魔術師たちの言想遊戯Ⅰ

魔術師たちの言想遊戯I (ファミ通文庫)
著:一橋 鶫(ひとつばし・つぐみ) イラスト:閏 月戈

「なあフラグ、これは感動的なことじゃないか?だって、全ての文は『あること』と『あって欲しいこと』しか言わないんだよ」

ファミ通文庫2011年2月の新刊。約8ヶ月2週間の積み。第12回えんため大賞特別賞受賞作品。タイトルの「言想遊戯」は「ロゴスゲーム」と読みます。
応募時タイトルは「言想のクライシスゲーム」。

イラストはMF文庫J『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』、一迅社文庫『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』でお馴染み、閏月戈さん。

発売日にはスルーしたけど、ネットの感想を見て気になったので購入。
さて、ごく普通の高校生、歌鳥(かとり)がバイトに応募した書店、言想堂(げんそうどう)は言霊を操る言想魔術師のアジトだった。そこで歌鳥は、とある少女と運命的な出会いを果たす。
しかし、歌鳥は実はごく普通の高校生でも何でもなくて……というお話。
要は異能バトルものです。

言葉と魔術を組み合わせた言想魔術という設定は面白い。言葉の概念を上手いこと落とし込んでるなぁとは思う。

問題はキャラにあんまり感情移入出来なかったことか。歌鳥が何でフラグに一目惚れしたのか今一つ理解らない。
書店でのバイトシーンが、もっといっぱいあったら良かったんだ、きっと。個人的には、な。

次は2011年11月だけど、もう買いません。

燃:B- 萌:B- 笑:C 総:B+

イラストリンク
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ(MF文庫J、2010/12)
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件(一迅社文庫、2011/11)
やがて魔剱のアリスベル(電撃文庫、2012/09)

第12回えんため大賞リンク
わたしと男子と思春期妄想の少女たち 1 リア中ですが何か?(優秀賞、2011/01)
表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?(特別賞、2011/01)
○×△べーす 1 ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド(特別賞、2011/01)
犬とハサミは使いよう(優秀賞、2011/02)
魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる(特別賞、2011/02)

えんため大賞特別賞リンク
ココロコネクト ヒトランダム(第11回、2010/01)
キュージュツカ!①(第13回、2012/01)

ファミ通文庫

Posted by お亀納豆