【ラノベ感想】ヒーローお兄ちゃんとラスボス妹抜剣！セイケンザー

著：逢空万太　イラスト：児玉酉（ゆう）

「こんな事もあろうかと昨日、変身アイテムを作っておいたんです。元気と笑顔と知性と勇気と自由と情熱と美しさとトキメキと強さと愛をこれでもかと混ぜて」

やだ、ワンダフル・アラモード……。
ＧＡ文庫2017年４月の新刊。約１ヶ月の積み。『出番ですよ！カグヤさま』が３巻で打ち切り完結となった万太さんが１年振りに復活。
Twitterも沈黙していたようで業界から消えたのでは……と噂されていたが無事甦れて一安心。

帯には『戦記絶唱シンフォギア』の脚本でお馴染み、金子彰史さんからの推薦文が。これまたえらいビッグな人が。

高校生の主人公、鶴来奏斗（つるぎ・かなと）は、海外留学から戻ってきた双子の妹、湊と『聖剣』を引き抜き、謎の騎士団ブラッドテンプルを呼び出してしまう。
彼等を従えて野望に燃える湊。止めようとする兄に対し、湊はヒーローに変身するアイテムを授けてきて……。

打ち切りが続いているから、流石に作風変えてくるんじゃ……などという心配も何のその、１ｍｍもブレていなくて草。
今までは表紙やタイトルからは極力、特撮ヒーローネタ要素を匂わせないようにしていたのに最早それすら隠さなくなったな。

タイトルの「ラスボス」は編集部からの強いプッシュで入った模様。編集部の何とかちょっとでも売れ線に寄せようという頑張りが窺えるｗ

著者紹介で『ふたりはプリキュアSplash☆Star』のチョッピが大好きって連呼するなよ、泣いちゃうだろ。
児玉さんは合わせてオーケストラさんの話してるし……。

口絵の最後のページが目次なのはよくある構成だけど、昔懐かしの青バックの提供にするなｗ
で、案の定章タイトルには『仮面ライダーゴースト』のサブタイっぽいものが。

万太さん、女顔の主人公好き過ぎ問題。著作の殆どで主人公が女顔である。ヤバい性癖でもあるんじゃないの……。

セイケンザーの変身アイテムであるところの聖剣ブレス。変身時の動作が凄く……気力転身オーラチェンジャーです……。
最近、戦隊職人で出たからな……。

剣身を模したパーツを差し込む回数で発動する必殺技が変わるのは『仮面ライダー鎧武』の戦極ドライバーかしら。

万太さんの作風なので案の定、正式名称の頭には「ＤＸ」って付いてるのな。コンセレ化の話までしてるの笑うでしょ。
収録されている音声がお母さんの声ってあんた……。

ブラッドテンプルの騎士の武装として登場する剣サクラリッジリボルバー。あれ、これって『ヴァルキリーワークス』で登場した必殺技の名前だったような……。どういう繋がりなのか。
その剣の持ち主パーシヴァルさん、全身鎧姿なんだけど乙女で可愛いな……。

王佐の魔女マーリンはよく見たら衣装の腰周りのデザインが相当破廉恥で困る。

劇中作としてガガガ文庫『ふぉーくーるあふたー』の劇中作「魔星少女リフレイア」が登場。最新刊まだ読んでないけど打ち切りらしいですね……(´；ω；`)

少年ブラッドとかあったなぁ、そんな雑誌。今調べたら物凄く短い寿命だったみたいだけども。