【映画感想】仮面ライダーＷ FOREVER AtoZ／運命のガイアメモリ ディレクターズカット

「さぁ、お前の罪を数えろ！」
「今更、数え切れるか！」

ファミリー劇場で放送されたので視聴。何でライダーの夏映画って他の東映特撮映画よりも放送されないんだろうか。
これよあり後の春映画は既に放送されてるのに……。

個人的には未だにこれを超えるライダー映画は無いと思っている『運命のガイアメモリ』です。
坂本監督と三条さんのシナジーが最大限発揮されていると言っても過言ではない。

この頃から坂本監督の性癖大開陳っぷりが凄くてアレ。杉本彩さんという客演との相性がベストマッチ過ぎて草。
胸を強調する衣装や生体コネクタがうなじにある設定って、どこまで監督の趣味が入ってるのか聞きたいｗ

とにかく戦闘シーンの満足度が高い。冒頭の掴みのバトルからいきなりボリューム満点だからな。
ただ長い戦闘シーンというわけではなくガイアメモリのギミックをふんだんに使い、効果的なタイミングで見せることで格好良さを際限なく引き立てている。
ほんとガイアメモリってアイテムを考えた人、天才だろ……。

坂本監督お約束、生身で戦ってからの変身な。特に翔太郎のジョーカーへの変身と満身創痍で戦っていた照井が再び変身可能になる下り、ほんと格好良い。

一方、敵となるNEVERの強敵感。もうね、立ってるだけで、こいつ等強いぞ……！と思わせる風格がある。
ダブルと同じメモリでドーパントに変身するというのも特別感があって良い。

結局、未だに理解らない翔太郎にロストドライバーを託したスカルの謎。あれはおやっさんの心がスカルメモリを通して地球の記憶に蓄積されていて、それが一時的に翔太郎の前に現れたってことなのかしら……。

ラストバトルの盛り上がりが尋常じゃない。連続ハーフチェンジだけでも相当燃えるのに、そこから風都の人々の祈りとパワーアップはほんと最高。主題歌流すタイミング上手過ぎなんだよなぁ。

ディレクターズカットとして追加されているシーンは全編に渡って細かくカットが増えている模様。
はっきり増えてると判ったのはＥＤ後のシュラウドのカットくらいだったわ。頭部に包帯をぐるぐる巻きにしてる絵面が完全にホラー。

テレビシリーズへ繋がる重要なカットではあるんだけど、この映画のラストシーンにするのはどうなんだ……という気がしないでもない。

結局、３Ｄで公開されたのってこれっきりだったよな。やっぱり割に合わなかったんだろうか……。

燃：Ｓ　萌：A-　笑：B+　総：S+

映画リンク
・仮面ライダーＷ FOREVER AtoZ／運命のガイアメモリ

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