【雑誌】フィギュア王 Vol.284【感想/ネタバレ】
2021年9月発売。
は?表紙格好良過ぎんか???
偶然Twitterで見掛けなかったら存在すら気付けないところだったわ……。危ない危ない。
このシリーズって『W』から『フォーゼ』までは買ったんだけど、当時はまだ増刊号って扱いでライダーだけの内容で構成されてたよな。
いつの間にか通常号の中の巻頭特集という扱いになっていた模様。
『ウィザード』の時はどうしたっけな。多分、本編にあまりハマれなくて関連書籍を読みたいと思うほど気持ちが高ぶってなかったのかも。
さて、デラックス玩具をはじめとした作品の関連アイテムを網羅するという趣旨の元、ライダーのデザイン秘話が語られていく。ぱっと見はデザインの話に絞っているように見えるが、ストーリー構成の話にまでがっつり踏み込んでいてめっちゃ読み応えがある。
高橋P、最初はお弁当箱のベルトにお母さんが作ってくれたおかずを詰めていくっての提案したとか。発想が自由過ぎるw
ライダーなら、こんなネタでも何やかんやで格好良く仕上げてしまうのかもしれんが。
ただ、親御さんが子供の食事を作ってくれるかどうかっていうのは結構デリケートな話題だと思うので、そういう意味でも採用はされなそうかなー。
フォームチェンジを多用するのがセイバーだけだったのは、全員であれこれフォームチェンジすると誰が誰やら判らなくなるからだったそうな。
うーん、みんなでチェンジした方が色んなバリエーションが出せて良かったと思うんだけどなぁ。
ドラゴンヘッジホッグピーターのデザイン画、下半身はセイバーの素体のままなんですね。
ピーターファンタジスタは肩アーマーのピーターと腕装甲のフック船長が向かい合って飛花を散らしているデザインと言われて、改めて見たらほんまや……飛花散っとるやん……すっご……。
セイバーの玩具限定のブックによるフォームチェンジも一挙掲載。ドラゴンじぞう、左腕全体から地蔵が生えてるのホラーじゃんw
コロナの煽りを最も受けたのは勿論『ゼロワン』だけど、企画途中だった『セイバー』も相当な打撃を受けていたことが克明に語られている。高橋P、よくストレスで死ななかったな……。
飛羽真が文豪であり剣豪であることには明確な理由付けが用意されていたものの、撮影場所やゲストキャストの制限により描写が難しくなったとか。
そうか、本来はルナを助けるために自らを鍛えて、かつ人々に15年前の出来事を現実の事だと伝える手段として小説家になった、という筋だったのね。めっちゃ説得力がある……。
1クール目は組織の中でライダー達が仲良くしていて、2クール目から対立構造にシフトするというのも、世界中が沈んでいる今だからこその構成で、本来は最初はギスギス、徐々に仲間になっていくという例年通りの流れだったのか。
でも、その物語構造が新鮮に映ったし、結果的にはこの構成で良かったと思う。
タッセルは感染者が出て、話の展開に穴が空きそうになった時にストーリーテラーとして映像になっていない物語を語って補完するという役割が与えられていた。
成程な~。最初からストーリーテラーが存在すれば、多少不自然でもその語り口で誤魔化せるというわけか。
本がモチーフだから、そういうキャストもアリだろうし、キャストが1人しかいないシーンを用意することで感染リスクを抑えてるんだろうとは思っていたが、非常事態まで想定していたとは……。
なお、タッセルの初期案には未来の飛羽真というものもあったとか何とか。整合性をとるのが難しくなるのでやめたとのこと。諦める理由w
ソードライバーは聖騎士の証という設定も消えていったもののひとつ。また特殊聖剣の持ち主達にはそれぞれ役割が振られる想定でもあったとか。
そうか、だからソードライバーと他の特殊聖剣は明確に差別化されていたのか……。
クロスセイバーのスーツは新造らしい。リペイントじゃなかったのか……。使用回数が多いから新規に造ったのかしら。
ファルシオンの左肩アーマーがビルドホークガトリングの右肩アーマーってマ?こういう過去作からの流用ってどうやって思いつくんだろうか……。あっ、あのパーツ使えるぞ!って突然閃いたりするんやろか。
セイバースーパーヒーロー戦記のボディはゴースト闘魂ブースト魂がベース。ドラゴニックナイトは顔だけやったんか……。顔の印象って大事ですよね……。
『ゴースト』からの流用が多いように感じるのはPが同じことと関係あるんだろうか。
こうしてみるとコロナ対応の所為で零れ落ちたものが物凄く大量にあったことが判って辛い。
けど、あの手この手を尽くして作り上げたからこそ、俺の性癖にぶっ刺さる『セイバー』の面白さに繋がったということでもあると思うし、やっぱり1年間無事に駆け抜けてくれたことに感謝したい。
個人的にはゲストキャラが出て来て話を回す構成は好きじゃないので、コロナの無い世界の『セイバー』にはここまでハマらなかった可能性があるんだよな。
燃:A+ 萌:C 笑:A 総:A+
本編リンク
・仮面ライダーセイバー 増刊号「新たなページが、開くとき、」
雑誌リンク
・フィギュア王 Vol.297(2022/10)
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