コミカライズ,電撃文庫

とある魔術の禁書目録(インデックス) 6 (ガンガンコミックス)

原作:鎌池 和馬 作画:近木野 中哉 キャラクター原案:灰村 キヨタカ

「それでもやっぱり、ミサカはお世話になりたいかなって頼んでみたり」
「あン?何でだよ」
「誰かと一緒にいたいから。ってミサカはビシっと即答してみたり」

というわけで、原作5巻収録の一方通行編一色です。結構、がっつりやったな。
内容的には特に言うこと無いし、クオリティの高水準で安定しているので安心して読めます。

次は順当に氷華編かなぁ。

燃:B+ 萌:B+ 笑:C+ 総:A-

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)

富士見ファンタジア文庫,雑誌

DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2010年 09月号 [雑誌]
今月号は付録としてコミカライズ作品をまとめたちょこドラ。と『RPG W(・∀・)RLD』の文庫が付いてます。

『伝説の勇者の伝説』

アニメ放映開始ということで、表紙&巻頭特集。
インタビューでシオン役の小野さんが構成力が素晴らしいって言ってるんだけど、それまぢで言ってるの?だとしたら、正気を疑うレベル。
アニメ1話の構成に批判的な俺は少数派なんだろうか……。

ガンガンオンラインでは『堕ちた勇者の黒い伝説』のコミカライズがスタート。どんだけメディアミックスすんねん……。
作画はほづみりやさん。ほづみさんと言えば、富士ミスの『ディストラクターXⅢ』ですよね。

短編は新作なのか違うのか、よく判らんなぁ。

超適当コミカライズ『学園伝勇伝』が意外と面白かった件。完全に『フェリ詩』の方向性だけどな!
何故、これはちょこドラ。じゃなくて本誌に掲載されてるんだ……。

既刊一覧で『大伝勇伝』が8巻で完結って書いてあるけど、どう見ても誤植です。本当に有り難う御座居ました。

『いつか天魔の黒ウサギ』

全員集合!な感じの特集イラストがこれまた格好良いんだよなぁ。

連載は何だかんだで仲良しなヒメアと美雷と泉に和む。

『これはゾンビですか?』

アニメスタッフが発表。監督は『まかでみ・WAっしょい!』の金崎さんで、制作はスタジオディーン。何故、『生徒会』を作ったところと書いてないんだ……?

こぶいちむりりんさんのイラストが良過ぎて、正直引く。

そういや、短編集出ないのかな。アニメ放映開始時に刊行ラッシュするために溜めてるのか。

『生徒会の一存』

コミカライズ4コマ『生徒会の一存ぷち』の単行本が出るけど、これはもうスルーで良いだろ……。

連載はまさかの新展開w
もう何でもありじゃねーか。凄い面白かったけど。

『影執事マルク』

今回の短編はドラマCDの内容と連動しているらしい。心憎い演出だぜ……。読んでないんだが(ぇ

『銀の河のガーディアン』

『MA棋してる!』を1巻と銘打っておきながら、ドン滑りさせた三浦さんの新シリーズ。今度はSF+魔術+人型巨大ロボットです。ただ、ロボは最初から前面に押し出すと、えらいことになるので、全くその辺には触れられていません。
短編の後ろにうっすらとラフイラストが載ってるだけ。

短編は8月に出る文庫の前日譚。というわけで、ヒロインのラリエナは登場せず。
清々しいほどに萌えは無い。最後のセーヤと師匠のやり取りはちょっと面白かった。

『ff -フェアリー・テイル-』

冴木忍さんの新シリーズ。イラストは『GOSICK』のコミカライズでお馴染みの天乃咲哉さん。
冴木さんの作品には『聖竜伝』とか『ドラモンド家の花嫁』とか、地雷の思い出しかないし、この作品自体にも全く惹かれなかったのでガチスルー。

『ダークロード』

『覇者の三剣』を完結させた十月さんの新シリーズ。またBL要素アリかと思ったら、今度はエロス&バイオレンスの気配でした。
作品の雰囲気が南房秀久さんの『ナイン・テイルズ』を思い出させる。

短編は文庫の前日譚。

『ハイスクールD×D』

今回は初のイッセー以外が主人公の短編です。語り手にイリナを据えて、彼女とアーシアとゼノヴィアのお買いもの。語り手が変わっても、地の文に「!」が多いのは相変わらず。
語り手はイリナだけど、ゼノヴィアメインといった感じ。口絵と挿絵3枚に全て登場してるし。

ナンパ男を撃退したりと凛々しい姿を披露してるんだけど、最後の方、言ってること頭おかしいw

コミカライズは、うんまぁ、ね?って感じのクオリティでした。同時スタートの3本のコミカライズの中では一番まともでしたが。

『鋼殻のレギオス』

ピンナップが綺麗過ぎて困る。昔の女王の生足に目が釘付けです。
裏面にはサヴァリスと女王のショートショートが。

連載はまたもやクララメイン。というか十四小隊メインでした。どこまで引っ張るんだよw
でも面白いわ、これ。ああ、フェリに見下されたい(ぉ

深遊さん版コミカライズはエーリが登場。まさかのゲスト登場はサヤかニルフィリアかどっちだ?

『略してにのゐ!』

イラストは異識さんに決定。短編が載ってるけど、何だかやたらと短い。

『レッドデータ・チルドレン』

DS用オリジナルプロジェクト『Solarobo』の過去を描く外伝がゲームに先駆けて短期集中連載開始。

ノベライズを担当するのは『神聖のレジスタ』の北山大詩さん。

当たり前のようにロボとか出て来てるんだけど、それに関する説明何も無し。そういうもんと受け止めろということなのか……。

『ヘヴンズ・ダイアリー』

またもや漫画で登場。これ、割と楽しいかも。

『フルメタル・パニック!』

掛け替えカバー付録ってイラスト一緒じゃねーかって思ったら、旧装丁になってるわけね。でも背表紙は新装丁なワナ。意味NEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

コミカライズは時系列シャッフルしてるらしいね。どういう意図が……。

『Others!』

次号よりコミック連載スタート。えっ、隔月刊リニューアルしたときに『ヘカトンテイル』と『ろーぷれぐるぐる!』を手酷い打ち切り方しといて、それは無いんじゃない?

『Re:』

特集のみ。ビックリするくらいヒロインプッシュだったw

『H+P』

殆どショートショートみたいな分量。周ちゃん、大丈夫なのか……。

コミカライズは……orz

『だから僕は、Hができない。』

特集のみ。くそう!2巻がスク水とか言われたら無視するわけにはいかないじゃないか!!今度1巻買ってこよう。

『リアルバウトハイスクール』

完結記念特集。文庫最終巻はファンタジア誌上最厚の592ページだそうで。『ホライゾン』とか読んでると、薄く思えるぜ!

『BLAZBLUE』

特集のみ。人気格ゲーのノベライズがドラゴンブックから発売。ノベライズはドラゴンブックから出すことになったのか?

『Steins;Gate』

こちらはお試し短編掲載。本編知らんのに、ノベライズ読んでもなぁってことでスルー。『レッドデータ』の方は本編がまだ発売されてないから読んだんですよ。

ノベライズ担当の海羽さんって『ラスト・ビジョン』以降、9年間も書いてなかったのか。何やってたんだ。

何なの、最近急にまたノベライズに力入れ出したみたいだけど……。

『まぶらほ』

バンドやろうぜ!って終わる気配無ぇ……w
またgdgdしながら回数重ねるパターンだろうか。

『RPG W(・∀・)RLD』

文庫付録。いつもとちょっと雰囲気の違うエピソードでした。
最後には今野さんの描き下ろしが。って、今野さんにコミカライズしてもられば良かったじゃん!!

コミカライズの出来は……(´・ω・`)

『ラノベのラ』

『ゼロ使』のアンソロジーでやんちゃをしてた気がするサンカクヘッドさんによるオリジナル漫画。「だからレギンスじゃねーーって!!」が面白かったですw

ダブルクロスリプレイコンテスト結果発表

奨励賞受賞の樋口大輔さんって漫画家のあの人とは関係無いの?

新フジミさんが行く

この新作紹介コーナーっていつも無難なコメントしか書いてない印象だったんだけど、MF文庫の『学園とセカイと楽園』を凄いけなしていて驚いた。個人的な恨みでもあんのかよw

『GOSICK』

相変わらず、全く情報が載らないが、アニメは噂通りボンズ制作で2011年1月からだそうで。ビーンズ文庫で新装版が出るならNHK枠かと思ったけど、ボンズ制作ってことは違うのかな。

ウチのブログが

ひょんなことから、ウチのブログをファンタジアの編集の方が見てくださっていることが判明。何とも有難いことで。
しかし、おいおい、こりゃ迂闊なこと書けないなとも思う。冷静に考えたら、今まで書きたい放題だったんだから、今更取り繕ったって仕方無ぇじゃん!今回も書きたい放題だしな!

燃:A- 萌:A+ 笑:A- 総:A+

富士見ファンタジア文庫

Re(アールイー): バカは世界を救えるか? (富士見ファンタジア文庫)

著:柳実 冬貴 イラスト:一葉 モカ

「見せてやるよ━━俺の《付け焼刃(イカロスブレイブ)》
『…………ダサい名前』
「なっ!?そんな馬鹿な!?」

約1ヶ月半週間の積み。ファンタジアから『量産型はダテじゃない!』でデビューした柳実さんの第2シリーズは中二病全開の現代学園異能バトル。
タイトルはそのまま「アールイー」と読みます。一迅社文庫の『Le;0』は「Le」で「エル」と読んでたりして、ややこしいな。

表紙は、何と主人公である光一が大きく中央に描かれ、その周囲をSD化したヒロインが囲むという昨今では非常に珍しい構成となっている。

長い銀髪にカラコン仕立てのオッドアイ、その身を包むは改造長ラン。佐藤光一は、高2にして非日常に恋焦がれる重度の中二病患者だった。ある日、光一は謎の超美少女に助けを乞われ、異能の力を授かることに……というお話。

一件、最後まで馬鹿馬鹿しいストーリー展開に見えるが、ところがどっこい、意外と設定が重いです。そんな中で、馬鹿がどう抗っていくか。
正直、光一が自らのネメシス(異能)に名前を付けるシーンはちょっと鳥肌立ちました。そーゆーいかにもなネーミングセンスが堪らない。

同レーベルのよしみなのか、パロディネタとして複写眼魔乖術師が登場。前者はかなりのメジャーだと思うが、後者は結構マニアックなんじゃ……。

ブルマがあざとくたって良いじゃない!あざとくたって良いものは良いじゃない!

で、本作の肝ですが、シリーズ開始と同時でイメージソング付きPVとノベルゲームが公開されている。PVはなかなかの出来。文庫読んだ後に2回目見たけどテンション上がる。
ちなみに文庫の最後にイメージソングの歌詞が掲載されてます。
こういう宣伝手法が今後、どんどん一般化してくるのかなぁ。

次は9月。

燃:A 萌:A- 笑:B+ 総:A

量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)
量産型はダテじゃない! (富士見ファンタジア文庫)

スーパーダッシュ文庫,ハヤカワ文庫JA,雑記

今月は25日が日曜なので、スーパーダッシュは公式発売日自体が23日に。ハヤカワの方は未だに発売日がよく掴めません。ブツは、

・迷い猫オーバーラン!9 わたしがみんなに護られてるの♪
・ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことをⅣ
迷い猫オーバーラン! 9 わたしがみんなに護られてるの♪ (集英社スーパーダッシュ文庫)

ザ・ジャグル 4―汝と共に平和のあらんことを (ハヤカワ文庫 JA サ 9-4)

の計2冊。

『がく×ぶる』は5巻にして最終巻だそうで。何かラストっぽくない表紙だな。

新作『Dソード・オブ・レジェンド 伝説の剣に選ばれたが、それより俺はギャルゲーがしたい!』と『テルミー きみがやろうとしている事は』はスルーしました。
前者は粗筋に惹かれないでもないんだが、『プロジェクトMP』が残念過ぎた番棚さんだからという理由でスルー。
つーか、『生徒会ばーさす!』はどうなったの?

『ドラゴンクライシス!』がひっそりとコミカライズをすっ飛ばしてアニメ化決定。告知小さッ!つーか、新刊発売に合わせて告知すりゃ良いのに!
普通に考えたら、来年1月からBS11で、『ぬらりひょんの孫』の後番だろうなぁ。
いやしかし、先に『ベン・トー』か『カンピオーネ!』がくると思ってたが……。

来月は新シリーズが3作。『ロイヤル☆リトルスター』『それがどうした?』『ねがいプラス!』。どれも今のところ、びびっとこないなぁ。

Style-F,富士見ファンタジア文庫

レジェンド・オブ・レギオスII イグナシス覚醒 (富士見ファンタジア文庫)
著:雨木 シュウスケ イラスト:深遊

「なんて……馬鹿な」
「ニル……どうやらそう簡単には殺されてやれそうにない」
「そうしてやってもいいかと、一瞬考えたんだけどな」
「へぇ、どうして?」
「馬鹿なおれに馬鹿なことを頼む馬鹿がいた」
「だからだ」

約1ヶ月半週間の積み。3ヶ月振りの新刊。まぁ、文庫化だから、あんまり何ヶ月振りとか関係無いけどな。

さて、汚染獣や念威能力者の誕生の一端が見える第2巻。やっぱりイラスト良いなぁ。口絵のニルフィリアの妖艶さは異常。
また、イラストが付いたことによって、サヤも可愛く思えてくる不思議。

一応、文庫化に当たって加筆修正されてるらしいんだけど、どこが新しくなってるのかなぁ。結構、軽いなと思う文章があるんだけど、これってオリジナルの頃からあったかなぁ。確認するの面倒くせー(ぇ

次は8月、最終巻『レギオス顕現』。

燃:C+ 萌:A- 笑:C 総:B

MF文庫J,雑記

今月は25日が日曜のため、公式発売日自体が23日に。そこから1日フライングで22日発売。いや、21日に出てたか確認してないから判らんけど。ブツは、

・ゼロの使い魔19 始祖の円鏡
・僕は友達が少ない <4>
・機巧少女は傷つかない3 Facing “Elf Speeder"
・おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その1 ごく個人的な世界の終わり
ゼロの使い魔 19 始祖の円鏡 (MF文庫)
僕は友達が少ない 4 (MF文庫 J ひ 2-22)機巧少女は傷つかない3 Facing おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その1 ごく個人的な世界の終わり

の計4冊。

創刊8周年ということで、数字の8と∞を掛けて、「面白さ無限大!!」ってキャッチが付いてるんだけど、それ、ファミ通文庫が8周年のときに似たようなキャッチでフェアやってた気がする……w

今月買った新刊、新シリーズ以外、前の巻をまだ読んでないとか気のせいだよね。

『機巧少女』は秋にCD付き特装版が文庫とコミックスの両方で出ます。単純にドラマCDというわけではなく、ドラマ、ラジオ、イメージソングとバラエティのある内容のよう。
文庫が出る度に何かしらの企画が発表されているので、5巻発売と同時にアニメ化告知かなぁ。十分あり得るよな。

大人気シナリオライターが小説デビューらしい『101番目(ハンドレッドワン)の百物語』はスルーしました。でも、Dフォンってデジモンのアイテムみたいだよな。
ちなにスーパーMFテンプレートでした。
101番目(ハンドレッドワン)の百物語 (MF文庫 J さ 7-1)

来月の新刊では三門鉄狼さんと狩野ミカタさんが新作始動ということで、『ラグナ・クラウン』と『プシュケープリンセス』は3巻終了か。打ち切りか打ち切り完結か知らんけど。

ところで、森田季節さんがコミック百合姫に読み切りを掲載するらしいです。色んなところに出現するな。やっぱり、この人、MFカラーに合ってないんじゃ……。

一迅社文庫,富士見ファンタジア文庫,雑記,雑誌

ドラマガ買ってきました。
DRAGON MAGAZINE (ドラゴンマガジン) 2010年 09月号 [雑誌]

それと、ネットで話題になっていた一迅社文庫の、

・アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~
アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫 い)

を購入。


これは質の良い糞スレwwwwwwwwwwwwwwww

http://blog.livedoor.jp/darkm/archives/51049502.html

ガガガ文庫

ななかさんは現実 (ガガガ文庫)

著:鮫島 くらげ イラスト:双龍

「ふふっ、拓也。おまえは『男の娘』にキョーミないから知らんのかもしれんが、この子はれっきとした男なのさ。超可愛いけど、女じゃないからセクハラじゃないもん!すごい人気あるんだぞ?ちなみに名前は……」
「ちょ、やば!マズいって!名前出したら絶対やばいって!」
「秀吉っていうんだが」
「豊臣秀吉ー!」
「豊臣秀吉!豊臣秀吉!」
「とりあえず兄弟ラーメン食いにいこうか、拓也」
「豊臣秀吉!豊臣秀吉!」

約2日の積み。第4回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作。
イラストは電撃文庫『アガルタ・フィエスタ!』や『ご主人さん&メイド様』でお馴染みの双龍さん。あっちでは「ダブルドラゴン」って読み仮名が振ってあるんだけど、こっちでは普通に「そうりゅう」って書いてあるんだよな。不思議。
いきなり、うまい棒が出て来るから、『メイド様』との関係性を意識せずには居られない。

さて、ストーリーは、オタなのに自分のことをオタクと認められない主人公、拓也がピンチを憧れの少女ななかさんに救われるところから始まる。だが、それは有り得ない。何故なら、ななかさんはマンガのキャラのはずなのに……というもの。

はいはい、2次元から美少女が出て来る系ね、と思いきや、そうではないというワナ。
実在する美少女をモデルに2次元のキャラが創作されていたというのが真実。これは意外と珍しいんではないだろうか。

基本的には短編連作風味で、ひたすら細かいオタネタを繰り返す感じ。中身ある内容とかを期待しちゃ駄目です。
ネタが細か過ぎて面白かった部分もある。まさか『灼眼のシャナたん』から持ってくるとはな……。

やたら、オタが書きましたアピールをしてるんだけど、何か意味あんのかなぁ。あからさまにオタの願望丸出しみたいになって良くない気がするんだけど。

最後はオチてるのか続いてるのか微妙な終わり方だなぁ。どっちとも取れる中途半端さと言うか。いやまぁ、2巻で地雷認定ってパターンな気もするんだけども。

そして何なの、一迅社文庫『土属性はダテじゃない!』といい、電撃文庫『多摩湖さんと黄鶏くん』といい、美少女に〇ん〇を〇ゃ〇られる展開が流行ってるの?

燃:C 萌:B+ 笑:B+ 総:B+

イラストリンク
ご主人さん&メイドさま 父さん母さん、ウチのメイドは頭が高いと怒ります(電撃文庫、2010/02)
声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 ~ぱんつの中身は大事です!~(GA文庫、2011/08)

ガガガ文庫

羽月莉音の帝国 3 (ガガガ文庫)

著:至道 流星 イラスト:ニノ膳

「命の危険だと!?ふざけるな、ふざけるなよ巳継。笑わせるな。人生なんて端っから死と隣合わせだ。たかだか多少の危険が増えたからと言って、革命部の大舞台から逃げ出すヤツはバカなんだ」
「……」
「ガキのころから感じていた。莉音について行けば、いつかきっと、大きな花火をぶち上げてくれるのだと。だからこそ俺たちは、ずっと莉音の魅力に惹かれてきたのだろう?巳継、お前だって同じはずだ。俺たちは、莉音の歩むその先に、何があるのか知っている」

約2日の積み。3ヶ月振りの新刊。あれ、表紙は柚さんじゃないの……?何故、ここにきて法則性を粉砕したし!

さて、アクアス買収編の続きです。その最中、莉音が倒れてしまい、革命部は4人での戦いを強いられる……というお話。
それぞれが莉音に頼りっぱなしだったことを自覚し、自分達に出来る最善を尽くそうとする展開に燃える。その中でも、特に恒太が格好良い。
アクアスの買収が成功したときの男泣きには思わず貰い泣きですよ。はいはい涙腺弱者涙腺弱者。

どんどん扱う金額のスケールはデカくなり、最早現実感など微塵もないw
もしかしたらこれはスケールがデカくなり過ぎて、面白さを損なうパターンではないか……と一抹の不安を抱き始めた俺が居る。

俺の持論として、LOVE寄せというものは大体の作品に必要というのがあるが、こんだけ美少女が出ていて、LOVE寄せが欠片も無いってのは問題な気がするなぁ。最初は萌えを入れておかないと売れないからコスプレとかを扱っておいて、作品が軌道に乗ってきたら、そういう部分は削りましたって感じがしちゃうんだよな。

莉音が倒れている状態でそれどころじゃなかったってのもあるんだろうけど、沙織から巳継へのアピールも全然無かったしなぁ。
LOVE寄せがあるか無いかで評価が大分変わるから、そこは割愛してほしくないんだが……。

後はやっぱり文庫1冊丸々をアクアス買収編に充てれば良かったと思うの。多分、分量的には丁度良い筈。わざわざ2冊を跨ぐようにしたのは商業戦略の一環か。
次は9月。

燃:A- 萌:A- 笑:C 総:A

ガガガ文庫

ラ・のべつまくなし 3 (ガガガ文庫)
著:壱月 龍一 イラスト:裕龍 ながれ

「そういえば、キスするときってなんで必ず目閉じるんでしょうね。恥ずかしいから?」「その人を信じてること……証明するためじゃないでしょうか」
「ブンガクさんも……信じて、くれますか?」
「これから……信じるところです」

ああぁああぁあああぁあああぁぁあああああああああ。

約2日の積み。5ヶ月振りの新刊。前巻であんなこと書いたら案の定、完結巻です。いやしかし、シーキビて、俺。
表紙は巻を重ねる毎に2人ずつ登場人物が増えてるわけか。段々賑やかになってきているのが良いですね。

さて、シリーズ最新作の不調、文芸からの引き抜き、自分にとってラノベとは何なのか?とラストらしい内容です。
ライトノベルとは一体何なのか?というのは最早定義の出来ない問い掛けではあるのだが、やはりそこは色々と考えさせられるところがあるわけで。
当然、これまでの内容通り、最終的には俺達が読んでいて耳当たりの良い結論に落ち着くわけだが、難しい話だなー。

今回は商業的な話ががっつりあるので、そういう意味でも面白かったです。文芸とラノベの越境とかメディアミックスの売り出し方とか。

ストーリーで読ませるのは相変わらずですが、ブンガクと明日葉のイチャラブっぷりも健在です。今回、行きつくとこまで行っちゃったしね。
プロポーズの下りは正直、ただの誤植かと思った俺が居る。それまでにも何箇所か誤字誤植があったからさ……。

後書きの感じからすると、打ち切りではなさそう。まぁ、書くこと無くなったから終わるというのも打ち切りと言われたら知らんが。それもはっきりと明言されてるわけじゃないけども。

ところで、「重版出来」を「じゅうはんしゅったい」って読むって初めて知ったぜ……。でも調べてみたら、それが必ずしも正しいわけでもないようで。うーむ。

総評

そういうわけで、ラノベ作家と腐女子の純愛系ラブコメ『ラ・のべつまくなし』全3巻、これにて完結です。
ラノベネタということと、イラストが裕龍さんというだけで買ったけど、素直に面白いと思える作品でした。

業界ネタを絡めつつ、安定したストーリーテリングとがっつりしたLOVE寄せで3冊、しっかり楽しませていただきました。
もう少し続いてほしいと思いつつも、あまりズルズル引っ張る内容でもないかとも思うし。難しいところ。
ただ、これ以上続いたら、きっと海がラブコメ要員として参戦してくるんだろうな。

燃:B- 萌:A+ 笑:B 総:A+