Go!プリンセスプリキュア 最終話「はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!」

「夢に向かって走り続ければ、その心にまたキーは生まれる。そのキーがあれば、きっと━━━━きっと!」

つよく、やさしく、美しく。

遂にこの日が来てしまったか……。タナカリオンが29日のお昼まで作ってたってツイートしてたけど、その言葉に偽り無しの内容だった。

このシリーズならやってくれるんじゃないかと期待していたけど、OPが最終回バージョンに。
歌詞が1番に戻り、カナタと向き合うはるはるがグランプリンセスフローラに、クローズさんのカットで眼が光るように変更と、演出凄ぇ!
『勇者王ガオガイガー』の最終回を思い出したのは俺だけじゃない筈。

ディスピアは消滅した。だが、最後に力を託されたクローズ。髪が伸びた姿から更にディスピアのデザインを取り込んだ上での超獣化でプリンセスプリキュアに襲い掛かる。
本来は11話で退場だった筈なのにラスボス昇格なんて悪役冥利に尽きるよな。

戦おうとするマーメイド達を止めるフローラ。このまま戦えば、いつまでも終わらない、話さなければならない、と。
クローズの作り出した茨の檻の中へ単身向かうフローラ。グランプリンセスのデザイン、動き難そうだなーと思っていたら、まさかのモードプリティにエクスチェンジですよ。

クローズはストップとフリーズも使って攻撃を仕掛けてくる。フローラはグランプリンセスのロッドを使い、守ったり攻撃したりととにかく華やか。
ってか作画凄過ぎだろ……劇場版でもそうそう見ないレベルのクオリティだぞ……。

とにかく長モノを振り回して戦うのが格好良いし、美しい。ローストルビヨンとリィストルビヨンの上位技っぽいこともしてたしなぁ。

夢と絶望があったからこそ、今のはるはるが在る。そんなフローラの言葉に、遂に折れるクローズ。
自ら消えていくクローズに悪役としての最高の格好良さを見た気がする。好敵手という言葉が相応しい。

そして解放の時。プリンセスパレスはホープキングダム王城へと戻り、カナタとトワは両親との再会が待っていた。
まだ半分くらいしか終わってないのに、泣くところ多過ぎだろ……。

戦いが終わって、ドレスアップキーはその役目を終えた。それは繋がっていた2つの世界が分かれることを意味していた。

時は流れてノーブル学園の終了式、最後の時を穏やかに過ごすはるはる達。きららはパリへ、トワ、パフ、アロマはホープキングダムへ帰ることに。
お別れのシーンとかやめろよ、貰い泣きしちゃうだろうが。
春映画ではしれっと再会するのか、それとも終了式前の時系列なのか。

脇役達のその後の姿も余す所なく描かれていく。
最後の最後でパフとアロマの人間態にも出番が。パフが自分の髪を踏んでこけなくなったのは感慨深い。
クロロはロイヤルティーチャーへの道を歩むことに。

三銃士としての力を失ったシャットとロックはどうやら白金さんが管理していたローズガーデンを引き継ぐことになりそうな様子。
シャットは明るめの攻めたメイクになり、ロックは飛べなくなったのでシャットのマフラーに。

何だかシャットはトワに未練がありそうなので、2人の関係が何やかんやする後日談的薄い本ください。
まさかのキミマロ再登場である。

そしてはるはるとカナタとの別れ。全てが始まった花畑で物語は幕を閉じる。OPワンコーラスと共に駆けていくはるはる。
何回泣き所あるんだよ!いい加減にしろ!
夢へGo!Go!ごきげんよう!ということでEDへ。

EDはフローラバージョンで、特に変更点は無かったかな。ただ、その後に数年後を描くエピローグが。
絵本を読む幼い女の子。その絵本の作者は「ななせゆい」。そんな女の子を見詰めるのは成長したはるはるで。
みなみさん、きらら、トワの成長した姿も少しだけ拝めた。彼女達の手には新しいキーが。
再び夢への扉は開かれるってことですね。
よく考えたら、もう会えない別れの最終回って史上初なんだな。初代や『プリキュア5』は2年目で速攻戻ってきてるし。

はるはる達が新しく手に入れたクリスタルのキーで再び変身するOVAとか出しても良いのよ。ってか出してください。

最後には恒例のバトンタッチスペシャル映像が。キュアミラクル、ツリ眼気味で良い感じなんじゃないでしょうか。

総評

そんなわけで、まっすぐ夢へ進むシリーズ第12作『Go!プリンセスプリキュア』全50話+単独映画1本でした。リアルタイム視聴率49/50。

史上最高傑作。

『ハトプリ』が終わって、もうこれを超えるシリーズなんて現れないんじゃないかと思っていたけど、遂に出た。
各シリーズの良いところを凝縮して、更に上のステージへ昇華させた本当に素晴らしい1年間だった。
どんなに期待値を上げても易々と飛び越えてくるんだもんなぁ。まさに「つよく、やさしく、美しく」ってテーマを作品全体で表していたと言える。

無駄なエピソードが1つも無い。全てが繋がって連なって最終回へと流れていく構成が完璧と言わざるを得ない。見れば見るほど面白くなる奇跡。
本当に、本当にこのシリーズが放送される時間に生きていて良かったと心から思える。今、OPを聴きながら感想書いてるんだけど、泣きそうである。

キャラクターそれぞれの掘り下げ方もプリキュアの4人だけでも相当凄い構成だったのに、ゆいを始めとした脇役達も滅茶苦茶丁寧に描かれていて、魅力が無いキャラなんて1人もいなかった。
そんな中でもきららがムチャンコ可愛くて辛い。ほんと辛い。
白金さんはてっきりホープキングダムの関係者だとばかり思っていたんだけど、結局何の関係も無かったのか……。

そういえば必殺技バンク以外でCGを使う演出、1話で1回やっただけだったな。何だったんだろう……。

ストーリーが進むごとにバージョンアップしていくOP映像も素晴らしかったよな。ただでさえ歌と合っている映像なのに、どんどん格好良くなっていくんだもんな。

Sランク率は44%。これは昨年の『ハピプリ』の実に2倍の数字となる。『ハトプリ』の51%には劣ってるんだけど、これは当時思考の冷静さを欠いた俺が手当たり次第にSランクを出していたためで、実際のクオリティから考えると、『ゴープリ』の方が高いことになる。
特に今年は1話ごとのクオリティが著しく高かった。

何で終わってしまうのん……(´;ω;`)
いや、終わるからこそ美しいんだけど。

ところで4月に『プリキュアパーティー』とかいうアルバムが出るらしいですね。『プリキュアたいそう』『プリキュア音頭』『Joyful!プリキュアクリスマス』に加えて、新録のバースデーソングやハロウィンソング等が収録されるとか何とか。

コンセプトがよく理解らんが、取り敢えず予約しました。まぁ『Joyful!プリキュアクリスマス』が神曲なのは保証されてるから買って損は無いだろう。ボーカルアルバム2持ってるけどな!

燃:A+ 萌:A+ 笑:A- 総:SS

反復リンク
2回目

エピソードリンク
第49話「決戦ディスピア!グランプリンセス誕生!」

コミカライズリンク
プリキュアコレクション Go!プリンセスプリキュア <2>

関連書籍リンク
Go!プリンセスプリキュア オフィシャルコンプリートブック
Go!プリンセスプリキュア 設定資料集
中谷友紀子 東映アニメーションプリキュアワークス

ホビーリンク
S.H.Figuarts キュアフローラ

シリーズリンク
魔法つかいプリキュア! 第1話「出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!」

アニメ

Posted by お亀納豆