ソードアート・オンライン003 フェアリィ・ダンス

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
著:川原 礫 イラスト:abec

━━ね、お兄ちゃん。もう、あたしも知ってるんだよ。
兄妹、から従兄妹、になって、何がどう変わったのか直葉(すぐは)にはまだよく解らない。
でも、たった一つだけ変わったことがある。今まではまったく考えもしなかったけれど、胸の奥で、いつも確かに瞬き続けている小さな秘密。
それは、もしかしたら、兄のことを好きになってもいいのかもしれない、ということ。

うわぁあああぁあああああああ。

約3ヶ月3週間の積み。4ヶ月振りの新刊。『アクセル・ワールド』3巻から2ヶ月振りということで、隔月刊行第6弾。
緑鮮やかな表紙が素敵。

さて、ヒースクリフを倒し、デスゲームをクリアしたキリトは現実世界へと帰還を果たしたが、最愛の人、アスナは未だ目を覚ましていなかった。
ということで、今回からは現実世界と仮想世界を行ったり来たりの展開。現実サイドでは以前から話には出ていた和人(キリトの本名)の妹、直葉が満を持して登場。
まぁ、妹とはいうものの、ほんとは従兄妹なんだけどね!

( 0M0)<ヤハリソウイウコトカ!

そんな折、VRMMOアルヴヘイム・オンライン、通称ALO内でアスナらしき少女の姿が目撃された。アスナへの手掛かりと信じ、和人は再びVRMMOの世界に身を投じる……という流れ。

このALOの世界観が良いんだよなぁ。緑に溢れてそうというか。まぁ、HPがゼロになっても、デスペナルティがあるだけだから、殺伐とした雰囲気にならない世界観に憧れるのかもしれんが。

プレイヤーにはナビゲーション・ピクシーという妖精がガイド役として付くが、キリトの場合はこの役が前巻で登場したユイに与えられた。こういう形で再登場するのは面白いな。ユイ可愛いよユイ。
俺もナビゲーション・ピクシー欲しー。

で、ALOの世界でキリトを導く役割を担うリーファというプレイヤー。彼女の正体が直葉であるというのはさっくり読者には明言されるが、もうちょっと隠しておいても良かったんじゃね?
須郷がALOの黒幕というのもさっさと明らかになっちゃったしな。
展開早い。

そしてALOの世界には存在しない筈の二刀流スキルの発動。SAOでの経験が活きて、こういう形に繋がるのは燃える。

リーファはキリトの正体を知らずに彼に惹かれていくが、これって真実を知ったときにとんでもない絶望に変わるんじゃ……。
直葉の登場により、ラブコメ的に面白くなってまいりました。

にしても、舞台がALOに移ったのにタイトルは変わらないのね。もしかして、もう一度SAOの世界に行くことになったりするのか?

巻末には『アクセル・ワールド』4巻の予告が。多分、描き下ろし。
次は2月に『アクセル・ワールド』4巻。これは発売済み。で、夏に『SAO』4巻と書いてあるけど、4月発売なワナ。いつまで続くのか、隔月刊行。

燃:A+ 萌:A 笑:B- 総:A+

シリーズリンク
ソードアート・オンライン002 アインクラッド(2009/08)
ソードアート・オンライン004 フェアリィ・ダンス(2012/04)

コミカライズリンク
ソードアート・オンライン フェアリィ・ダンス <001>(2012/10)

著者リンク
アクセル・ワールド03 -夕闇の略奪者-(2009/10)
アクセル・ワールド04 -蒼空への飛翔-(2010/02)

電撃文庫

Posted by お亀納豆