著：星崎 崑

「かぁ～～っ！見んねセリカ！卑しか女ばい！」

星崎さんが自身のTwitterでＧＡノベル版が実質打ち切りととれる発言をしていたので、泣きながら残りはWeb版で読むことにしました。

さて、ヒカル達の前に現れたフェルディナトという青年とファントムと名乗る仮面の男。フェルディナントの口からナナミの名前が出て来たことでヒカルの心は乱されていく……。

フェルディナント、明らかに裏がある様子だったが、ガチのサイコストーカーだったのか……。くそっ、とんだクズ野郎じゃねぇか……とヘイトを溜めていたら、自身の作戦が裏目に出ててアッサリ死んでしまうとは。良かったような、拍子抜けなような。

大精霊との戦いはバトル方向に盛り上がったというよりは、ヒカルがジャンヌと仲直りするきっかけとして描写されたような印象の方が強かったな。
その流れであれよあれよという間にファントムの正体がオザワと確定、ナナミとの再会、復讐の達成とまぁトントン拍子に進んでいくこと。
スピード感が溢れていて、露骨に話を畳みに行こうとしている感が出てない？大丈夫？ちょっと尻すぼみになっちゃってたかなぁ。

ナナミも含めてのハーレムエンドとは恐れ入った。あ～～～～～～そもそも最初からタイトルが過去形で幸せな結末を示唆してたじゃ～～～～～～～～ん!!くそっ、やられちまったぜ！

あれ、神が一体どういう存在なのかは完全にノータッチなの？うーん、そこはかなりもんにょりしちゃうな～。
元々二部構成想定で世に出ているのは一部までとのことなので、二部が世界の謎に迫る展開なのかもしれない。
続きが読みたいニェ～。

それにしてもガンダムリフレイアのビームライフルは笑う。まさかの二度ネタ笑っちゃうじゃんｗ
Webキャンペーンの特典ＳＳはどこにも収録予定が無かったからなのか、こちらに掲載。そういうのもアリなのか。

総評

そんなわけで『俺にはこの暗がりが心地よかった －絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中－』ＧＡノベル版全４巻＋なろう版でした。
シリーズ途中から電子限定になるのも、残りをWeb版で消化するのも初めての経験でしたね。元々Web発のタイトルってあまり読まない上にWebでもいいから最後まで読みたい！と思える作品が少ないからね……。

やっぱり自分には俺ＴＵＥＥＥより逆境を乗り越えていくストーリーの方が馴染むよねぇ。
それでいて実況スレのコミカルさが全体を重たくなり過ぎないように調整していて良かったと思うの。

ヒカルが幸せな結末に辿り着けたのは本当に良かったが、出来ることなら妹ちゃん達にも幸せになってほしかったよねぇ。
第二部があれば合流する未来もあったんだろうか……。

燃：Ａ　萌：Ａ　笑：Ａ　総：A+

シリーズリンク
・俺にはこの暗がりが心地よかった４ －絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中－（ＧＡノベル、2023/03）

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