特撮

「どうやら俺達の場合、一足す一は二じゃねぇみたいだな!」

アクマロ配下のアヤカシ、モチベトリの能力によってお互いの両手がひっついてしまった流之介と千明。
最初は反発し合っていた二人だが、覚悟を決めた後の息の合いっぷりは凄い、というお話。BLネタ提供ですね、分かります(ぇ
回転しながら変身するシーンは格好良かった。

本筋進行は一切無かったので、それがちょっと不安と言えば不安か。

最後に『ゴセイジャー』の話。データカードダス対応のカード戦隊になるとか。
カードギミックありなんて言われた視ないわけにはいかないな。

燃:A- 萌:B 笑:B+ 総:A-

MF文庫J,アニメ

「何だとぉ!?水樹奈々みてぇな声して物騒なこと言うじゃねぇか、このクサレぬいぐるみが!!」
「お黙り、堀江由衣声が!」

さて、第二回。サブタイトルはドイツ語なんだけど、記号が表せねぇ……(´・ω・`)
取り敢えずクオリティは落ちていなくて安心しました。

図書館で襲撃されピンチに陥ったナツルと紅音だったが、チャイムが鳴ったためあっさりと助かる。

完全に女のナツルの惚れてしまった沙倉さんは猪突猛進に告白。大混乱するナツルだったが、雫が乱入。
雫のキャストって名塚さんなんだけど、この人、こんな低い声のキャラやるんだな。
この人も変身シーンあり。全員に変身シーンが用意されているんだろうか……。
ついでにカンデンヤマネコも登場。原作でも、こんなに早く出て来たっけ?

何とかチームプレイで雫をねじ伏せたナツル達。校内に広まっている謎の美少女の噂を無くすため、女ナツルは女子部に転入することになるのであった。
どうでも良いが、生徒会室、えらくものものしいなw

やっぱり映像になって、かつキャラデザが露骨に美少女絵になると映えるなぁ。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-

けんぷファー〈1〉 (MF文庫J)
けんぷファー〈1〉 (MF文庫J)

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「一緒に世界を守ってくれませんか?」

原作第二巻『戦う司書と雷の愚者』編に突入。神溺教団の怪物と呼ばれる存在がバントーラ図書館を襲撃するところから物語は始まる。ミンスとミレポックとマットアラストが立ち向かうが、この戦闘シーン、キャラの動きが何だかぎこちなかった。動画枚数が足りてないのか?
動かすことを優先しているという印象を受けた。素人なんで、よー判らんが。

エンリケのシーンではちゃんと人間爆弾として散ったレーリアが登場。彼の笑顔を見て、自分も笑いたいと思ったエンリケはガンバンゼルに目をかけられることに。
ガンバンゼルの醸し出す悪党オーラが好きだ。

同席していたシガルに付き従う赤髪の女性の姿が。この人って確か原作四巻『戦う司書と神の石剣』でミレポックと一緒にメインを張った人じゃなかったっけ?名前忘れたけど。
そしてノロティとハミュッツに導かれ、ザトゥと出会う。
よくよく考えると、ノロティの露出ぷりはかなり凄い。デザインした前嶋さんけしからんな。

ところで、DVDの発売スケジュールを見ると、二クール臭いんですが。ということは最後までやるってことか。

燃:B+ 萌:A- 笑:C 総:A

戦う司書と雷の愚者 (スーパーダッシュ文庫)
戦う司書と雷の愚者 (スーパーダッシュ文庫)

コミカライズ,富士見ファンタジア文庫

生徒会の一存2 (角川コミックス ドラゴンJr. 143-2)

原作:葵 せきな 漫画:10mo キャラクター原案:狗神 煌

「気にするな。いつものように俺の生徒会メンバーを脳内で弄んでいただけだから」
「気にするわ!!」

読む順番間違えたぜ……。刊行順だったら、『生徒会の月末』の方が先じゃんか……orz

さて二巻。表紙は順当に知弦さん。最近、生徒会メンバーで一番可愛いのは知弦さんなんじゃないかという気がしてきました。

今回も基本は原作に忠実に、かつコミカライズならではビジュアルを活かした演出を盛り込みながら展開。一発目のエピソードの杉崎の演説が格好良すぎて惚れそうです。「惚れそうです」って書きかたかったのに「掘れそうです」って変換した、このPCの変換システム作った奴は二三時間正座な。
前年度生徒会役員の二人がビジュアル化されたのって初めてなんじゃね?
実はちょっとずつ中目黒の出番が増えている件。

面白いのは『黙示録』一巻収録の番外エピソードもコミカライズしている点。
神無ブランドの除霊用塩のパッケージにプリントされてるのって『マテゴ』の深螺さんですよね?

パロディは相変わらずやりたい放題、『ギャグマンガ日和』のクマ吉くんとか、『SHUFFLE!』の麻弓とか。

カバー下にはドラマガの付録小冊子に収録されたショートコミックも収録するという隙の無さ。こういう一見、幻となりそうなところまで収録してくれるという気遣いが素晴らしい。

そういうわけで、非常に良質なコミカライズ第二弾でした。
折り込みチラシで知ったんだけど、来年五月に完全受注限定生産『体育する生徒会』というのが出るそうな。
セット内容は生徒会メンバーのブルマフィギュアと書き下ろし小冊子と有名クリエーターによるアンソロ冊子。
フィギュアは要らないが冊子は欲しい。でもフィギュアはなぁ……。

燃:C 萌:A+ 笑:A- 総:A+

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )
生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )

ファミ通文庫

著:佐藤 了 イラスト:藤真 拓哉

「やかましい!貴様はわたくしだけにいい顔をしていればいいのだ!わたくしだけに愛想を振りまいていればいいのだ!他の女に、優しくしたりする必要もない!」

FBonline掲載。連載だったりすると、大抵文庫化するので、いちいち読まないんだけど、一発ものだとシリーズが振るわず終了してしまうと、幻の短編化するので一応読みました。

内容はタイトル通り運動会なんだけど、まぁいつも通り。つーかイラストがあってナンボの作品なので、イラストが無いのが致命傷だと思う。
穂香のチアガールとか清美のウェディングドレス姿とか。これは是非文庫化してイラストを描き下ろしてもらわねばなぁ。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:B+

世界の危機はめくるめく! (ファミ通文庫)
世界の危機はめくるめく! (ファミ通文庫)

電撃文庫

アスラクライン 13 (電撃文庫 み 3-28)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「祝福のキス、だよ。それからこっちは、大好き!……のキス」

うわぁあああぁあああああああ!!

約一日の積み。七ヶ月振りの新刊。アニメが始まったから刊行ペースが上がるだろうと思っていたけど、全然そんなことはなかったんだぜ。
表紙は操緒&奏っちゃんということで新装カバー対応表紙。今までの賑やかな表紙が好きだったんだけどなぁ。
ダブルヒロインが同時に登場、タイトル、粗筋に書かれている「クライマックス」と、完結とは何処にも書いてないが、最終巻らしき要素があり過ぎてドキドキしました。
この一冊だけ、表紙の構成を変えるというのは、きっと既刊十二冊を持っている読者にももう一回買わせるための戦略なんだろうか。思いっきり釣られましたが何か。

プロローグでは遂に操緒が《黑鐵》の副葬処女になった経緯が明かされる。操緒は殆ど最初から肝心要の部分は知ってたんだな。健気過ぎて泣けてくる。

二巡目の世界へと戻ってきた智春達は、こちらの世界にも現れた“神”に衝撃を受ける。炫部長は北半球全域の人間の生命を生け贄に発動する魔術で“神”を撃破した後、《鋼》の力で三巡目の世界を創ろうとしていた。

実は生きていた朱浬さんから語られる彼女の秘密。彼女が本当は紫浬というのは以前から示唆されていたが、真実はそれよりももっと複雑だった。ちゃんと解説されても、まだ頭の中でこんがらがってるw
また、存在すること以外は一切謎だった真日和の契約悪魔、風斎美里亜(かざとき・みりあ)が遂に登場。こういう細かい疑問点を放ったらかしにせず解消してくれるのが嬉しい。

で、学生連盟を配下につけた炫部長との決戦。遂に魔神相剋者となった智春はこれまでに出会った人々の協力を得て、最後の戦いに挑む。
敵味方合わせて、まさにオールスターと言わんばかりの展開で、これが燃えずに居られるかッ!!
樋口のファインプレーとか、すっかり影の薄くなっていた六夏会長とひかり先輩の活躍とか。杏にまでちゃんと出番が用意されている隙の無さ。
佐伯兄の格好良さは異常。

その後も智春と奏っちゃんの間に生まれた使い魔ペルセフォネの登場、炫部長操る《鋼》との激突など盛り上がりっぱなし。

どうやら、あくまでもラスボスは炫部長だったようで、“神”はストーリー展開上必要だっただけのおまけみたいなもんでした。
“神”を倒しにいくときに操緒が放った上述の台詞がもうね、何て言うかね、消し飛びそうになったとしか言いようがありません。ここ数巻、奏っちゃんがリードしていた印象だったけど、やっぱり真のヒロインは操緒なんだなぁ。

そして物語の視点は長らく出番の無かった智春の義妹、和葉へとスイッチする。今まではずっと智春の一人称で進んでいたのに、何故か?
更に、和葉の傍に居る副葬処女らしき少女は何者なのか?という謎を抱えたまま、エピローグへ。

季節は巡り、春。洛芦和高校への入学が決まった和葉は鳴桜邸へと引っ越してきた。副葬処女っぽい女の子は咲華(さいか)という名前らしい。また、和葉の友人、喬香(きょうか)も登場し、シーンは完全に一巻冒頭の再現となる。
ついこの間読んだばっかりだから、そのまんまなのがよく判る。
そこへイクストラクタを持った奏っちゃんがやって来るという流れ。智春はヨーロッパの小国に交換留学しているそうな。操緒を生き返らせるヒントを探しに行ってんのかな。

問題は和葉がいつの間にか演操者になっているんじゃないかってことですよ。一瞬、《黑鐵》が受け継がれたのかと思ったけど、最終決戦時に既に咲華が和葉の傍に居たことを考えると、新しい機巧魔神が出て来るんだろうか。

と、まさかの第二部スタートの予感にwktkが止まらない状態で本編終了。
後書きで、今後、短編や後日談をやると明言しているので、メチャクチャ楽しみです。

そう言えば、ウィキぺディアを見ていて知ったんだけど、冬流会長の元演操者のナンバーは106、佐伯兄は046と名前の語呂合わせになってるんだな。ってことは番号は特に意味は無いんだろうか……。

燃:S 萌:A+ 笑:B 総:S+

電撃文庫

アスラクライン〈2〉夜とUMAとDカップ (電撃文庫)

著:三雲 岳斗 イラスト:和狸 ナオ

「B……は……」
「Bは貧乳じゃ、ないっ!」

新装カバー。表紙は奏っちゃん。電撃文庫MAGAZINEの表紙の使い回しです。
今回は一冊丸ごと使って悪魔と契約者、そして使い魔のギミックのお話。また、柱谷教諭のアルティメット勝ち組エピソードでもある。

智春と奏っちゃんが科學部に入ったため、直接手を出してくることこそ無くなった佐伯兄だが、ちょっかいをかけてくるのは相変わらず。
彼は執拗に智春と奏っちゃんの関係性を気にするが、それって魔神相剋者の所為で哀音を《翡翠》の副葬処女に捧げなければならなくなってしまった過去があるからなのかな。
それともあれってアニメオリジナルの設定か?今回、佐伯妹は哀音が副葬処女になる瞬間に居合わせていないって言ってたしなぁ。

で、副葬処女って歳をとらないって設定じゃなかったっけ?操緒が成長しているのは単に操緒がそういう風に外見を調整しているからなのか。どっかに書いてあった気もするが、思い出せねぇorz

使い魔のギミック説明の下りを読んでいて思ったんだけど、悪魔と人間の間に普通の子供は作れんのだろうか。悪魔同士だと作れるみたいだけど。

あと、既に巡礼者商連合の名前が出ています。

エピローグではヨリを戻した柱谷教諭と由璃子さんの様子が語られるが、このシーンのお陰で読後感が相当良くなっていると思う。

後書きでは三巻で真のヒロインが登場するって書いてあるんだけど、三巻にそんなキャラ出て来たっけ?まさかヅカ王子のことじゃないだろうし……。

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

アスラクライン 1 [DVD]初回限定版
アスラクライン 1 [DVD]初回限定版

雑記,電撃文庫

今月は公式発売日の10日が火曜なので、土日フライング補正が働いて4日フライングで6日発売でした。読み切った俺は勝ち組。ブツは、

・とある魔術の禁書目録⑲
・アスラクライン⑬ さくらさくら
・C^3 -シーキューブ- Ⅷ
・九罰の悪魔召喚術Ⅱ
・よめせんっ!

とある魔術の禁書目録 19 (電撃文庫 か 12-22)アスラクライン 13 (電撃文庫 み 3-28)C3-シーキューブ 8 (電撃文庫 み 7-14)九罰の悪魔召喚術 2 (電撃文庫 お 13-2)よめせんっ! (電撃文庫 ま 7-11)

の計五冊。

そして、いよいよメディアワークス文庫の創刊ラインナップのタイトルが公開された。注目したいのは以下の三点。

・壁井ユカコさんの『カスタム・チャイルド -罪と罰-』
・古橋秀之さんの『龍盤七朝 ケルベロス 壱』
・渡瀬草一郎さんの『陰陽ノ京 黒方の鬼(仮)』

成程な、電撃レーベルでは続刊が難しいが確実に固定ファンの付くものを復活させたり、電撃で刊行予定だった『ケルベロス』をスライドさせてきたわけか。
全て新作書き下ろしの筈だから、加筆修正された新装版ではないと思う。

問題はイラストがあるのかってことですよ。発売まで後一ヶ月少しというところまで迫ってきても発表無しとなると無いと考えた方が良いのか。
どっちかっつーとノベルスの位置づけなんだろうなぁ。

全体的にラノベ厨の俺としてはあんまり惹かれるラインナップではないんだよなぁ。
創刊の記念に有川さんの『シアター!』だけは買おうかなって感じ。有名になっても、ちゃんと古巣で書いてくれる有川さんが好きだ。

一般小説

純潔ブルースプリング

著:十文字 青

「ちゃんと気合い入れて、勝ってこないと、許さないから」

第7回角川学園小説大賞特別賞受賞作品が何とびっくりイラスト無しのソフトカバーで登場。
角川は結構、受賞作品でデビューさせずに新作を書かせてデビューさせるってパターンがあるけど、デビューから数年後に、受賞作品が書籍化されるのは異例の事態だと思う。
受賞当時の03年ではラノベ界における、こういった作品を受け入れる体制が整ってなかったから、十文字さんのお得意の心理描写を残した上で、ファンタジーというオブラートに包んで『薔薇のマリア』を書かせたのかな。
それで、ここ一二年で十文字さんのネームバリューが一気に上がってきたから出してみようって流れか。
面白いことに、帯に「『薔薇のマリア』の十文字青」って煽りが無いんだよな。これはラノベを読まない層へ売り込んでいく戦略なのかな。

で、ストーリーですが、そう遠くない未来、月が落下してくると言われる世界に生きる、個性的な六人の高校生の青春を描く。
びっくりするくらい、いつも通りの十文字青さんでした。心理描写のノリとかキャラのイカレ具合とか。

これまでに出た十文字さんの作品の中で言えば、一番近いのは『ぷりるん。』かな。あれからラノベ要素を抜いた感じというのが近いか。
確かにこれ、ラノベの形式でデビュー作として出したら売れなそうだな……。

燃:C 萌:B+ 笑:B 総:A-

著者リンク
いつも心に剣を①(MF文庫J、2009/02)
ぷりるん。 ~特殊相対性幸福論序説~(一迅社文庫、2009/07)
ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?(角川スニーカー文庫、2009/10)
ぼくのうた(幻狼ファンタジアノベルズ、2010/07)
黒のストライカ(MF文庫J、2010/10)

メガクルイデア(幻狼ファンタジアノベルズ、2011/01)
全滅なう(一迅社文庫、2011/08)
聖断罪ドロシー01 絶対魔王少女は従わない(スニーカー文庫、2012/08)
一年十組の奮闘 ~クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました~(MF文庫J、2012/08)

アニメ,電撃文庫

「呪いだ。二人三脚の呪いに違いない」

アニメオリジナルエピソードで悪魔の悲しい性が語られる。魔力の行使の際、男の悪魔は愛する人の記憶を、女の悪魔は愛する人が抱く自分への愛を、それぞれ削ってしまう。

体育祭で二人三脚に出場することになった智春と奏っちゃんは練習中にハプニングで足がくっついたままになってしまう。何という典型的なラブコメハプニングw
樋口は佐伯妹と組めると興奮していたら、体調を崩した妹の代わりに佐伯兄がやって来て終了のお知らせ。佐伯兄……(´・ω・`)

うーん、このエピソード要るかなぁ。何か全体的にgdgdしている感が否めない。と言うか、こんなことやってる余裕があるならともはさんを出してくださいよ!

今回も意味深なコアラのカットが。
そして、智春達の前に再び姿を現す氷羽子。彼女を追った智春が見付けたのは直貴の名が刻まれた墓石だった。ってところで続く。

エンドカードの用語紹介は「魔力の代償」。

燃:B+ 萌:A- 笑:B+ 総:A-

アスラクライン (電撃文庫)
アスラクライン (電撃文庫)