舞台 仮面ライダー斬月 -鎧武外伝-【感想/ネタバレ】
「私は戦い続ける。この世界の歪みが無くなるまで……それが私の償いだ」
2019年3月に公演された仮面ライダー史上初の舞台劇。Blu-rayが発売してもなかなか配信には回ってこないからノベライズに先に触れることになっていたが、この度、鎧武祭りに合わせてか有料配信開始。
視聴環境が整ったなら『グリドンVSブラーボ』を視る前に履修せねばなるまいということで急遽チェックすることに。
毛利亘宏さんが脚本だけでなく、演出も手掛けているそうな。手広いな~。脚本には虚淵さんと鋼屋さんの監修付き。
主催は東映だけではなくニトロプラスも名前が出ていたので、ニトロは会社としてがっつり関わっている模様。
冒頭にテレビシリーズ1話の最初に流れたナレーションが入るのエモいぞ。基本的には『鎧武』本編のテイストを2時間尺の舞台劇に落とし込んだ感じ。
そのためか、テレビシリーズの主要キャラに似た雰囲気の人物達が次々と登場する。紘汰と戒斗は特にそっくりさん度が強いようなw
意図的に寄せていってるのかな……。
舞台は前後を仕切るように半透明のスクリーンが下ろせる構造になっていて、ここに変身や技のエフェクトを移して表現。更に照明の感度を調整することで演者の入れ替わりを極限まで違和感無く仕上げている。変身時のアフレコって裏で生で吹き込んでるんかしら。
舞台でここまでのことが出来るなんて、おったまげたなぁ。
また、バトル時や意気を上げる時に行われる演舞が舞台ならではの演出で楽しい。こういう部分はテレビシリーズでは出来ない見せ方ですよね。
登場するライダー達は殆どが黒くリカラーされてプロトタイプ扱いとなっている。この設定がいまいちどういう意味を持つのかよく分からないんだよな……。バロンが黒いのはVシネで染められたからと分かるが……。
ノベライズを先に読んだから大筋は知っているが、大分舞台版から変更されていたのね。キャラの生死まで変わっとるやんけ。
また、コメディ要素が色々と放り込まれていたのが意外だった。まぁ、殆どオネェのベリアルが笑わせてたんだけど。
斬月カチドキアームズの格好良さよ。明らかに鎧武カチドキアームズのスーツの流用なんだけど、色が変わると驚くほどに斬月にぴったり。デザインかっけぇんだよな……。
リペイントされた火縄大橙DJ銃もアリ。
雅仁のオーバーロード態って新規スーツかなぁ。何かのインベスのスーツの改造なのかしら……。
そんな感じで舞台版でした。『鎧武』の世界観設定、久保田さんという舞台もこなせる主要キャスト、ニトロプラスのノウハウと様々な要素が奇跡的に噛み合った結果、完成したってことかな。
いやはや全部追っ掛けるのは大変ですわぁ。
燃:A+ 萌:C 笑:A 総:A+
ノベライズリンク
・小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~(2020/06)
シリーズリンク
・小説 仮面ライダー鎧武(2016/03)
・鎧武外伝 仮面ライダーグリドンVS仮面ライダーブラーボ Chapter1(2020/10)
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