【漫画】ONE PIECE 巻九十六〝煮えてなんぼのおでんに候〟【ワンピース96巻/感想/ネタバレ】
作:尾田 栄一郎
「海は、海賊が相手だ!!!」
2020年4月の新刊。
白ひげやロジャーの船に乗ったおでんの冒険の記録が語られていく。おでん主体の見せ方ではあるものの、これはいよいよ相当核心に迫ってきたのではなかろうか。
最後の島ラフテルのスペルは「Laugh Tale」、つまり笑い話。歴史の闇に葬られたのは、笑うしかないくらいのどうしようもない人間の醜さなのだろうか……。
何やら、このラフテルの綴り、一足先に映画でバラしていたらしい。粋な情報の出し方するねぇ~。
オロチを唆した預言者のバーさんはマネマネの実の能力者だった。このバーさんが死んだ後にボン・クレーが能力を得たということなんかね。
本作でよくあるやたらめったらに長い過去編。今回もほぼほぼ丸1冊を使っており、ジャンプ連載で追っている人達はやきもきさせられたのではなかろうか。
基本的にこういう過去編って誰かしら重要人物が亡くなるまでの過程を描いているので、最後に悲劇が待っていることをは避けられないんだけど、それでもおでんの死にざまが辛いのなんの……。
男塾名物油風呂を思い出したのは俺だけじゃない筈。まさかジャンプの遺伝子が受け継がれているなんて……!
一方、オロチはオロチで恨みを募らせるのも理解らんではない事情があるから辛い。尾田っちとしては犯罪者の親類は犯罪者と断じがちな世の中の風潮に一石を投じてるのかしらん。
おでんにまつわる過去の出来事だけでもしんどかったのに、何年も耐え抜いた家臣達に容赦無く突き刺さってくる更なる絶望。これはきっついな……。こんなんもうどうしようもないやんけ……というドン底からのルフィ、ロー、キッドの登場ですよ。盛り上げ方がズル過ぎるんだよなぁ……。カッコ良過ぎるじゃんね……。
ちょいちょい扉絵が何かとのコラボになっているケースがあるが、解説とか一切無いんだよなぁ。ちょろっとくらい触れてくれても良いのに。
俺、ほぼほぼ単行本でしか『ONE PIECE』の情報を仕入れてないから全然ピンとこないw
燃:A+ 萌:B+ 笑:A- 総:S-
シリーズリンク
・ONE PIECE 巻九十五〝おでんの冒険〟(2020/01)
・ONE PIECE 巻九十七〝僕の聖書〟(2020/09)
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集英社 (2020-04-03)
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