【小説】invert 城塚翡翠倒叙集【2巻/感想/ネタバレ】
著:相沢 沙呼 イラスト:遠田 志帆
「殺人鬼と恋愛ごっこをすることでスリルと快感を得る変態ドS探偵」
言い方ァ!
2021年7月の新刊。約1週間半の積み。1年10ヶ月振りの新刊。
すっかり忘れた頃に続刊が出たのを知って驚きましたよ。
タイトルは「インヴァート」と読みます。表紙のデザインは1巻の方が好きかなぁ。
さて、今回は雑誌に掲載された短編と書き下ろしエピソードをまとめた連作中編集。翡翠があの手この手で殺人犯を追い詰めていく姿が犯人視点もたっぷり交えながら描かれていく。
ちゃんと1巻のネタバレあるから気を付けろって書いてあるw
『雲上の晴れ間』は冴えないプログラマーが犯人。女慣れしていない犯人を翡翠がいいように掌の上で転がしまくるの読んでいて、めっちゃ辛かった……。
目の前であんなあざといムーブされたらマッハで勘違いするに決まってるんだよなぁ……(´;ω;`)
『泡沫の審判』はそんな翡翠のあざといムーブが同年代の女性から見ると死ぬほどムカつくということが鮮明になって面白かった。最初のエピソードだけでも辛かったのに更に辛い事言うじゃん……。
また辛いのがこの2つのエピソードは犯人が絶対的な悪人というわけじゃないところなんだよなぁ。どんな理由があるにせよ殺人はいけないことですと言われてもなぁ……。
『信用ならない目撃者』は城塚翡翠最大のピンチ!と見せかけて……。
犯人を直感で当てて気持ち良くなるミステリ読みをこき下ろすメタいシーンが印象的。半ば作者の本音なのでは……w
犯人を追い詰めるシーンの翡翠、超絶活き活きしていて笑う。この女、さてはドSだな……?
お世話係の真とはほんのり百合っぽいスメルも漂ってるし、アニメ化したら結構オイシイのではと思ったり思わなかったり。
燃:C 萌:A 笑:A 総:A+
シリーズリンク
・medium 霊媒探偵城塚翡翠(2019/09)
・invertⅡ 覗き窓の死角(2022/09)
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