シオンの血族1 魔王ミコトと千の花嫁

シオンの血族 1 魔王ミコトと千の花嫁 (一迅社文庫 す 1-5)

著:杉井 光 イラスト:きみしま 青

「先生、忘れてもらっちゃ困るな。護国院は学校である以前に基地だ」
「司令こそ忘れてもらっては困ります。護国院は基地である以前に学校ですよ」
「あんたはどうせ体操着姿の小学生がケツ並べて綱引きしてるのが見たいだけだろう。あのな、あんたのくだらん趣味のために軍務に支障を来すなんざ論外だよ」
「見損なわないでください」
「私が見たいのは騎馬戦や棒倒しでの、幼女のきゃっきゃうふふのつかみ合いです」

約3日の積み。『さくらファミリア!』の完結から1年1ヶ月。一迅社文庫での杉井さん、3番目のシリーズが始動。千の花嫁と言えば、電撃文庫『よめせんっ!』を思い出しますな。
当初は2010年12月発売予定だったが延期。延期前には、ゆでそばさんによるイラストも公開されていたが、再び発売予定に登場したときには、きみしまさんに代わっていた不思議。
杉井さんが自分の所為って言ってるけど、どこまで本当なんだろうか。

きみしまさんは『あかね色シンフォニア』で一迅社文庫には登場済み。最近は『ザ・サード』のイラストも担当してるよね。

表紙はメインヒロインの有葉(ありは)。ぱっと見、凛々しいお姿に見えますが、よくよく見ると、制服があちこち破れていて微エロ。

舞台は現実とは異なる歴史を辿った近未来の日本。吸血鬼(アプヌース)の血を引く紫音寺の姉弟、有葉とミコトが活躍するハーレム伝奇アクション。
デビュー作『火目の巫女』と『さくらファミリア』を足して2で割って、エロを足したような内容。

ミコトは、とある理由から血族を増やさないといけないので、可愛い女の子を見付けると、すぐえっちぃことに及ぼうとする。毎章、やらしいことをするのがコンセプトの1つ、みたいなことが後書きに書いてありました。
何にせよ、ナイス触手、ナイスブルマと言わざるを得ない。

登場人物には変態が多いが、本筋自体は至って真面目でモブはばっさばさ死んでいきます。シリアスとエロのバランスが絶妙だな。と言うか凄くエロゲにありそう。
舞台設定が俺の苦手分野でなぁ。国同士の戦いがどうなってるのかが、なかなか把握出来ない。
取り敢えずアメリカがボロカスな扱いされていることは理解ったw

口絵にはノウェムとかいう美少女が登場してるんだけど、あれ、本編に出て来てなくね?

本作は最初から様々なメディアミックスが企画されているらしいが、今後どんなものが登場するのだろうか。
現実的なのはコミカライズ、ドラマCD、イメージソングCDあたりか。あとは最近流行りのTwitterくらい?

燃:B+ 萌:A+ 笑:B+ 総:A-

シリーズリンク
シオンの血族2 魔王ミコトと九十億の御名(2011/02)

著者リンク
さくらファミリア! Episode3(2009/04)
剣の女王と烙印の仔Ⅰ(MF文庫J、2009/04)
花咲けるエリアルフォース(ガガガ文庫、2011/02)
生徒会探偵キリカ <1>(講談社ラノベ文庫、2011/12)

イラストリンク
あかね色シンフォニア(2009/10)
秋津楓はアたらない!(2010/09)

一迅社文庫

Posted by お亀納豆