世界で2番目におもしろいライトノベル。

世界で2番目におもしろいライトノベル。 (ダッシュエックス文庫)
著:石原 宙(そら) イラスト:H2SO4

「どうも、世界の中心です」

ダッシュエックス文庫2015年10月の新刊。約2週間の積み。『8番目のカフェテリアガール』2巻からは1年7ヶ月振り。
このタイトルなら取り敢えず買うしかあるまいということで。

過去の経験からひねた考えた方をするようになった主人公、灰川祭(はいかわ・まつり)はある日、世界を救った主人公達から主人公であるための概念、英雄係数(メサイアモジュール)を引き取ってくれないかと頼まれる。
紆余曲折の末、膨大な英雄係数を得た祭には様々なトラブルが振りかかり……。

おいおい、タイトルにライトノベルって入ってるくせに、そこにフィーチャーしないのかよ……と思いきや、ちゃんと迫っていて面白かった。

最初は捻くれたラノベ叩きから始まるんだけど、最終的にアツい展開に持ち込んで、なのに最後までギャグを貫く姿勢が好き。
ヒロインの危機に立ち上がる祭がホント格好良い。

俺、こういうひねた語り口の主人公、好きなんだよなー。ただ、凄くガガガ文庫『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』っぽい。

元主人公達が良い感じに香ばしくて、これまた堪らん。特に獅子王の気障さが良い。もっと祭と非性的な意味で絡ませてほしい。

まさか劇中でHJ文庫『はぐれ勇者の鬼畜美学』ネタがあるとは思わなかった。まさかダッシュエックスから新装版が出るフラグワンチャンあるか……?

どうでも良いけど、流石に教室で蟯虫検査始めたら気付くだろw

燃:A+ 萌:A 笑:A 総:A+

イラストリンク
魔法少女☆仮免許(MF文庫J、2010/11)
明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。(電撃文庫、2013/02)

 

ダッシュエックス文庫

Posted by お亀納豆