【ラノベ】変人のサラダボウル【1巻/感想/ネタバレ】
著:平坂 読 イラスト:カントク
「若奥様のクロコダインを植木屋がボラホーンしておった……」
大冒険は続く。
ガガガ文庫2021年10月の新刊。約1日の積み。前作『妹さえいればいい。』の完結から1年8ヶ月、遂に平坂さんの新作が始動。確か新作候補として上がっていたタイトルのひとつだったよな?
冒頭にフィクションですって念押ししてるの、何か平坂さんのトラウマを感じさせるな……。『僕は友達が少ない』の時に厄介オタクにでも絡まれたんだろうか……。
冴えない探偵、鏑木惣助が出会ったのは異世界から来たという皇女サラ・ダ・オディン。瞬く間に現代日本に順応したサラはなし崩し的に惣助の相棒を名乗るようになって……。
和とゴスロリを絡めたサラの一張羅、素敵なデザインじゃない。
サラを追ってやって来た騎士リヴィアや惣助が世話になっている敏腕弁護士ブレンダ等、様々な立場の人物が登場し、緩やかに交わったり交わらなかったり。
『妹さえ』から作家要素を無くした群像劇といった具合かな。世界観自体が共通かと思いきや、似ているキャラはいるが繋がりは無いとのこと。
出だしこそちょっと微妙かなーと思ったが、ある程度キャラが出そろってからはリーダビリティも高くてトントン拍子に読めてしまった。サラの存在が思わぬ形で惣助の仕事の助けになる展開が小気味良い。
各キャラの関係性が絡まれば絡まるほど面白くなっていきそう。
ただ、中高生受けする内容か~?という気がするんだよなぁ。ガガガ文庫はあんまりそういうことを気にするレーベルじゃないかもしれんが……。
特にヤマも無くさらーっと終わったのも心配点。
加えて、変人出て来たか……?という疑問。個性的な生き方をしている人物は何人も登場したけども、変人かと言われるとあまりエキセントリックさは感じなかったね。というか『妹さえ』の方がよっぽど変人が多かったと思うぞ……。もっと「脱ぎたて焼きたてホカホカおぱんちゅ」とか出してこうぜ。
燃:C 萌:A 笑:A 総:A
シリーズリンク
・変人のサラダボウル 2巻(2022/02)
アニメリンク
・変人のサラダボウル 第1話「麒麟がくる(異世界から)」
著者リンク
・僕は友達が少ない(MF文庫J、2009/08)
・妹さえいればいい。(ガガガ文庫、2015/03)
・妹さえいればいい。 14巻(ガガガ文庫、2020/02)
・〆切前には百合が捗る(GA文庫、2020/12)
イラストリンク
・変態王子と笑わない猫。(MF文庫J、2010/10)
・神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード(GA文庫、2012/05)
・そんな世界は壊してしまえ -クオリディア・コード-(МF文庫J、2015/10)
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