【ラノベ】ぽけっと・えーす!【感想】
著:蒼山 サグ イラスト:てぃんくる
━━小学生という概念は、奇跡の上位互換なのか?
そこに悟りはあるのかい?
電撃文庫2019年11月の新刊。約1日の積み。『ゴスロリ卓球』2巻から11ヶ月振り、サグさんが三度てぃんくるさんとタッグを組み、小学生小説をリリース。
帯に「蒼山サグ×てぃんくる小学生三部作」って書いてあるんだけど、これでてぃんくるさんとの仕事は終わるつもりなんだろうか。
やっぱり『ゴスロリ卓球』は長続きしなかったか。これ大丈夫?新境地開拓に失敗したから安牌な内容に戻ってきたというあまり歓迎出来ないパティーンなんじゃないの……?
ただ、小学生をヒロインにしないと長期シリーズを展開出来ないという作家性はちょっとオイシイかもしれない。
で、エースとか言うから原点回帰のスポ根ものかと思いきや、まさかのポーカーである。
舞台は近未来、カジノ設立が合法化された日本で、国を代表する次世代ポーカープレーヤーを育成するお話でした。
イカサマは無しの真剣勝負。
今回の主人公、森本和羅(かずら)は教師という立場なので、ヒロイン達との年齢差は『ロウきゅーぶ!』『天使の3P!』よりも更に開いてアウト感マシマシである。
あちらは大人になれば無視出来る年齢差だったけどなぁ。
いやしかし「小学生という概念は、奇跡の上位互換」という名言は次世代に語り継いでいきたい。
で、問題はポーカーという題材が果たしてメインターゲットに刺さるのか、というところなんだよなぁ。
ギャンブルを扱ったラノベって、ぽつぽつあるけど、何かヒットしたタイトルあったっけな……。しかも本作の場合、その中でもポーカーに一点突破してるから幅も狭いんだよなぁ。
加えて、そこはかとなく漂うシリアス臭である。何で『ゴスロリ卓球』の悪いポイントだけ引き継いでいるのか。
てぃんくるさんのイラストは勿論安定のハイクオリティ。スク水は評価せざるを得ない。新スクなら、なお良かったが。
続刊は売上次第っぽい感じもするけど、これは長続きするのだろうか……。うーむ、俺は続きが出ても買わないな……。
燃:C 萌:A 笑:A+ 総:A-
著者リンク
・ロウきゅーぶ!(2009/02)
・天使の3P!(2012/06)
・ステージ・オブ・ザ・グラウンド(2016/08)
・ゴスロリ卓球(2018/09)
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