【ラノベ】落第騎士の英雄譚３巻【感想／ネタバレ】

著：海空りく　イラスト：をん

（彼女に好きになってもらったこと。それは僕の誇りだ）

2014年１月刊行物。約１ヶ月１週間の積み。３ヶ月振りの新刊。
あれ、表紙のステラ、またおっぱいのところ破れてないじゃん。海空さんのオーダーとをんさんの性癖がせめぎ合ってるんだろうか。

さて、選抜戦も佳境に差し掛かり、珠雫は最強の生徒会長である東堂刀華に挑むことに。これまで優秀な成績を収めてきた珠雫も流石に昨年の七星剣武祭ベスト４には敵わず……。
勝手に今回は珠雫のお当番回だと思っていたが、気のせいだったわ。

刀華会長は普段はみんなのお母さん的な存在で。くそっ、あざとくえっちなぱんつ見せてきやがって……。
また、一輝が高熱に苦しむステラの服を脱がすシーンは何とも官能的で。そりゃ思わずアメリカ人みたいなリアクションも出ちゃいますわ。
この世界にオール阪神巨人がいるのジワジワくるな……ｗ

再会した父からその真意を聞かされた一輝。お父さんはお父さんで、自分を律しまくって家の使命に邁進していたんだな。親としてはいかがなものかって話だけど、悪人かと言われるとそうとも言えなくて。
一輝としては絶望しかなかろうが、読者目線からすると嫌いになり難いというか。

信じていた父との絆が幻だったと知って、心が折れてしまった一輝。アニメで見た時は桐原との戦いが一番盛り上がったように思ったけど、心理責めの描写は文章媒体で見た方が重く圧し掛かってくるな。

最悪のコンディションをはねのけて刀華会長を下す一輝。《一刀修羅》を更に短時間に凝縮させた《一刀羅刹》。修羅ならまだまだ人の領域だよって平然と言ってくるの怖ぇな……。
《一刀修羅》の一分間でも使い勝手が悪かったのに、更に制限時間が短くなると極めて限られたシチュエーションでしか使えなそうよね……。

見事、七星剣舞祭出場の切符を手に入れた一輝。次巻からは全国編か。
敗戦に沈む珠雫を励ますアリス、めっちゃ良い奴なんだよな……。珠雫が弱みを見せたくない相手を的確に把握してる観察眼すんごい……。
一方で、この人、しれっと七星剣武祭の選抜メンバーに入ってるんよな。それに何やら怪しい組織にも所属しているようで。暗殺者ってことか……？

あれ、そう言えば今回絢瀬が全く出て来なかったよな。メインストーリーには絡まないにしてももう少し言及してあげても良かったのでは……？

燃：A+　萌：A+　笑：A-　総：A+

シリーズリンク
・落第騎士の英雄譚２巻（2013/10）
・落第騎士の英雄譚４巻（2014/04）