著:川上 稔 イラスト:さとやす(TENKY)
「皆さんが幸いであればいいと、眠る前に願うのは、━━強欲でしょうか」
今回、名台詞の選定に苦労しました。だって候補が14もあったんだもの。
約4日の積み。積みと言うか、買ったその日に読み始めたけど凄い時間かかりました。だって、『終わクロ』最終巻よりも厚くて、1150ページもあるんだもの。シリーズ完結までに記録更新するとは思ってたけど、早過ぎw
上巻と合わせて連続刊行。
表紙は"傷有り"ことメアリ。やっぱりメアリだったか。
キャラ紹介はメアリとエリザベスということで、こちらもやはり英国の面子。
口絵のページ数自体は電撃のデフォルトに戻りました。流石に今回も2桁だったら驚愕するわ。
本編に関しては最初に言っておく。点蔵と"傷有り"の濡れ場が無い……だと……?馬鹿な、いつもの川上さんならやらかすと思ってたのに!
ボリューム全開で展開するバトルやらドラマやらLOVEやらで密度が濃過ぎます。極東と三征西班牙と英国の三勢力だけでも把握するのにあっぷあっぷなのに、今後本格的に絡んでくるであろうP.A.ODAの五大頂が1人、前田・利家が先行登場。
LOVEはそれこそやりたい放題で、点蔵と"傷有り"とかナイトとナルゼとかセグンドとフアナとか誾さんと宗茂とか、ああもう僕はどうしたら良いのかと!
トーリとホライゾンはセメントだから、あんましLOVEって感じがしないんだよなぁ。
ネイトが可愛いのは鉄板として、今回はシェイクスピアが一押しです。
最終的に、"傷有り"と誾さんと宗茂は武蔵へ転校することになったようだが、益々レギュラーキャラの数がえらいことに……。
もしかして、表紙に出て来る女性キャラって、『Ⅰ』の冒頭ではまだ仲間じゃなかったキャラって基準なのかな。
そういうわけで、電撃文庫の再厚記録を更新した『Ⅱ』の下巻でした。各章の扉絵以外の挿絵が少なめだったのが残念だけど、流石にそれを言うのは贅沢か。
また、『Ⅰ』の下巻の六ページぶち抜き挿絵のようなインパクトのある演出が無かったのも心残り。つーか、あの手法は最終巻までとっておいても良かったんじゃ……。
最後にもう一回やるつもりなのかもしれんが。
あとは、やっぱりページ数に比例して誤字が目立つなぁ。
次は早くても年始かな。
燃:S 萌:A+ 笑:A+ 総:S
反復リンク
・GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅡ〈下〉(2回目、2009/07)
シリーズリンク
・GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンⅢ〈上〉(2010/06)