「君が心から笑えるようになることを願っている。さよなら、哀音」
最終回。加賀篝に捕らわれた佐伯兄達を救うために、動き出す智春。六夏会長や冬流会長の助力もあり、飛行機にかけられていた時間停止は解除出来たものの、機体は負荷に耐えられず墜落を始める。
加賀篝は点火装置を一度諦め撤退。
《黑鐵》が重力制御で機体を安定させ、《翡翠》が氷の滑走路を作るという作戦を実行。ここで、まさかのOPがBGMです。やっぱり主題歌が本編中に流れると、否応無く盛り上がるよね。
飛行機は無事着陸出来た。智春は先輩達を救えた喜びで、佐伯兄に駆け寄るが、そこには副葬処女である哀音を失い、動きを止めた《翡翠》の姿が。
佐伯兄の告げる哀音への別れと共にED。曲が合い過ぎていてビックリした。つーか佐伯兄が主役じゃん。
ここ数回、佐伯兄と哀音が原作よりもクローズアップされていたから、この別れのシーンがより引き立つようになっている。
智春はようやく知ることになる。機巧魔神は副葬処女の魂の質量を消費して動いているという事実を。
奏っちゃんの非在化は依然進行。律都さんは謎の螺旋階段を下っていた。
そして『アスラクライン2』、秋放送開始の告知が。続きが早いのは嬉しいけど、これが正式タイトルだとしたら、捻り無さ過ぎだろう……。
エンドカードの用語紹介は元演操者(エクス・ハンドラー)。そういや、本編中では元演操者が具体的にどういう存在なのかは明言されなかったな。まぁ、ある程度察しがつくような見せ方はされてたし、字面で判るか。
総評
そういうわけで、分割二クール前半『アスラクライン』全十三回でした。高水準の作画、練り込まれた原作の再構成、原作絵の再現等、良質な作品でした。
原作は智春の一人称オンリーなので、彼が見ていない場面は描写されないわけだが、その辺を補完していたのも良かった。
また、機巧魔神はマッシヴになり、めちゃんこ格好良くなってるわ、操緒は悶死するくらい可愛いわで、大満足でした。
周囲の話を聞いていると、原作を知らないと訳理解らんそうですが、それは原作読んでださい。
二期では是非、ともはさんを出していただきたい。
後番は『懴・さよなら絶望先生』。
燃:A+ 萌:A+ 笑:C 総:S-
アスラクライン〈7〉凍えて眠れ (電撃文庫)