小説 仮面ライダー鎧武
著:砂阿久 雁(すなあく・がん)/鋼屋 ジン(ニトロプラス) 監修:虚淵 玄(ニトロプラス)
さあ世界よ、いまこそ物語れ!大団円の英雄(デウス・エクス・マキナ)を!
ノベライズが
みんなのステージだ!!
2016年3月の新刊。約3日の積み。
順調にシリーズ第15作『鎧武』のノベライズが登場。
表紙は後ろに各アーマードライダーのエンブレムが。
ヘルヘイムの力を悪用するユグドラシルの残党との戦いを続ける貴虎。それぞれの道を歩み始めたビートライダーズ。
しかし、またしても沢芽市に不穏な影が……というお話。
Vシネマの内容も包括し、シリーズ全体のラストを飾るような作品となっている。
執筆するのは『鎧武』ではお馴染み鋼屋さんと、同じくニトロプラスの砂阿久さんって人。よくよく確認したら、砂阿久さんもテレビシリーズ1本だけ書いてるのね。共同名義だけど。
時系列は2本のVシネマの後となっており、当然紘汰はいない。主にメインとなるのは呉島兄弟とザックあたりか。
Vシネマをスルーしているので楽しめるか不安だったんだけど杞憂だったわ。流石に登場人物が多いからか、冒頭に簡単なキャラ紹介が。
何が凄いって『戦国MOVIE大合戦』と『MOVIE大戦フルスロットル』の展開をばっちり押さえたストーリーになっているのが凄い。
それどころか、平行世界的な話に及び、他のライダーの描写がちらっとされたり、しまいにはミッチにディケイドらしき人物が説教しに通りすがる始末。こんなん燃えるに決まってますやんか。
更に斬月ジンバーメロンアームズと龍玄ジンバードラゴンフルーツアームズの登場でどうにかなりそう。ジンバーメロンはほんと嬉しい。当時、どんだけ出ろ!出ろ!と思ったことかw
この平成ライダーノベライズシリーズって脚本家の人が書いてるケースが多くて、ちょっと小説としては文章がアレなのもある中で、今回は文章をそのまま購買層に見せるような立場の人が書いているからか、他とは雰囲気が違うように感じた。
終盤にいくにつれて、どんどん厨二臭い表現が増えていってなぁ。恥ずかし格好良い。
いや、もうこれは完全にマダオボイスで「鎧武、真の完結編!」ってナレーション入る劇場版でしょ。
巻末にはシリーズ全体の時系列が明記されている。これは地味に嬉しい。
次は2016年4月に『ドライブ』の予定。
燃:A+ 萌:C 笑:B+ 総:S
Vシネマリンク
・仮面ライダー鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル(2015/11)
シリーズリンク
・舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-(2019/03)
ノベライズリンク
・小説 仮面ライダーウィザード(2014/10)
・小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ(2016/04)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません