Another(上)
「気をつけたほうが、いいよ。もう始まってるかもしれない」
スニーカー文庫2012年3月の新刊。約3ヶ月1週間半の積み。
2006年から2009年にかけて野生時代で連載された作品で、単行本化したのが2009年。その後、2011年11月に文庫落ち、更にアニメ放映目前ということでスニーカー文庫版が登場。下巻と同時発売で、表紙が合体します。
小説原作とはいえ、ラノベじゃないし、特別興味無かったんだけど、友人の家でアニメをちらっと見た所為もあってか、ラノベ神から天啓が下った。
どうせ読むなら、のいぢさんのイラストが付いてるスニーカー文庫版だろうということで。
まぁ、描き下ろしは表紙イラストだけ。口絵イラストの初出が書いてある作品なんて初めて見た気がするぞ……。
もしかして挿絵があったりしないかなーと思ったけど、そんなわけねーだろ!
こういう一般レーベルとラノベレーベルで分けて出る作品って、ウチのブログだと、すげーカテゴリ分けし難いんだよなぁ。
同じ作品でも、どのレーベルから出たものを読んだかで変わるしなぁ。例えば、本作だと単行本や角川文庫版を読めば一般カテゴリ、スニーカー文庫版を読めばボーダーカテゴリとなるか。
さて、前置きが長くなったが、本作は本格ホラー……らしい。中学3年生という微妙な時期に転校を余儀なくされた主人公、恒一は三年三組に隠された秘密に近付いていくことになる。そこには迷信以上の何かが潜んでいて……というお話。
普段ラノベばっかり読んでると、こういう話の着地点が全く見えないよなぁ。とはいえ、綾辻さんと言えば、もっと硬い文章の人というイメージがあったんだけど、全然そんなことないんだな。むしろ随分読み易かった。
かといって、ラノベチックな文体かというわけでもない。いやまぁ、ラノベチックな文体とは何ぞやという話になるのだが。って、どんどん脱線していくな!
最初な何だか奇妙な雰囲気という程度なんだけど、1人目の死者が出てから、一気にシリアスムードに。ってか、傘持って階段降りたら、滑って傘の先端が喉に刺さるとか怖過ぎワロタ
入院中に仲良くなった新米ナースの水野さんとのDOKIDOKI情報交換だぜいやっほぉおおおおおおおおお!と思ってたら、即退場とかどういうことなの……。
周囲が不可思議な行動ばかりするのに、それでもめげずに自分の好奇心に正直な恒一のタフネスパネぇな。
上巻の時点で、ある程度ネタが見えてるんだけど、ここから更にひっくり返るんだろうか。というかミステリ的に解決するのかどうかさえ判んねぇしな……。これは早く下巻も読まねばな。いや、録り溜めてるアニメ版を消化するという名目もあるけど。
燃:C 萌:B+ 笑:C 総:A
シリーズリンク
・Another(下)(2012/03)
アニメリンク
・Another #01「Rough sketch -素描-」
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません