【ボーダー】彩雲国物語 七、心は藍よりも深く【7巻/感想/ネタバレ】
著:雪乃 紗衣
「年貢がちゃんと規定どおり納まってるなら、納める相手の顔が変わっても構いませんか?どんなに人が死んでも、どこかでまた生まれてくると思っていませんか?民草は替えのきく存在だと心のどこかで思っていませんか。遠い地で喪われていく命にすがりついて泣く人がいることを、忘れてはいませんか。━━私たち官吏が、守るべきものは『誰』ですか?」
熱い。
2019年4月の新刊。約2年8ヶ月4週間の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙はこれ、影月か。帯を外すと水面に陽月が映っている構図がエモいねぇ。
さて、王都で茶州の学校設立のために奔走を続ける秀麗さん。そんな折、茶州で奇病が発生したという報が届いて……。
この世界に宇宙の概念あるのおかしくね?
この頃から縹家の動きが本格化してきたのか。今の時点ではまだ得体の知れない奴という感じですね。
持てる全てを懸けて奇病の対策に駆けずり回る秀麗さんと影月のアツさよ。その中で発揮される秀麗さんの人脈デッキの半端無い強さ。運を引き寄せる力もBATSUGUNである。
ここで葉先生が超重要人物として躍り出てくるのズルいんじゃね……。しかも実は彩八仙のひとりだし……。
八仙は寝ている奴もいるらしい。結局、全員揃うんだっけ……?
ダンディなおじいちゃん、現黒州州牧の櫂さんも魅力的でなぁ。若い王なんぞに嫌だとは言わせねぇと言い切るの格好良い……。
偉い人達がずらっと揃っている中で堂々と啖呵を切る秀麗さん、超格好良い。自分の中にブレない軸を持ってるから強いんだなぁ。
今回も巻末には短編『会試直前大騒動!』を収録。秀麗さんに近付く悪い虫とはいえ、冬の川に放り込むとか青蘭、めちゃくちゃするな……。
次は2019年7月に8巻、2020年1月に9巻、5月に10巻、9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。
燃:A+ 萌:A 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・彩雲国物語 六、欠けゆく白銀の砂時計(2019/01)
・彩雲国物語 八、光降る碧の大地(2019/07)
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