは本当に『狂乱』一色だったけど、今回は四作品が入り乱れている印象。どっかの告知にはコラボ文庫第二弾は『文学少女』って書いてあった気がする。でも表紙描いてるのは葉賀さんなんだよなぁ。デフォルメ化されてる遠子先輩と九重部長が可愛い。あと、姫路さんのおっぱいがけしからんです。
また、文庫化に当たって、挿絵が描き下ろされているのが嬉しい。

『“文学少女”と乙女に集う召喚獣』

「そう!その激しい痛みこそが愛なのよ!きっと坂本くんが攻めで、吉井くんが受けね」

うわぁぁああああああああん、遠子先輩が壊れたああああああ!
野村さんと葉賀さんがタッグを組んだ。つ、強過ぎる……!ふっくらした遠子先輩が可愛いです。心葉は完全に男子の制服を着た女の子です。

FBonlineで読んだときも相当にアレな内容だったが、今改めて読むともっとアレでナニだな。遠子先輩とムッツリーニのまさかのエロス対決とか最低過ぎるw
何がけしからんって、葉賀さんの手による琴吹さんのぱんつがけしからん。野村さん、本編で暴走出来ないからって、やりたい放題だな。

そして、琴吹さんと美波が意気投合しちゃう書き下ろしエピソードを追加収録。確かに、この二人の境遇って似てるんだよな。

『“文学少女”と殺された莫迦』

「とりあえずムッツリーニには布でも被せておこう。ちょっとグロいからね」

ムッツリーニの扱いw
前のコラボから続く形で今度は井上さんと竹岡さんがコンビ結成。
女装心葉にイラストキトゥアアアアアアアアアアッ!!何という美少女か。
内容はいつも通りの『バカテス』。つーか遠子先輩が溶け込み過ぎてる。

『天栗浜のガーゴイル』

『ガーゴイル』のコンビが執筆。出番無いけど、扉のデフォルメされた美冬姉さんと中村さんが可愛い。
筋肉を出した点は評価されるべきだが、本家本元の筋肉を読んだ直後だと物足りない。

『バカと階段と召喚獣』

『学校の階段』コンビ。
唯一挿絵の描き下ろし無し。この後のコラボで甘福さんが力尽きたと思われ。
正直な話、トップバッターの野村さんが全部持っていってるので、普通のコラボだと霞む。十二人を同時に動かす、その手腕は凄いと思うが……。

『“文学少女”とやってきた走者(ランナー)』

野村さんと甘福さんのタッグ。
うわぁあぁああああぁあああああああああ、LOVEが!LOVE寄せがぁああああぁぁあああああああああああ!大変なことにぃいいいいぃいいいいぃEEEEEEEEEEEE!!

学校交流の一環で一週間トレードされる心葉と幸宏。
心葉はひぃひぃ言いながら階段を昇ったり降りたり。幸宏は遠子先輩のおやつを描きながら、部室で二人っきり。え、何この落差!?つーか、遠子先輩、幸宏にも書かすのかよ!

で、心葉と幸宏が心配で様子を見に来ちゃう美冬姉さんと琴吹さんが可愛過ぎるんですが!
幸宏に朴念仁なリアクションされる美冬姉さんも可哀想だが、実は階段部での活動中、肝心の心葉はいずみ先輩を見て、遠子先輩のことばっか考えてたという衝撃の事実がある琴吹さんが可哀想過ぎて泣けてくる。
甘福さんの描く遠子先輩に違和感バリバリってのは言っちゃ駄目!
いやしかし、野村さん、凄い手堅くまとめてくるな。LOVE寄せが強過ぎる。元々『バカテス』も『学校の階段』も好きらしいが、これが愛の力なのか……!

そういうわけで、コラボアンソロジー第二弾でした。野村さんには是非もっと色々なコラボを書いてほしいです。特に、『まかでみ』と混ざったときにどうなってしまうかが見てみたい。

燃:C 萌:A+ 笑:A 総:A+

一迅社文庫

ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)

著:十文字 青 イラスト:青稀 シン

「待っててくれてもいいし、待っててくれなくてもいいです」
「俺は勝手に追いかけますから」

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。
第三巻にして第一部完結巻。表紙は夏彦の義姉、春。普通の表紙と見せかけて、着ているパジャマがボロボロなワナ。
十文字さんはクライマックスになると、暴走するのか450ページもあります。

さて今回は夏彦の出番は大分減り、春と夏彦のクラスメイトの桜慈(おうじ)がメイン。二人がお互いを想い合う描写は十文字さんらしく、延々心理描写が続く構成。
春が長い間、闘病中だから最後の最後で死ぬことになるのかと思いきや、それを更に上回る絶望展開に戦慄した。
ディジェネレーターとして覚醒した春は義理の両親と妹を殺害、更に自分自身も左腕だけを残して行方不明に。何、この救いようのない展開。
こんなことがあったから、夏彦は数年後に、あんなに荒んでいたのね。
ちょっと幸せ漂う展開だなと思った途端にこれだよ。突き落とし過ぎですって。

というわけで、第一部「1990年久堯(くだか)市編」これにて完結。トワコが未来からやって来たとか、エンジェルダイブとディジェネレーターの関係とか、多少は判ってきたこともあるものの、依然謎だらけ。
ちょっとだけあったジャックのシーンも意味不明だったしな。

最後に予告が載ってるんだけど、『ANGEL+DIVE CODEX』ってのが第二部全体のタイトルなのかな。
そうそう、他レーベルで書くことに味を占めたのか、二月にMFに十文字さんが登場します。

燃:B 萌:B+ 笑:C 総:S-

GA文庫

らじかるエレメンツ 3 (GA文庫 し 4-3)
著:白鳥 士郎 イラスト:カトウ ハルアキ

「焦ることはないさ。有限とはいえ、時間はまだまだ残されている急ぐ必要はない」
「ま、ひっついたらひっついたで、逆に退屈になりますもんねえ」
「何となく……寂しくも……なりますし……ね……」
「ああ。ゆっくりと、みんなで楽しみながら距離を縮めていけばいいのさ」

ティーガー、凄い良い事言った!!
過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

表紙はまた羽卵。表紙をめくると、半裸のアルミが。いや、この絵でサービスカットとかやられてもですね……。
さて、今回は短編集。相変わらずカオスな笑いが楽しい。羽卵の暴れっぷりと鉄太郎のツッコミが。いまだかつて主人公の股関節を脱臼させるヒロインが居ただろうか。ちなみにドクロちゃんの場合は治せること前提で撲殺しているので、また別だと思います。
最後はちょっと羽卵と接近するも、結局アルミの乱入の所為でうやむやに、みたいなオチ。
思いの他、売上が良かったから続けられることになっちゃいましたーってな展開を期待していたんだが、残念ながら奇蹟は起こらず、これにて終了。あーあ。

総評

GA文庫だから全く期待していなかったのに、この面白さ。えてしてそういうもんだよな。このノリは五巻六巻くらいまでは読みたかったけどなぁ。
何でだ?『おと×まほ』や『シャムロック』が続いていて、何故こんなに面白い作品が打ち切りなんだ?
判り切っている。絶対にイラストの所為だ!!もし『おと×まほ』と絵師が逆だったら!もしこのシリーズの絵師がQP:flapperさんやさそりがためさんだったら!くっそぉぉぉおおおおぉおおおおぉっぉぉおおおおおおおお!!!!

燃:C 萌:B+ 笑:A 総:A+

ファミ通文庫

まかでみックス さーど 将軍様と呼ぶんじゃねえッ! (ファミ通文庫)

著:榊 一郎 イラスト:BLADE

(何をそんなに嬉しそうなんだ、お前は)
「接続同調率が上がると、千里様を身近に感じられるから、好きです」

クフィール可愛いよクフィール。

過去に読んだ作品を紹介していこうシリーズ。

前回の宣言通り、ブルマです。しかも百合です。

さて、今回はネオ・マカデミボールで大激突。その中で、メタリスがソーラーアクエリオンの無限拳をかましていてびっくりした。
<混沌委員会>では新たに<詐欺師(トリックスター)>という人物が登場。また、<終わりの魔獣(ドラグーン)>も居るようだ。
そして拓人とタナロットとファルチェがちょっとだけ出てキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!ファルチェは魔法機杖状態だったけど。
鈴穂……(´・ω・`)

恒例の次回予告では榮太郎がブシドー仮面付けて「断固拒否する」とか言っていて牛乳吹きかけたwww
ブシドーなんてオリジナルそのものがネタなのに……。今回の予告は『ダブルオー』一色なんだけど、元ネタ知らなかったら何一つ面白くないよな。
今回は新キャラのアイデアを神野オキナさんと有沢さんから貰ったそうな。
勿論、御説教は健在でした。

燃:A- 萌:A+ 笑:A+ 総:A+

ランキング,雑記

あけましておめでとうございます。新年一発目の更新はタイトル通り、2009年読了物のまとめと年間ランキング公開、そして今年の目標決定とします。

まずはどんなジャンルの本をそれぞれ何冊読んだかの集計です。

ライトノベル:356冊
ボーダー  : 12冊
ラノベ関連本: 12冊
児童書   : 11冊
美少女文庫 : 1冊
一般小説  : 4冊
コミカライズ: 76冊
漫画    : 61冊
雑誌    : 21冊
その他   : 2冊

総計    :556冊

ボーダーは普段のランキング集計の際にはラノベとして扱っていますが、集計の際はバラしました。
コミカライズはラノベ関連のみならず、あらゆるコミカライズがカウントされています。
その他はラノベ以外の関連本です。
やってみて判ったことは一月毎に集計しておかないと、カウントが大変ということですね。

ボーダー込みでギリギリ一日一冊ペースか。総計でも一日二冊ペースに届かないとはな……。おのれドラクエ!


ランキングは月毎のものよりも順位数を増やし、またコミカライズ部門も設置。ランキング全てを記載すると、阿呆みたいに長くなるので、別ページを設けました。
基本的に、各月のランキングを元に年間順位を作成。四月以前のものはありませんが、ちゃんと作成した上で順位付けしています。
「総」部門はトップ20とワースト1、それ以外はトップ10までを出しています。コメントも含めて別ページで。

「燃」部門
「萌」部門
「笑」部門
「総」部門
「コミカライズ」部門

この一年で印象深かったことと言えば、

・『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン』のスケールのデカさ
・『ハイスクールD×D』の半端無さ。
・『アスラクライン』フルスロットルクライマックス
・『神曲奏界ポリフォニカ』シリーズ五十冊到達

あたりでしょうか。


2010年の目標は、

・ラノベを400冊以上読む。
・読了物を600冊以上にする。
・ランク付けをもうちょっとだけ厳しくする。(総合でB-以下が殆ど無かったため)
・ブログのアクセス数を増やす。
・麻雀のレベルアップ。
・今より面白い文章が書けるようになる。
・クビにならない程度に仕事を頑張る。

としたいと思います。優先順位は記述順です。春休みにちゃんと読めば達成可能だと思うけど、おのれドラクエ!というオチが待っているのは目に見えているw
それでは皆さん、今年も宜しく御願い致します。