【ノベライズ】小説仮面ライダーエグゼイド～マイティノベルＸ～（通常版）【感想】

著：高橋悠也

お前の人生という名のゲームはノーコンティニューで続いていくんだ。
これからも。ずっと。

ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾛ…ｱｲｶﾞｯﾀﾋﾞﾘｨｰ

2018年６月の新刊。約３日の積み。
Ｖシネマ３部作の完結から早３ヶ月が過ぎた。完結の時点でしれっと発表されたノベライズが延期することも無くするっと発売。筆を執るのは勿論メインライターの高橋さん。筆が早過ぎるんだよなぁ。『アマゾンズ』の映画も書いてたんだぞ……。

限定版にはマイティノベルＸガシャットデザインのカラビナが付属。何で本物のガシャットを付けなかったのか。普通に売れると思うのだが。

表紙はエグゼイドだけでなくゲンムの姿も。帯には永夢役の飯島君のコメントが。裏表紙側の帯には黎斗役の岩永さんのコメント……コメントか？

さて、Ｖシネマより先の未来を描く新エピソード。永夢の元に送り届けられた差出人不明のマイティノベルＸガシャット。ゲームを起動した永夢達は否応無く全ての始まり、バグスターウイルス誕生の真実を知ることに……。

そうか、ノベルゲームってジャンルが残ってたか。その発想は無かった。てっきりサブタイはノベライズだからそういうタイトルなんだとしか思ってなかった。

これまで一切語られていなかった永夢の家庭事情が明らかに。これは後付け設定なんだろうか。ニチアサでは到底語ることの出来ない重たさなんですが……。ゲームをやり過ぎると、生命の重みが理解らなくなるという、よく言われる問題にも踏み込んでいる。

永夢に加えてＶシネマで主役を張った面々は漏れなく登場。加えてニコもそれなりに出番がある。大我といちゃいちゃし過ぎなんだよなぁ。
大我がアメリカにいるニコに訪問診療を行ってるのが頭おかしいと永夢に断言されてるの笑う。

基本的にガシャットを起動するシーンでは固有の音声がちゃんと記述されている。ガシャコンウェポンのギミックまでちゃんと描写してるし、何で高橋さんは『ビルド』の販促期間すら終わりに向かい始めている時期に『エグゼイド』の販促をしてるんだ……って愕然となってる。
ポッピーに「ダリラガーンダゴズバーン」ってどういう意味って言わせてるの吹く。勢い以上の意味なんて無いだろｗ

破天荒な黎斗の振る舞いが高橋さんの筆にフィードバックされてるｗ
宝生永夢ゥ！って絶対言わせたかっただけだろｗｗｗｗｗｗ

ノベライズオリジナルフォームは仮面ライダーエグゼイドノベルゲーマーレベルＸ。ガシャットのデザインはカラビナのお陰で存在してるし、こちらのデザインも実はあるのでは……。

永夢と黎斗。天才と天才。ゲーマーとゲームクリエイター。２人の対称性を浮かび上がらせてノベライズは幕を閉じる。
黎斗は自分が消滅した際の保険として色々バックアップを仕込んでそうだし、数年刻みで復活してきそうなんだよな。こんなんいくらでも続編作れるやんけｗ

巻末にはやはり年表が。勿論、関連媒体をしっかりと網羅したものとなっている。

燃：A+　萌：Ａ　笑：Ａ　総：S-

シリーズリンク
・仮面ライダーエグゼイドトリロジーアナザー・エンディング仮面ライダーゲンムＶＳ仮面ライダーレーザー（2018/03）
・仮面ライダーエグゼイド【裏技】仮面ライダースナイプエピソードZERO　第１話「運命のtrigger」
・仮面ライダーゲンムズ－ザ・プレジデンツ－　Chapter１（2021/04）

ノベライズリンク
・小説仮面ライダーゴースト～未来への記憶～（2017/11）
・小説仮面ライダー鎧武外伝～仮面ライダー斬月～（2020/06）