【ノベライズ感想】小説 仮面ライダーゴースト ~未来への記憶~
著:福田 卓郎
「生まれてきてくれて、ありがとう」
本編でやれ。
2017年11月の新刊。約4日の積み。延期に延期を重ねた末にようやく発売。このまま延期し続けるんじゃないかと思い始めていたぜ……。
さて、メインライターである福田さんの手によるノベライズ。テレビシリーズが始まる遥か以前の物語から、『平成ジェネレーションズ』のその先までがまるっと描かれる。
Vシネマや『アラン英雄伝』、ファイナルステージとの関連も。
初回限定特典として眼魔文字解読表の栞付。
例のBGM、「チャーチャラーチャラチャーチャラーチャラチャーチャチャチャララー」が脳内再生されて辛い。
何が凄いって本編で説明しきれていない事柄を補完しまくるの何の。放送終了後もちんぷんかんぷんだったことが大幅に解明されて気持ち良い。
まぁ、小説としての面白さではないのだが……。
新たに判明したポイントをまとめると、
・グレートアイの正体
・眼魔世界創世の謎
・眼魔世界の歴史
・天空寺龍を中心としたモノリス研究
・タケルの母の話
・スペクター眼魂の中身
・眼魂島の存在理由
等々。補完し過ぎなんだよなぁw
小説限定のフォームとしてはタケルの父、龍さんが変身するゼロゴーストとアユムが変身する白いゴーストかな。
仮面ライダーゴーストの活躍シーンは少なく、ゴーストチェンジは一切行われない。
Vシネマで不自然に登場したクロエはやっぱりタケルと結婚して、アユムが生まれるのね。
ただタケルがずっと側で支え続けてくれたアカリではなくクロエを選んだのがピンと来ないというのはある。
あれっ、結局、御成とジャベルの確執って何だったんだろう……。
過去から未来へ、グレートアイの目に映る世界が描かれた1冊。そのため、このレーベルの本としては分厚い方で370ページ近くある。
ノベライズが定期的に刊行されるようになって、後で本編の補完が出来るようになったのはいいけど、だからといってテレビシリーズをいい加減に終わらせて良いというわけではないので、そこは気をつけたいところだな。どの立場から言っているのか。
もしかして『ゴースト』って、
P「ちょ、福田さん、この設定、朝8時から流せませんわ!」
福「せやけど納期明日やで!」
P「ほな、裏設定ってことにして語らせないようにしましょ!」
みたいなやりとりの末に出来上がったのだろうか。若しくは設定の共有がスタッフ間でロクに出来ていなかったとか……。
とはいえ、
ノベライズの可能性は
無限大だ!!!!
命燃やすぜ!!!!!!!!!
巻末には全史も収録。ネットムービーやらハイパーバトルDVD、映画等、全てを包括した年表となっている。
燃:A+ 萌:C 笑:C+ 総:A+
映画リンク
・仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー(2016/12)
シリーズリンク
・仮面ライダーセイバー×仮面ライダーゴースト(2021/05)
スピンオフリンク
・仮面ライダーゴースト アラン英雄伝 第一章
ノベライズリンク
・小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ(2016/04)
・小説 仮面ライダーエグゼイド ~マイティノベルX~(通常版)(2018/06)
スポンサーリンク
小説 仮面ライダーゴースト ~未来への記憶~ (講談社キャラクター文庫) | |
福田 卓郎 東映
講談社 2017-11-18 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません