【ラノベ感想】魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。
著:壱日 千次 イラスト:リン☆ユウ
「ねえベアトリクス、貴女いま以上に肌面積を大きくしたら、痴女どころか着エロですわ」
MF文庫J2017年10月の新刊。約1週間の積み。先月の新作『バブみネーター』に続いて連続刊行。
売れ線要素をこれでもかと詰め込んだタイトルがいっそ清々しいな……。
日本のトップ魔術師である天才、鳴神皇一郎は仲間の裏切りに遭い、ニートに転落。恩師の娘からの頼みで彼女が経営する塾の講師として働くことになるが、やって来る生徒は一癖も二癖もある者ばかりで……。
俺TUEEEE系ではなく、かといって講師の摩訶不思議な特訓で勝利するという展開ともちょっと違う、何とも言えない仕上がりとなっている。
ベアトリクスの呪いありきでの戦法の組み立ても、そんな意外な戦い方があったなんて!という風には思えなかった。せやな。という感じ。
本作執筆にあたって、わざわざ実際の塾に取材に行ったとのこと。何処に力を入れているのかw
どうでも良いが、俺、今まで「着エロ」という言葉の意味を間違えて憶えていたわ……。露出度が高いことが定義になっているとは知らなかった。流石タイトルに「塾」と入っているだけあるな。ひとつ賢くなったぜ。
うーん、今まで貫いてきたノリを大分変えてきたな……。折角の持ち味が薄まって凡庸な内容になってしまっている。
パッケージングからはこれまで通りがっつり変態が出て来る作品というイメージだったんだが、変態成分はかなり薄まっている。
あれか『バブみネーター』で出し切ってしまって出涸らし状態で執筆したのだろうか……。
ストーリーとしては圧倒的にこちらの方がシリーズ化し易いだろうが、俺は『バブみネーター』の方の続きを書いてほしいんだよなぁ……。
燃:B- 萌:A- 笑:A- 総:A-
著者リンク
・社会的には死んでも君を!(2010/11)
・ひきこもりパンデモニウム(2013/08)
・魔剣の軍師と虹の兵団(2015/01)
・三千世界の英雄王 厨二じかけの学園都市(2016/07)
・バブみネーター(2017/09)
・俺のお嬢様と天使と悪魔が生徒会で修羅場ってる!(2018/10)
・勇者よ、たのむからオレでなく魔王さまに惚れてくれ! 絶体絶命の魔軍参謀(ファミ通文庫、2018/10)
・朝日奈さんクエスト センパイ、私を一つだけ褒めてみてください(ファミ通文庫、2020/04)
・転校してきた北欧美少女が、肉便器になることを想定して備えている(カクヨム、2020/09)
・五人一役でも君が好き(МF文庫J、2021/07)
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魔法塾 生涯777連敗の魔術師だった私がニート講師のおかげで飛躍できました。 (MF文庫J) | |
壱日千次 リン☆ユウ
KADOKAWA 2017-10-25 |
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