【ボーダー】彩雲国物語 六、欠けゆく白銀の砂時計【6巻/感想/ネタバレ】

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著:雪乃 紗衣

『特産物を〝人〟にしちゃいましょう。何にしたって、すべては人次第でしょう?』

2019年1月の新刊。約2年8ヶ月2週間の積み。半年振りの新刊。
サブタイの「白銀」は「はくぎん」と読みます。綺麗なサブタイと見せかけて、クッソ不穏なんだよなぁ……。

帯には「恋も仕事も新展開!」とかムチャクソ軽いノリで書いてあるが、死ぬほど重たいプロローグから入ってくるの酷くない?
というわけで、やっとこさ茶州州牧として赴任完了したのに、影月の寿命らしきカウントダウンが始まって……。

影月と一緒に考えた茶州の新プロジェクトを通すため、朝賀のタイミングで王都へと乗り込んだ秀麗さん。
大切なものが沢山あって、しかもデカいと大変だよなぁ。

いきなり州牧という高い役職を貰っても周りがそうとは扱ってくれないって辛……。いやいや、王が任命したんだからそこは相応に扱ってくれよ……。
ただ、茶州はイレギュラーな状態だから新人の秀麗さんと影月でも許されているけど、その間にちゃんとした実績を残さないと意味ねーぞってのがまた酷い。

工部攻略に乗り出した秀麗さん。門前払いされるからって、外の壁をよじ登ってくるのはパワープレイ過ぎるでしょ。生命懸け過ぎるんだよなぁ……。
その後も要望を通すために飲み比べを強制されるし、完全にブラック職場である。

一方、ただひたすらに秀麗を待つ劉輝。知らなければ王様なんてこんなものと割り切れたのに、秀麗さんと出会ってしまったから……。うぅっ(´;ω;`)
しかし現状だと秀麗さんの結婚相手としては絳攸一択という現実よ……。

ビーンズ文庫版だと、この巻の前に短編集『朱にまじわれば紅』が刊行されているが、すっ飛ばされたので短編はスルーしていく方針なのかと思っていたら、巻末に『幽霊退治大作戦!』が収録されている。
ビーンズ文庫は大分薄いから、短編を1本ずつ入れてページ数を調整する方針ってことかしら。この感じで1本ずつ収録していくんかな。
この頃から秀麗さんのお母さんがただの人間ではないのか……?みたいな気配漂ってきてるよな……。

次は2019年4月に7巻、7月に8巻、2020年1月に9巻、5月に10巻、9月に11巻、2021年2月に12巻、7月に13巻、2022年2月に14巻。

燃:A 萌:A 笑:A 総:A+

シリーズリンク
彩雲国物語 五、漆黒の月の宴(2018/07)
彩雲国物語 七、心は藍よりも深く(2019/04)

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彩雲国物語 六、欠けゆく白銀の砂時計 (角川文庫)

角川文庫

Posted by お亀納豆