【映画】仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦【感想/ネタバレ】

「とびっきりのガッチャの匂いがするよ~~~~!!」

概要

2023/12/22公開。またしてもこの季節がやって来た。令和ライダーは早くも5作目ということで令和ジェネレーションズをやるに相応しい節目だと思うんだけど、特にそんなこともなく普通に現行の『ガッチャード』と前作『ギーツ』のコラボ映画であった。

キービジュアルはイラストになっており、映画限定ケミーを大きく見せる構図。これまでの冬映画とは随分と印象が異なるビジュアルとなっている。かなり低年齢向けのつくりにしているなぁと。
何やらちびっこの初めての映画体験を本作で、というコンセプトもあるようで専用の上映会もあるみたいね。

来場者特典はケミーカード。あ、大分かっちりした質感なのね。もっと簡単に曲がっちゃうようなものをイメージしてたわ。
封入枚数は5枚。特殊なカードがラインナップされている中、さらっと入ってるウツボッチャマ何なの?w
確かに劇中に出て来たけども。てっきり捕獲した後、新フォームとまではいかなくてもワイルド態くらいは出るのかと思いきや、全く出番無かったでござる。アルェー?

今回はパート分けは無しでひとつのストーリーとなっている。

スタッフ

ナパーム大好き山口監督に、内田さん脚本。メインライター2名体制、結構良いかもしれないな。全体のストーリーや設定は2人で固めて、長谷川さんがテレビシリーズをメインに担当、内田さんがそれ以外の映画や配信タイトルを担当する分担っぽい。
この2名であらゆる脚本を担当することで、ブレないストーリー作りが出来ているってことかなぁ。
すっかり見慣れた内田さんの名前だけど、映画を担当するのは初めてか。
アクション監督は『ギーツ』を担当していた藤田さん。
なお、悠也さんと福沢さんが監修に入っている。

時系列

公式から明確に『ガッチャード』15話と16話の間と宣言されているので考える必要が無くて助かる。

導入

低い点数のテストが見付かってしまい、お母さんに怒られる宝太郎。ケミー捕獲に遅刻している状況で痛いところを突かれてしまった宝太郎は売り言葉に買い言葉でお母さんに酷い言葉を放ってしまう。大分、口数多く罵っていて笑ったw

宝太郎、勉強が出来るタイプとは思っていなかったが、しっかり成績が悪いタイプとはw
それに親子喧嘩するイメージも無かったから意外だったわ。店の手伝いも積極的にやる品行方正な子なのかと。まぁ、これくらいの方が高校生主人公としては元気があって良いかもしれない。

お母さん、ちょっと『スケバン刑事』を思い出させる事を言うんじゃねぇよw

『仮面ライダーギーツ』チームとの出会い

ジャマトを出現を知り、参戦。英寿、凄い怖いところに座ってるな……。簡君、内心ビビり散らかしてるんじゃないのw
景和、髪型が変わったとは言っていたけど、どうにも痩せたように見える。気のせいかな~?

ガッチャードとギーツのメンバーが共闘して魔法使いジャマト達との乱戦が開始。何気に宝太郎とスパナが並び立って変身するのは初めて。素直に格好良かったね。

この屋内戦闘、カメラアングルが凝っていたり、アクションが見たことないような感じで興味深かったですね。
ナーゴの耳の先に火がついちゃったのを通りがかったギーツがクールにふっと吹き消すの格好良くて胸キュンしちゃうんだよなぁ。

ギーツのモンスターマグナムフォームとアームドプロペラ初出なのか。
ケミーが造られた生命ということで思うところのある祢音。こういうところをちゃんと拾ってくるの良いね。

遭遇レベルナンバー10

レベルナンバー10が一気に6体出現。クロスウィザードがビートルクス、テンフォートレス、リクシオン、ゼグドラシル、エクソードファイターを引き連れて登場。流石に一気に出て来過ぎじゃない?w
ゼグドラシル、名前格好良いな……。

クロスウィザードだけは会話可能。人間と遊ぶのが好きと言っていたので、遊ぶために人語を覚えたってことなのかしら。
一人称は「ボク」だが、胸の膨らみあったよな?女性ということ?

キャストはりえりー。魔法使いをりえりーが演ったら、それはもう一足早い『魔法つかいプリキュア!2』なんだよなぁ。パンフのインタビューで本人も『まほプリ』の話していて笑った。しっかり捩じ込んでいくゥ!

リクシオン役は宮本充さん、ビートルクス役にKENNさんと放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』のアンダーグ帝国の幹部から2名もキャスティングされているのは何か縁があってのことなんだろうか……。

ライダーケミー

クロスウィザードの能力によってケミーに姿を変えられてしまったタイクーン、ナーゴ、バッファ。
特にナーゴが可愛いですね。もふもふしてぇ。

恐らくどいつも1体ずつしか造られていないと思うんだけど、結構しっかり汚したり濡らしたりしてましたね。
海藻と水でぐちゃぐちゃになってしょんぼしてるナーゴかわよ。

英寿は無事なのに何故かいるギーツケミー。その声優を務めるのはVtuber白上(しらかみ)フブキ。これはVのファンを劇場に呼び込もうという作戦か。うっすら名前は聞いたことあったが、どれくらい凄い人なのか全然分からないw
特に違和感は無く、普通にマスコットとして可愛かったですね。

夢の世界

クロスウィザードが思う、皆の理想の世界。日本語喋るようになったホッパー1、ほぼ『機界戦隊ゼンカイジャー』のセッちゃんなんだよなぁ……w
スパナ、蓮華姉さん、錆丸先輩がはっちゃけまくり。スパナのテンション、普段との差がえっぐいな……w
蓮華姉さん、またたこ焼きの被り物持ち出してきてるの笑うわ。

景和は警察官になった未来を夢想。取り調べされてる犯人、山口監督じゃねーかw
祢音は白馬の王子様を追い掛ける夢。キューンじゃなかったのは単にキャストを呼べなかったというだけのことかしら。SPはジョンのみ登場。こちらもスケジュール都合だろうか。

新たなカテゴリ

状況を打破するためにミナト先生が持ち出してきたのはファンタスティック属性のユニコンとコズミック属性のザ・サン。
これ等は上級錬金術師でないと制御出来ない存在なんだとか。

仮面ライダーマジェード

夢の世界で父と向き合ったりんねは新たな力を得る。麗世ちゃん、石丸さんに会いたいと言っていたのが叶って良かったねぇ。
りんねは夢の中のお父さんと思っていたけど、パンフによるとホンモノが干渉してきていたそうな。父よ……(´;ω;`)

ハイアルケミストリングをアルケミスドライバーに認識させ、ユニコンとザ・サンをセットして仮面ライダーマジェードに変身。

『ガッチャード』ではライダー名を字(あざな)という言い方するの良いよな。自分は〇〇だ!と名乗るの、それだけで格好良いもんな。すんげー盛り上がったもの。
劇中ではガッチャードライバーとは別モノという扱いっぽいが、玩具的にはガッチャードライバーの上部のジョイントに追加ユニットを接続する形か。

モチーフは使用したカードそのままユニコーンと太陽か。えぇ、超正統派デザインでめっちゃかっけーじゃん。騎士ガンダムの世界観にこういう奴いそう。
変身シーンの撮影でガッチャードライバーの玩具で遊んでいたのが役に立ったって言ってるの笑うわw

アルケミスドライバーユニットはプレバン行きでした。となるとお正月商戦はクリスマスに引き続きガッチャリバーとカードを売る想定なのかな。それとも次週の放送で何かが突然出て来るのか……。

え、こいつ、2号ライダーなの!?公式より発表がありました。史上初の女性2号ライダー誕生か。
いやしかし2号ライダーのアイテムがプレバン行きとはな……。やっぱり女性キャラ専用アイテムとなると一般販売には慎重になるのかしら。でも、マジェードかっこいい!おもちゃほしい!という幼女、少なからずいるんじゃないのかなぁ……。
アクターは下園さんなのね。今年も宮澤さんかと。

気になるのはスパナ役の藤林君がどう思ってるのかってところ。え、俺、2号ライダーじゃないの!?ふざけんな!!って俺なら思うが……。
新ライダーの先行ちょい出しは冬映画あるあるだけど、まさかがっつり覚醒シーンそのものを持ち込んでくるとは……。白倉さんの指示でテレビシリーズから映画へスライドさせたそうなので、未だに俺達は彼の掌の上で転がされている……w

釘宮リヒト調査官

その正体は2000年前のデザグラで英寿に敗北した男であった。英寿を倒すという妄執に囚われて2000年間力を蓄え続けていたらしい。何で英寿が転生していると知っていたのかはツッコんじゃいけないところかな……。

テレビシリーズで数話前から何か暗躍していたキャラが映画のボスとして配置されているとは思わなんだ。映画でも重要な役回りだよ、くらいのことかと……。
宝太郎にレベルナンバー10をぶつけようとしていたのも騒ぎを大きくして、英寿を釣り出すためだったのね。

騙されていたクロスウィザードを取り込んでウィザードマルガムに。更にパワーアップしてアナザーギーツとでも呼ぶべき姿、ギーツキラーに。
ギーツを倒すと言いながらギーツの姿を模しているのは皮肉な話だな。本当にギーツみたいに強くなりたい!って思ってたんじゃないの?

うーん、錬金連合上層部終わり散らかしてて笑う。今のところまともな人が出て来てない……。スパナの上司に期待……。

仮面ライダースターガッチャード

宝太郎と今回登場したクロスウィザードを除く5体のレベルナンバー10のケミーが融合し、Xアセンブルのカードが誕生。これとエクスガッチャリバーを組み合わせて、スターガッチャードに変身。

お、おぉ……素直に格好良いとは言い難いデザインだな……。5体のケミーが胸、両腕、両脚にそれぞれ装着されている感じで合体ロボみたい。どっちかというと戦隊ロボの文脈っぽいよな。

設定上、各レベルナンバー10毎にスーパーガッチャードのフォームがある筈だけど、今後新しいフォームは出て来るんだろうか。出るとしてもまだ登場していない残り2体のフォームになるか。

決着

景和が変身する前にブジンソードの剣を振っていたの、佐藤君の提案だったのね。急に生身アクションするからビックリするじゃん。

最後は巨大化したギーツキラーとの戦いに。夏映画も最後はボスが巨大化してたよな。巨大化させるとラストバトルを演出しやすいとかあるのかしら。
フィニッシュのギーツバスターを蹴り込むのと、スターガッチャードの五芒星の軌道を描くキック、超格好良かったよな。

序盤の集団戦とラストバトルは藤田さん自らがコンテを切っているんだとか。成程、道理で見応えあるわけだ。
中盤の戦闘で吹き飛ばされたガッチャージガンをケミーが自ら動いてガッチャードの所に戻ってくるのも藤田さんのアイデアなのか。あれもケミーと一緒に戦っている感が出ていて良かったよな。アイデアの宝庫かよ。
今までパンフにアクション監督のインタビューなんて載ってたっけ?どういう意図でシーンを作っているかが判って面白いね。

家へ

お母さんにごめんなさいする宝太郎。喧嘩から始まり仲直りで終わる。何の捻りも無い構成ではあるけど、だからこそ気持ち良いんだよね。

まとめ

そんな具合で全然期待していなかった反動か、存外に楽しめてしまいました。拙者、テレビシリーズと密に連動した劇場版大好き侍なのでなぁ。
ただ、明確に面白さのランクが一段階上がったのはりんねが変身したタイミングなので、映画ならではの面白さかと言われると疑問。

本来であればテレビシリーズで得られる筈だったものが映画の方に入ってしまっている構成は手放しで褒められるものではないかもしれない。
これ、本編でどういう形でマジェード出すつもりなんだろう。軽く映画を振り返って、という形になるんだろうか。
あと捕縛された釘宮が再登場するのかも気になるね。

本島君が常に全力全開なのがとても良かった。oriconチャンネルの対談で、簡君にちょけたガッチャードの変身をマネされてバカにしないで!って怒る本島君、あまりにも可愛いw

山口監督、案の定ナパーム使いまくりで笑っちゃった。ここぞとばかりに使ってるじゃんw
次の映画の告知は無し。とはいえ来年は『555』と『ギーツ』のVシネが立て続けに来るから油断は出来ない……。

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:S

シリーズリンク
仮面ライダーギーツ ファイナルステージ SP公演「饗宴F:未来への招待状」スペシャルver.(2023/10)
仮面ライダーガッチャード 第15話「掴めハッピー!輝けガッチャリバー!」

映画リンク
仮面ライダーギーツ×仮面ライダーリバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022/12)
映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐(2023/07)
仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク(2024/07)

Vシネストリンク
仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング(2024/03)

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Posted by お亀納豆