それがるうるの支配魔術 Game1:ルールズ・ルール

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫)
著:土屋 つかさ イラスト:さくらねこ

「《知ってるか?世界はルールで出来ている》」

約1週間の積み。角川スニーカー文庫。タイトルの「支配魔術」は「イレギュラー」と読みます。
デビューシリーズ『放課後の魔術師(メイガス)』を7巻で完結させた土屋さんが11ヶ月振りに復活。
何だか、びびっときたので購入。

ゲーム好きの少年、犬海丸(いぬかい・たまき)は高校入学早々、この世の理を操作する理操魔術の使い手の少女、るうると出会う。彼女の魔術を破ってしまった丸は本来有り得ない筈のその力に目をつけられ、るうるに付きまとわれることになってしまい……というお話。
確か、『放課後の魔術師』に出て来たのは論理魔術だったけど、理操魔術と関係あるのかな。

案の定というか何というか、非電源ゲームわっしょいな内容です。決して話の中心軸ではないが、かなり近いところに配置されている。結局、ゲームをプレイするシーンは無かったんだけども、欧州文化研究会の部室はそのテの人にとっては入室しだけでフルボッ〇ものに違いない。

ラノベで魔術って言うと、学園異能バトルの香ばしい香りがするもんだけど、これは何とバトらない。そこが良い。あくまでも理操魔術によって起こされる事件の解決という形をとっているところが取っ付き易い。

この理操魔術がなかなかに厄介な魔術で、ある意味洗脳よりも質が悪い。終盤のタネ明かしのシーンではZOKUZOKUしたわ。

ただ、るうるは強大な力を秘めており、一歩間違えれば鬱真っ逆さまな展開になりそうなので、そっち方向には振れないでほしいなぁ。
続刊前提だが、果たしてどうなるか。

また、さっぱりした可愛いイラストにも注目。和風美人の言乃(ことの)さんにツンツンされたいです(^q^)

ってなわけで、『それがるうるの支配魔術』でした。これは期待出来る新シリーズ。
次は夏頃だそうで。

燃:B+ 萌:A 笑:B- 総:A

シリーズリンク
それがるうるの支配魔術 Game:2 リメンバランス・パズル(2011/08)

イラストリンク
レイヤード・サマー(電撃文庫、2011/01)
優等生以上、フリョー未満な俺ら。(GA文庫、2011/10)
恋人にしようと生徒会長そっくりの女の子を錬成してみたら、オレが下僕になっていました(一迅社文庫、2012/08)
mgmg! 先輩と俺の悩ましき日常(C★NOVELSファンタジア、2012/09)
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!(GA文庫、2015/10)
一條明日菜の地球連合(ファミ通文庫、2016/05)

角川スニーカー文庫

Posted by お亀納豆