【ラノベ】はじめてのクソゲー【感想/ネタバレ】
著:麻宮 楓 イラスト:ネムネム
『素敵な時代だったと思わない?今以上にもっともと、クソゲーが世界に溢れていたのよ』
電撃文庫2011年9月の新刊。約9年11ヶ月半週間の積み。『なないろリバーシブル』の1巻終了から10ヶ月、麻宮さんが新作を始動。
多分、タイトル買いしたんじゃないかなぁ。
ゲームが趣味の高校生、藤宮遊真はある日気まぐれで購入したゲームがとんでもないクソゲーであることに気付く。
ひょんなことからクラス委員の天野雪緒のアドバイスの元、このクソゲー攻略に挑むことになるのだが……。
てっきり様々なクソゲーに触れていくのかと思いきや、「インフィニット・ダークネス」というクソゲー1本を攻略するのに1冊使い切るとは……。
発想自体は面白いんだけど、いかんせんクソゲー攻略が物語として面白いかと言われると……。
雪緒が地味な黒髪+眼鏡ヒロインという点は非常に評価したい。サブヒロインポジションのキャラもいないし、このヒロイン1本で勝負というスタンスは潔くて気持ち良い。
ただ、幼い頃に遊真と会ったことがある設定はベッタベタでちょっとどうかなーと思ってしまった。王道ではあるんだけど、クソゲーという題材とあまり上手く馴染んでいないというか。
これは大分迷走してるんじゃないか……大丈夫……?
シリーズ立ち上げに掛かるイニシャルコストを考えると、これだけの時間を掛けてたら割に合わないでしょ……。
麻宮さんはこの後も細々と単発で本を出しているんだけど、2018年半ばを最後に本は出してないのね。
Twitterを見た感じ、創作活動は続けておられる様子。
燃:C+ 萌:A 笑:B+ 総:A-
著者リンク
・なないろリバーシブル(2010/11)
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