【ラノベ感想】ステージ・オブ・ザ・グラウンド
著:蒼山 サグ イラスト:ひのた
「野球しようぜ。またいっしょに。やるだろ?」
小学生不在の世界。
電撃文庫2016年8月の新刊。約半年の積み。『天使の3P!』7巻から4ヶ月、蒼山さんが唐突にこれまでとは毛色の違う新作を投下。
最初、タイトルだけを見て、ステージなんて言うからアイドルものだとばかり思っていたら、まさかの野球モノだったでござる。まぁ、『ロウきゅーぶ!』はスポ根としても良かったから取り敢えず買っておくかと。
野球への情熱を捨てきれず、燻った高校生活を送る主人公、楠田幸斗。ある日、彼の人生を変えたピッチャー、佐原剣(つるぎ)と再会した幸斗は、なし崩しで野球に再び関わっていくことに……。
章扉で簡単なキャラ紹介をやるのはデビュー作からずっとフォーマットとして守り続けてるんだな。
幸斗が再び、野球の世界で活躍するまでが描かれるのかと勝手に思っていたが、今回は何とか遅れて部活に入部するところまで。
もう一度、野球に向き合うまでの心理描写に紙幅が割かれている印象。燻っているシーンが長いのは小説媒体ならではなのかな。
漫画なら、さっさと試合に突入してそうにも思う。つまり表紙のようなシーンは無いんだな、これが。
うーん、もっと『ロウきゅーぶ!』1巻っぽいアツさを期待していたんだがなぁ。全くアツくないわけじゃないんだけど、エンジンがかかるのが遅いかなー。
LOVE寄せももっと早い段階から仕掛けておいてくれたら良かったのに。オトコマエになった幸斗の前でしおらしくなる渚が可愛い。
後書きによると、続きを書くつもりはある模様。出るとしても『天使の3P!』のアニメが落ち着いてからだろうな。
俺は続きはもういいかな……。
次は2016年10月に『天使の3P!』8巻、2017年3月に9巻。
燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-
著者リンク
・ロウきゅーぶ!(2009/02)
・天使の3P!(2012/06)
・天使の3P!×7(2016/04)
・天使の3P!×8(2016/10)
・ゴスロリ卓球(2018/09)
・ぽけっと・えーす!(2019/11)
ステージ・オブ・ザ・グラウンド (電撃文庫) | |
蒼山サグ ひのた
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016-08-10 |
スポンサーリンク
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません