【ラノベ】夏へのトンネル、さよならの出口【感想/ネタバレ】

夏へのトンネル、さよならの出口 (ガガガ文庫)

著:八目 迷 イラスト:くっか

「自分で決めたことを、最後まで貫く。そうすれば、最初は生きづらさを感じるかもしれないけど、理想の自分に近づけるんじゃないかな」

ガガガ文庫2019年7月刊行物。約3週間半の積み。第13回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞&審査員特別賞受賞作品。このライトノベルがすごい!2020の紹介記事で気になったので買ってきました。
応募タイトルは「僕がウラシマトンネルを抜ける時」。これはタイトルを変えて正解だわw

帯には浅井ラボさんからの推薦文が。帯はキラキラの加工?がされており、色合いもあって光を当てると非常に綺麗ですぞ。

欲しいものが何でも手に入るウラシマトンネルの噂を聞いた主人公カオルは幼い頃に亡くなった妹を取り戻すため、トンネルに足を踏み入れる。
やがて転校生の少女、花城さんと協力関係を築き、トンネルの調査を進めることになるが……。

心に傷を持った少年と少女が出会って、不思議な体験をするという眩しいくらいの青春ボーイ・ミーツ・ガールである。
カオルの過去が結構重ための内容だったので、救いのない結末だったら……と不安だったのだが、ウラシマトンネルのギミックで年齢差が生まれても登場人物達の関係性が壊れなかったので良かった良かった。

ムカついた相手は誰であろうと全力で倒すという鋼メンタルの花城さん、最初の印象こそいかつかったが、距離が縮まってからは年相応の可愛らしいリアクションも見せてくれて良かったですねぇ。

やっぱりねぇ、こういうボーイ・ミーツ・ガールはねぇ、最後に主人公とヒロインが結ばれてナンボなんですよ。切ない別れとか要らんのですよ。
ただ、個人的にはウラシマトンネルによる外と中の時間のズレが徐々に影響してくるようなストーリーを予想していたので、そういう意味ではやや肩透かしだったか。

次は2020年4月に『きのうの春で、君を待つ』。無条件で新作を買うほどの面白さではなかったかなー。

燃:C 萌:A 笑:C 総:A

小学館ライトノベル大賞ガガガ賞リンク
《このラブコメがすごい!!》堂々の三位!(第12回、2018/05)

小学館ライトノベル大賞審査員特別賞リンク
やむなく覚醒!!邪神大沼(第3回、2009/06)
俺、ツインテールになります。(第6回、2012/06)

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ガガガ文庫

Posted by お亀納豆