【映画】仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク【感想／ネタバレ】
「諦めるな！一ノ瀬宝太郎!!」
概要
2024/07/26公開。
何故か今年は戦隊の映画と合わせて『仮面ライダー THE SUMMER MOVIE 2024』と銘打たれている。戦隊もライダーの括りに入れるのは釈然としないが、この呼び方って昨年の冬映画と対になってるのか。
田﨑監督に長谷川さん脚本。近年はライダーも戦隊もパイロット監督とメインライターで映画を作るのが基本方針になっているのかしら。
導入
突如、時空ゲートを通って現れたドレットルーパーの軍勢。それは分岐した未来からの侵略者であった。
宝太郎達はデイブレイク宝太郎の未来を救うため、時空を超えた旅へと出る……。
本編でチラ見せしていた分岐した未来を拾ってくるのは上手いと言わざるを得ないじゃない。
冷静に考えたら分岐した未来から反対側の分岐に来るのおかしくない？うるせぇ、こまけぇこたぁいいんだよ！
なお時系列はテレビシリーズ43話と44話の間となる。
未来へ
かつて自分を救ってくれたデイブレイクを今度は助けるため、未来へ行くことを即断する宝太郎。
そこへ現れた風雅さんの主導で、未来へ向かうＳＬを錬成。スチームライナーを中心にしてワープテラ、タイムロード、ナインテイルを融合させたような形か。ワープテラとタイムロードは未来へ行くという目的にマッチした選出だと納得なんだが、ナインテイルって何？と思ったら、こいつ並行世界に行く能力を持っているらそうな。知らんかった……。めっちゃ凄い能力じゃね？
まぁタイムリープ出来るケミーがいるんだからおかしくないのか……。
湊さんの主張でホンモノのＳＬを撮影に使用。リッチな画に仕上がってるねぇ。
滅びた未来
クリスマスから20年後となるデイブレイク未来では、人類社会はほぼほぼ壊滅しており、グリオンによって支配されていた。
デイブレイク宝太郎はクリスマスの戦いで右目を失い、その後も次々と仲間達を殺されていき、孤独な戦いを強いられていた。
新しい人形を造ったからという理由で捨てられた冥黒の三姉妹もアカデミー側に合流。アトロポスはメイクが柔らかくなり、クロトーはケープが白に。
絃乃ちゃん、普段のアトロポスとはちょっと演技を変えてきてるっぽいな。恐ろしい子……！
ラケシスは姉妹達を庇って死亡しており不在。
ドレッド軍式はこれまでのドレッドとはデザインが違うっぽい？『セイバー』のロードオブワイズの肩アーマーっぽいの付いてなかった？
そういえば宝太郎のお母さんの出番無かったな。未来世界では恐らく殺されているんだろうけど言及も無かったのは何でなんだろう。未来加治木が死亡したかどうかも触れられていなかったし、これは一緒に戦っていたみんながどうなったかという点に絞られていたのかな。
未来の宝太郎
テレビシリーズで登場した未来の宝太郎が満を持して再登場。今度は変身前の姿も拝める。演じるのは勿論DAIGOさん。右目の眼帯が印象的。
宝太郎が右目を潰されるシーン、きっちり用意されているのエッグいよな……。散々明るい作風！アオハル！と謳っていた『ガッチャード』でこういう画を出されると見た目以上のインパクトが生まれてしまう……。
絶望に染まっていたデイブレイク宝太郎だったが、現代宝太郎とりんねの説得でもう一度前を向いてくれる。
この過程がちょっと早過ぎるように感じたな。尺の都合上、ジメジメしていられないというのは理解出来るが……。
あ、デイブレイク宝太郎の変身ポーズ、絶望時はDAIGOさんのウィッシュっぽい仕種が入ってるけど、立ち直ってからは現代宝太郎と同じものになったのか。
なお、２人のガッチャードによるゴルドダッシュ並走シーンは合成で１台しかないゴルドダッシュをコピーしているそうな。
事前に知った上で見ても合成しているように見えなかったな……。
但馬鉄男
小島よしおさんが未来の錬金術師として登場。ディストピア世界なのに登場早々持ちネタぶち込んでくるの笑うわｗ
そのくせ、振る舞いはめちゃくちゃ常識人なのバランス感が凄いわｗ
冥黒のデスマスク
グリオンがスパナ、ミナト先生、ラケシスの姿を使って新たに作った人形達。
ラケシスはそんなに普段と違わなかったが、スパナとミナト先生というか藤林君と熊木さんがはっちゃけ過ぎてて笑うわｗ相当楽しかったんやろなｗ
特に熊木さん、顔が半分爛れたようなメイクで狂ったお芝居するの怖過ぎでしょ……。
蓮華と錆丸
先輩ズも戦う。蓮華姉さんはズキュンパイアを憑依させて、ドレッドを魅了。地味に強いな。ズキュンパイアも少しながら出演。
錆丸先輩はUFO-Xを憑依。クロスUFO-Xのアーマーをそのまま装着するという発想は無かったわｗ
カグヤ様
宝太郎達の未来から迫る危険を伝えるためにやって来た。未来へと向かった宝太郎達の穴を埋めるため現代に残って戦うことに。バトラーは名前のみの登場。
ゴージャスライドは無し。クウガ、電王、Ｗ、オーズを召喚しただけか。
カグヤ役の永田君、島根ロケでは出番無かったのに自費でついていったの笑うわ。どんだけ行きたかったんだよｗスタッフの手伝いもしてたのｗｗｗｗ
ピンチに陥ったカグヤを助けたのは門矢士／仮面ライダーディケイドだった。事前にサプライズがあるとの匂わせはあったが、てっきりマジェードかヴァルバラド辺りのパワーアップだと思うじゃん？誰がディケイド登場だと思うんだよｗ
カグヤを一気に後輩キャラにしてしまう士の存在感すっげ……。あくまでもカグヤを奮い立たせるために出て来たような形で戦闘はほぼ行わず。
ディケイドライバーが強化前の白色だったのは単なるミスなのか、何か意味があるのか……。
ディケイドの設定ってこういう時にほんと便利だよな。通りすがりの仮面ライダーとオーロラカーテンの設定が使いやす過ぎる。通りすがりだからちょろっと顔出して帰るのがおかしくないし、オーロラカーテンならどこへでも現れることが出来るからな……。
それにしても平成終わらな過ぎﾜﾛﾘﾝ
仮面ライダードラド
グリオンがエルドラドライバーによって変身。正統派ダークライダーといったデザインで素直に格好良い。
胸と肩アーマーはグリスパーフェクトキングダムの改造かな？
ネーミングがちょっと引っ掛かる。今後テレビシリーズにエルドラドが控えているから現段階ではドラドなのかな？
改造とはいえ新しいスーツを用意したのにラスボスじゃなかったというのも怪しいよね。
仮面ライダーガヴ先行公開
ピンチのヴァルバラドの前に現れた青年ショウマ。彼が服のお腹の部分のジッパーを開くと、変身ベルトガヴが直接お腹に張り付いていた。もしかしてこれ外せない上に隠せない系か……？
ガヴにポッピングミゴチゾウをセットして仮面ライダーガヴポッピングミフォームに変身。
一見コミカルなエフェクトに見えるんだけど、何かショウマの身体にダメージが入っているように見えたよな……？
ゴチゾウは鳴き声くらいで喋ったりはしないっぽい……？
グミのアーマーがぷるぷるしている演出も。空中にグミのエフェクトを配置して、それを足場にしたりも。
パンチングミゴチゾウをセットしてガヴパンチングアシストに。
ベルトの右側にごっついハンドルが付いてるのは判っていたが、左側にはボタンが付いてたのか。パン！と叩く必殺技アクションが小気味良くていいね。これはフォームチェンジ扱いではないのかな。あれか、『フォーゼ』のモジュールチェンジみたいなもんか。
変身前の姿で出て来るとは全く思ってなかったからビックリした。でもよくよく考えたら『リバイス』の時なんて短編映画がセットになってたんだから全然驚く話じゃないのかｗ
何の不安も無い、ただただ放送開始が楽しみになったね。
冥黒王
デイブレイク世界のグリオンは実は冥黒王の傀儡でしかなかった。現れたのは絵本にも描かれていた三つ目の巨大な悪魔。
何やろ、何かデザインがしょっぱくないか……？ドラドの方が凶悪さがあるように思うけどな～。え、お前、誰なん……？とちょっと思ってしまった。
キャストはガッチャードライバーの声も務める小西さん。え、何か意味あるのか……？スマホーンも演ってるから、ただ声質だけで選んだのかしら。
仮面ライダーミラクルガッチャード＆シャイニングデイブレイク
ガッチャードはニジゴン、ホッパー101（ワンオーワン）、ギガントライナーで、ガッチャードデイブレイクはシャイニングホッパー１とシャイニングスチームライナーで変身。
２人のガッチャードが揃ってパワーアップという画がとても良かったよね。ゲストの扱いがここまで良いことってなかなかないんじゃない？
応援
但馬の先導で仮面ライダーに応援の声を届ける人々。なんかプリキュア映画みたいだな……と思ったら、田﨑さんがはっきり意識していたそうな。確かにターゲットの年齢が低めな『ガッチャード』には合う演出と言える。
ってか去年もやってたんだよな、プリキュア映画的演出ｗ
決着
錬金術で生み出した巨大ミラクルガッチャードがギガントライナーを蹴り込むフィニッシュ、見応えあったよねぇ。
マジェードがゴルドダッシュに乗っている画も珍しくて面白かったな。
デイブレイクの未来
敗北した冥黒王はイチからやり直すために過去へ。新たな生き方を見付けたデイブレイク宝太郎は冥黒王を追っていく。
成程そうか、りんねがお父さんに読んでもらっていた昔話に出て来ていた暁の錬金術師がデイブレイク宝太郎だったのか。
これって最初から暁の錬金術師がデイブレイク宝太郎だったというわけではなくて、今回の戦いを経て暁の錬金術師ポジションにデイブレイク宝太郎が収まったという感じかしら。
エピローグ
あ、加治木の様子がおかしいと言われていた夏祭り、ここで描写されるのか。
何がビックリするって、いつの間にかミナト先生と鏡花さんがデキていたのがビックリする。お前等、全然そんな素振り見せへんかったやんけ！
まとめ
これでもかと『ガッチャード』の成分を詰め込んだ、あまりにも密度の高い仕上がりで圧倒された。
同時上映の『爆上戦隊ブンブンジャー』も合わせて、これで2000円は何らかの法に触れている可能性がある。
ただ、尺が例年より長いわけではないので密度が凄い分、ひとつひとつの要素は薄めになってしまっている。
未来について来た加治木やレジェンド周りはここでやる必要があるのか？と思わないでもないが、めちゃ盛りにして出したいという気持ちも理解るんだよなぁ。
宝太郎とりんねがお互いの下の名前を呼ぶ描写をとても大切に描いていたが、これはこちらの世界の宝太郎とりんねはどうなるんだろう。残り数話というところまできていて未だ名字呼びならそのままかな……。
バトル中に主題歌を使わなかったのは惜しかったか。ここは個人の好みによるところだけど……。
あと一生販促するガッチャリバーに笑ってしまった。何この武器、大事にされ過ぎでしょ……。あ、今年はこの後に武器アイテムが出てないから使いやすいってのもあるのか。
冬映画の告知は無し。
帰りにたまたま見掛けた台湾の雪花冰（シェーファービン）とかいうかき氷を食ってみたらバチクソ旨かったですね。マンゴーミルク＋練乳の甘さが堪らない。かき氷ってもっと水っぽいイメージだったんだけど、全然そんなことなくてふわふわあまあまで最高でした……。
燃：A+ 萌：Ａ 笑：Ａ 総：Ｓ
同時上映リンク
・爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON！ プロミス・ザ・サーキット
本編リンク
・仮面ライダーガッチャード 第45話「運命の出会い、愛憎分岐点！」
映画リンク
・映画 仮面ライダーギーツ ４人のエースと黒狐（2024/07）
・仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード＆ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦（2023/12）
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