【ラノベ】焦焔の街の英雄少女 3巻【最終巻/感想/ネタバレ】
著:八薙 玉造 イラスト:中島 艶爾
「納豆のことしか憶えていない!」
2014年12月の新刊。約6年11ヶ月の積み。3ヶ月振りの新刊。
さて、《八雷》によって攫われてしまった光義。彼と離れ離れになってしまった杏は胃痛に苛まれながらも奪還に臨むが……。
嵐樹の剣皇、碧はやっぱりヒロイン化しましたね。
杏、腰が抜けた姿を見られないための緊急避難として、烈火剣の力を使ってトイレの個室に飛び込むの面白過ぎるでしょ……。そういうミニゲームありそう。
この後も杏は胃を安らげるために納豆やオクラ等のねばねば食材をほかほかご飯と共にかき込む。これは旨そうやでぇ。まぁ私、山芋アレルギーあるんで駄目なんですけど。
《八雷》は良い人達ばかりで、攫われた立場とはいえ心を許し始める光義。そんな折、新たな剋獣エリスが牙を剥いてくる。
タマオノのオッサンの身体の中に潜んでいて、彼の身体を破って出て来るのグロ過ぎるでしょ……。
こう、人の尊厳を踏み躙ってくる感があるのがキツい……。
杏の元へ戻った光義は碧の力も借りて、エリスを完全撃破。エリス自体にも挿絵が欲しかったね。さぞかし禍々しいビジュアルだったことでしょう。
ラストは光義と杏のシーン。これが最終巻だと判った上で読んでいたわけだけど、うぅん?打ち切りというほどの〆方でもないような……。売上次第では4巻が出る可能性もあったのかな。
総評
そんなわけで打ち切り完結の雰囲気も薄いバトルラブコメ『焦焔の街の英雄少女』全3巻、これにて打ち切りです。足掛け半年。全3巻でポンポン刊行すると僅か半年で終わってしまうんだよなぁ……。
ギャグ要素に惹かれて買い始めたシリーズだけど、最終的にはシリアスパートも楽しめたので結果オーライといったところか。
剋獣五帝の設定は上手い具合に厨二臭さがあるので、もうちょっとキリの良いところまで見たかった。
シリーズが長くなれば、どんどん杏の胃が痛めつけられていったかもしれないが……。
八薙さんはこの後、スニーカー文庫『新妹魔王の契約者』のスピンオフを書いたりもしながら細々と本を出し続けている模様。ドシリアスな作風が得意な身としては今の流行は辛かったりするのかな……。
燃:A 萌:A- 笑:A 総:A
シリーズリンク
・焦焔の街の英雄少女 2巻(2014/09)
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