【ラノベ】円環少女⑬ 荒れ野の楽園【13巻/最終巻/感想/ネタバレ】
著:長谷 敏司 イラスト:深遊
「せっかくあたしが、ひどいことしてあげに来たのに、心臓が止まったくらいで死ねると思ったの」
2011年3月の新刊。約9年6ヶ月3週間の積み。半年振りの新刊。
サブタイの「楽園」は「エデン」と読みます。
さて、いよいよ最終巻。魔法使いの存在が公になり、世界は否応なく変革を余儀なくされていく。世界に再演秩序が満ちていく……。
あっ、口絵最後のページの「大スキ」、1巻と対になってんじゃん。エモエモのエモかよ……(´;ω;`)
寒川さんが誘拐されるなんていうから、下手したら死んじゃうんじゃ……と思っていたら、問題のシーンが完全にギャグパートで草。
マチルダの魔法しりとりが「ロリコン」で〆られる流れ美し過ぎるでしょ……。最終巻だぞ、いい加減にしろ。
で、きっちり油断させておいてからのシリアスパートで絶大な気圧差を生むなwwww
セラも出て来ると常に全裸で存在自体がギャグなのズルいよなぁ。読んだの10年前くらいなのに「服など子どもの着るものだ」と「ケンカになれば全裸の方が強いんだ」は未だに憶えてるw
他の歴史から、こちらの歴史では死んでしまった人達が増援として駆け付ける展開はいかにもラストバトルらしい王道さで良いね。たとえ僅かな時間の再会だったとしても。
仁がちゃんとメイゼルときずなのどちらかを選び切って答えを出したのも良かった。なぁなぁの関係のまま終わるともんにょりするしねぇ。
人類が滅んだ遥かな未来の先で再会する仁とメイゼルのシーンで幕を引くのロマンチックでエモいわ……。時の流れすら円環のように閉じるとは……。2人の年齢差はどれくらい縮まったんだろうね。
総評
そんなわけで積み過ぎた灼熱のウィザーズバトル、スニーカー文庫『円環少女』全13巻、これにて完結。足掛け5年半。
3大ロリラノベとか言われてたんだよなぁ……。
最終的には魔法バトルの皮を被ったSFのような様相を呈していきましたね。設定面に関しては大分早い段階で置いてけぼりになっていた、どうも俺です。
大前提の設定はドチャクソに重いくせに最終巻になっても頭のおかしいギャグを入れ込んでくるバランス感が面白かった。そうや、どんな時でも笑いを忘れない精神が必要なんやで。
途中で積み本の山に埋もれてしまったのが良くなかったので、もう1回通しで1巻から読みたいという気持ちはあるね。
燃:A 萌:A 笑:A+ 総:A+
シリーズリンク
・円環少女 ⑫真なる悪鬼(2010/09)
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