劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE
「おばあちゃんが言っていた。卓袱台をひっくり返して良いのは、よっぽど飯が不味かったときだけだ」
『ディケイド』が次回からカブト世界なので観ておくことに。この年から劇場版のDVDが出ても観なくなったんだよな。
さて、テレビシリーズでは七年前に渋谷に隕石が落下し、そこからワームが出現したわけだが、劇場版ではテレビシリーズよりも遥かに大きな隕石が海に落下し、海が干上がるという大惨事になっていた。
加えて、そこから大量のワームが出現。ここで注目しておきたいのはプロローグでライダー達が戦っているのがテレビシリーズでネイティブと呼ばれていた角付き蛹であること。
ワームに対抗するため、ゼクトによって開発されたマスクドライダーシステム。最初にサソードが登場するが、何と出番はこれだけというのが不憫過ぎる……。一応、声はぼっちゃんが当てていたようだけど。
だが、ゼクトという組織は盤石ではなかった。一部の者が組織から離反、ネオゼクトを名乗り始めた。そのメンバーの中にはドレイクの資格者風間、ヘラクスの資格者織田の姿が。
ゼクト側にはガタックの資格者加賀美とザビーの資格者矢車の兄貴とケタロスの資格者大和が。
矢車の兄貴はまだパーフェクトハーモニーの頃です。
ヘラクス、ケタロス、後に登場するコーカサスを含めた三体の劇場版オリジナルライダーはマスクドフォームが存在しないわけだが、何か意味あるんだろうか。単にマスクドフォームまで用意する予算が無かっただけか?
これはテレビシリーズで劇場版公開以降に登場するホッパーズにも言えることだが、ライダーシステムが発展する中でキャストオフシステムがオミットされたってことなのかな。そこはちゃんと劇中で説明するべきところだと思うんだが。
ワームそっちのけで激突するゼクトとネオゼクトの戦いに乱入する天道。彼は加賀美や織田と接触し、情報を引き出していく。
この世界での加賀美はひよりと恋人同士で結婚秒読みだったが、彼女は七年前の隕石落下の影響で余命僅かという状態。
ゼクトは軌道エレベーター、天空の梯子を建造。ライダーのクロックアップシステムを使い、位相空間を作り出し彗星を呼び寄せる。これにより、地球上に水を取り戻そうという作戦と見せかけて、それは実は大量のワームが眠る隕石を呼び寄せるというものだった。ここがよく理解らんのだよなぁ。加賀美父と三島は何を企んでいたのか。
戦いの中でドレイクが散る。って弱ッ!ライダーフォームで普通の銃撃喰らっただけで死んじゃうの?
天道の狙いはライダー同士を争わせ、天空の梯子の番人、黄金のライダーことコーカサスからハイパーゼクターを奪うことだった。
ザビーはヘラクスとの戦いに敗れ、矢車の兄貴死亡。そのヘラクスはコーカサスの噛ませ犬として、織田死亡。
ケタロスは宇宙でカブトと激突するが、地球へと落下。そのまま地上に激突、大和死亡。カブトはカブトエクステンダーで大気圏突入をやってのけました。何という超性能w
ひよりは加賀美との結婚式を病室であげて、そのまま死亡。ばっさばっさ死んでいくな。まぁ、だからこそ天道は時間を巻き戻そうとしたのかもしれんが。
最終決戦は天空の梯子でカブト&ガタックVSコーカサス。ハイパークロックアップの前に為す術の無い二人だったが、何とかハイパーゼクターを奪うことに成功。
カブトはハイパーフォームとなり、コーカサスを撃破。更にワームの眠る隕石と共に七年前に跳び、当時落下中だった隕石と一緒に連れて来た隕石を激突させる。その結果、隕石は小さくなり、それが渋谷に落下。こうやって、テレビシリーズに繋がっていくのね。
天道は七年前の自分にベルトを託して消えていく。時間を改変したから天道が消えるのは良いとして、じゃあ何でベルトは消えないんだって話ですよ。
加えて、テレビシリーズ天道が手に入れたハイパーゼクターはこの時間を超えて来たハイパーゼクターだったんだろうか。そのときが来るまでどっかに隠れてたとか。
ああ、理解らない……。
取り敢えず、ひよりのイラストの羽根の生えた妖精みたいなのがハイパーカブトだったってのは判った。これは当時から結構言われていたことだな。
結局パラレルワールド扱いと考えておいた方が無難ってことですね。
そういうわけで、やはり設定面でモヤモヤの残る劇場版でした。ワームが空気過ぎて泣ける。
燃:A 萌:B 笑:C+ 総:A
ディレクターズカットリンク
・劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE ディレクターズカット版
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