【ラノベ】ファン学!! 東京大空洞スクールライフRTA 01巻【感想／ネタバレ】

著：川上稔　イラスト：さとやす（TENKY）

「まあ！うちの子が一晩御世話になって！パッツンパッツンね！」

電撃の新文芸2024年10月の新刊。約２日の積み。『神々のいない星で』６巻から２年３ヶ月振り。
川上さんのデビュー25周年記念として放たれた新作で、これまでの世界観の更に未来に位置するLINKSがスタート。カクヨムで連載したものを単行本化。

まだ従来の提示されていた世界観だって掘り切ったわけじゃないってのに、更に増えちゃうのかよｗ
ちゃんと裏表紙の世界観概略図にもLINKSが追加されている。
あ、川上さんの著作のタイトルにほぼ付いている「〇〇シリーズ」という表記が今回はありませんね。あれを付けると続きものと思われてご新規さんが入りづらいとかあるんだろうか。

今回もすっかり定着したアイコントーク形式。
ある朝、目覚めるとパッツンパッツンのダークエルフになっていた少年は大規模オープンワールド型ダンジョンに仲間達と共に挑むことになる。とてもゲーム世界っぽい世界に秘められた秘密とは……。
主人公をＴＳダークエルフにするとは性癖の業が深過ぎる……ｗ

更に世界観の設定によって、出て来る女性キャラの多くがＴＳ化した男という……。俺、ＴＳ属性無いからこの時点で大分マイナスなんよな……。女体化した自分に戸惑うってシチュ自体は面白いけど、興奮するかと言われるとまた別なんだよな……。

これまでの川上さん作品の全てを内包してるってどっかに書いてなかったっけ。そのためか、まぁ知ってる固有名詞が出るわ出るわ。あくまでワードが引き継がれているだけで、キャラそのものが出て来るわけではないっぽい……？

差分イラストやそのシーンの舞台を表す背景カットインを使ったりして、アドベンチャーゲームっぽいつくりを意識してるっぽいな。
ゲームっぽくなった分か、ギャグは『ホライゾン』や『神々のいない星で』に比べるとかなり大人しい。
とはいえ、RTAなんて言っているだけあってノリはかなり軽っ軽。

260ページと川上さん作品として以前に電撃の新文芸としてもかなり薄い方だと思うんだけど、一体どうしたんだろうか……。

燃：A-　萌：A-　笑：Ａ　総：Ａ

世界観リンク
・EDGEシリーズ神々のいない星で僕と先輩の超能力学園ＯＯ〈下〉（2022/07）