鷲見ヶ原うぐいすの論証
著:久住 四季 イラスト:カツキ
「……うぐいす。その、勘違いだったら遠慮なく僕を殴ってくれていいんだけどさ。お前、もしかして僕のことが━━好きなのか?」
「……き、気付いてなかったの?」
「ゆずさんの超鈍感!鉄鉱!木石!」
うわぁあああぁあああああああ。
電撃文庫八月の新刊。『ミステリクロノ』を三巻で打ち切られた久住さんが、またもやミステリーで登場です。一年四ヶ月振りの復活。うぐいすの名字は「すみがはら」と読みます。
イラストはデビューシリーズ『トリックスターズ』と『ミステリクロノ』は甘塩コメコさんだったけど、今回は違う。甘塩さんは結構色んなところで仕事してるから、頼めなかったのかな。
粗筋を見ると、「魔術師」って単語が出て来てたから、最初は『トリスタ』の続編かとも思ったんだが、その続きを読む限りでは関係無さそうだったのでスルーしていました。
すると、各書評サイトでヒロインのうぐいす可愛いようぐいすと言われており、じゃあ買ってみるかと。
で、読んだら、ガチで『トリスタ』と世界観同じでした。『トリスタ』よりも過去のお話のようです。A・クロウリー編はどうなったのかと。
ミステリ部分に関しては全くもっていつも通りだった。
そして注目したいのが新たに投入された売れ線要素。ラブコメと異能力。
もう、凄ぇあからさまな感じなんだけど、うぐいす可愛いようぐいすと言わざるを得ない。
異能力の方は露骨じゃなしい、そこまでとんでも設定ってわけでもないんだけど、漢字で書いて片仮名のルビを振るのはいかにもなアレ。
ミステリーを期待して読むと、(´・ω・`)ってなるのは間違いないが、ラノベとして読むと、そこそこ(`・ω・´)となるのではなかろうか。
燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A-
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