MF文庫J

ゴミ箱から失礼したします 2 (MF文庫J)

著:岩波 零 イラスト:異識

「心の準備?そんなの要るの?」
「いや、要らないのかもしれないけどさ」
「ま、コンビニに立ち読みしに行くようなテンションで会えばいいわよ」
「お前の父さんは漫画雑誌なのか?」
「んーん、そんなに面白くないわ」
「いや、その前に無生物じゃない事を主張しろよ……」

約1週間半の積み。3ヶ月振りの新刊。馬鹿な、1巻よりも表紙での主人公の扱いが良い……だと……?
ヒロインの1人、沙紀さんと同じ大きさで主人公、萌える太が登場してるぞ。と言うか、表紙に登場するヒロインが交代制だったことが驚きだよ。

さて、2巻ですが、口絵4ページしかねぇじゃん……。『ドルイドさん』のときも思ったけど、何で他に仕事抱えてるのが判り切ってる漫画家に挿絵の仕事頼むんだよ。それで口絵少なくなって、それでお値段一律では納得出来ないものがあるぞ。
挿絵も枚数はちゃんとあるんだけど、そこはデフォルメで誤魔化すなよ!って言いたくなる部分がちらほらと。

ストーリーですが、相変わらず中身が無いです。何故か、萌える太が一気にハーレムルートへ突入しました。なのに、この挿絵の適当さ……!

やっぱり、よく理解らないバトルへ突入するし、もう切りかな……。

燃:C 萌:B 笑:B+ 総:B

アニメ

「あーもー決まらない!次までに何か考えとく!」

OPが劇場版宣伝映像に。暫く通常映像はお預けか……。

今回のゲストキャラはつぼみ達のクラスメイト三浦あきら。彼の家はラーメン店を経営しており、この度、希望ヶ丘に2号店がオープンする運びとなった。1号店オープンの際には積極的に宣伝活動をしていたあきらだったが、どうも今回は違うようだ。
ということで、首を突っ込むつぼみとえりか。普通に考えたら、ただのお節介なんだが、悩みを抱えている人間を放置しておくと、デザトリアンの温床になるからなぁ。

シプレとコフレが元気が無いから何事かと思えば、ただの空腹。コッペ様の腹に手を突っ込むと中にキュアフルミックスというアイテムが入っている不思議。どうなってんだ。
このキュアフルミックス、振りまくってから妖精に与えるという仕組み。振り方によっては大変いやらしい構図に……!と考えた奴は2,3時間正座な。
デジモンペンデュラムとかあったなぁ。

落ち込むつぼみの頭をこっそり撫でてくれるコッペ様。動けんのかよ!

砂漠の使徒から3人目の幹部コブラージャが出撃。イケメンかと思いきや、ただのナルシストでした。この人が今年のボケ担当かな。
スナッキーがまともに出て来たの初めてじゃね?

当然、あきらがターゲットにされ、ラーメンと合体させてデザトリアン生成。
この所業にブチ切れるブロッサム。マリンも何か言おうとするが、しっくりくる台詞を思いつけず、次回までに考えてくることに。何じゃそりゃw

戦いの最中、デザトリアンはあきらの葛藤により行動不能に。破壊衝動だけで構成されているわけではないのか。
撃破後、分離したラーメンをこぼさずキャッチしてたけど、あれ食えんのか?

ゲストキャラのお悩みを解決して、みんなハッピーってノリが完全に『おジャ魔女』な件。あきらのキャストの木内レイコさんも『おジャ魔女』によく出てた人だし。
やべぇ、今年は一段と面白ぇ。

えりかは可愛いけど鬱陶しい、鬱陶しいけど可愛いなw

燃:A 萌:A+ 笑:B+ 総:A+

特撮

「呪いの人形なんかじゃない。きっと……ドーパントだ」

「少女と人形の家」という小説を酷評した著名人が次々と人形に襲われる事件が発生。
時を同じくして、亜樹子の前に彼女だけに見える少女リコが現れ、「人形の声を聞いて」と懇願する。

人形自体がドーパントの可能性があがるが、事実はパペティアー・ドーパントの仕業だった。ちょ、パペティアーのデザインの予算の無さ……(´・ω・`)
首から下、ほぼ人間そのままじゃねーか。
近々出て来るらしいウェザー・ドーパントに予算持っていかれたのか。

捜査で活躍しているのは照井ばっかりで、最近翔太郎の立場が……。

今回、事務所にフィリップ宛にフロッグポッドのギジメモリと設計図が届けられた。フィリップはシュラウドの名前を呟いたが、どこまで知ってるんだろう。というか、今まで使っていたメモリガジェットも出所はシュラウドなのか?

一方、冴子は井坂に若菜の治療を依頼。彼女は若菜を自分のために戦う道具に仕立て上げようとしているようだ。
だが、井坂は若菜に催眠のようなものをかけ、ドライバーを渡すように指示していた。ドライバーを使って、ウェザーになるのか?

燃:A+ 萌:C+ 笑:B+ 総:A+

特撮

「風よ、エリの歌を世界に運べ!」

天知家の掃除をするアラタ達は謎の箱型物体を発見する。それは緊急時のために地球で眠っていたデータスハイパーだった。こいつはマスターヘッドと連絡が取れたり、ウォースターの出現地点の予測が出来たりと、サポート役として便利な奴。
ただ、眠ることがあるらしく、肝心なときに眠ってるって展開もありそうだ。
天知家にあったのは、博士がどっかから拾ってきたんだろうか。
データスの上部には6枚のカードがセットされており、その内1枚はブランクになっている。ここにゴセイナイトのカードがセットされるんだろうか。

今回の敵はミューズィックのマズアータ。音波攻撃によって、風に敏感なスカイック族のアラタとエリはダメージを受けてしまう。
ジャーマネ扱いでブレドランも出撃。今年はえらい早く幹部クラスが前線に出て来るな。デレプタあたりは途中退場しそうだ。

マズアータの音波攻撃はエリの歌をアラタがゴセイカードで世界中に拡げることで対抗する。
ブレドランにはブルー、ブラック、イエローのゴセイウェポンを合体させたランドシーイックバスターで撤退へと追い込む。
5つのウェポンを必ずしも合体させる必要は無いわけか。

次回はシーイックブラザー登場回。最初にスカイックブラザーが出て来るのかと思っていたが。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A-

アニメ,スーパーダッシュ文庫

「そろそろ殺しに行ってあげなくちゃね、菫の咎人」

原作7巻『戦う司書と虚言者の宴』編に突入、と見せかけて、結構アニメオリジナル色が強くなってきた?というより、残り4冊を再構成してきたという印象か。

次代の楽園管理者に任命されたミンスは真人候補の、とある老人に興味を持つが、タッチの差で老人は死亡。老人の本はラスコールが持ち去ってしまう。
疑念を抱いた彼は老人の素性を調査、砂漠の施設に辿り着く。

一方、ラスコールは老人の本を裁判にかけられそうになっていたハミュッツに託す。
老人の正体はハミュッツをルルタ=クーザンクーナを殺すための道具として育て上げた過去の館長代行マキアだった。
ようやくルルタの名前が登場。また、回想シーンで声も聞くことが出来た。

砂漠の施設に集う役者達。そこにはルルタに愛されることが出来ず、心が壊れてしまったチャコリーが居た。
チャコリーを殺そうとするハミュッツ。だが、チャコリーは心魂共有能力でミンスを操ろうとする。というところで、続く。

次回予告にはニーニウが出て来たし、これなら何とか後3回で終われそうだな。ただ、原作の名シーンがカットされる危険性が出て来たけど。
後番が『迷い猫オーバーラン!』で確定したので、俺の3クール説はさっくり粉砕されました。完結編を1クールやるって雰囲気でもないみたいだし。
ミュージッククリップはヴォルケン/ノロティ編。

燃:B+ 萌:C+ 笑:C+ 総:A+

戦う司書と虚言者の宴 BOOK7 (集英社スーパーダッシュ文庫)
戦う司書と虚言者の宴 BOOK7 (集英社スーパーダッシュ文庫)

MF文庫J

渚フォルテッシモ〈5〉 (MF文庫J)
著:城崎 火也 イラスト:bomi

これで救えるのなら。
みんなを。
渚を。
ならば━━それでいい!!

約9ヶ月1週間半の積み。7ヶ月振りの新刊。4巻読んだのは1年以上前なのは秘密なんだぜ。

大地の従兄、土志紀が現れたのでラスボスかと思いきや、彼はラスボスを登場させるための舞台装置程度の役割しかありませんでした。
というわけで、最終巻です。ストーリーの流れ、後書き、巻数から考えて打ち切りエンド臭いです。

とはいうものの、そこそこ盛り上げて、大地と渚をそこそこ良い感じにして終わったので、それなりには綺麗にまとまっていた印象。

最後に番外編としてプールで遊ぶエピソードがあるんだけど、これ、番外編って形にする必要あるの?
普通にラストバトルの後のエピローグ扱いでやれば良かったと思うんだが……。

総評

そういうわけで、ラブコメ+ちょっとバトル『渚フォルテッシモ』全5巻でした。打ち切り完結とは言え、この面白さならズルズル続けるより、この辺で終わっておいて良かったのかなと思う。
ラブコメ特化した2巻なんかはがっつり面白かったんだけどなぁ。

途中で絵師が交代したのに、よくもったなぁ。もしかして、桐野霞さんと編集部が揉めたのかと今更ながらに思う。

燃:C+ 萌:B+ 笑:C+ 総:B+

漫画

朝まで授業Chu! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)

作画:むにゅう 原作:太田 顕喜(あきよし)

「ゆ、優希さんが恥ずかしくて、せ、先生も恥ずかしければ差し引きゼロですからっ!」

電撃文庫の『れでぃ×ばと!』のイラストでお馴染みのむにゅうさんが原作者付きで漫画に初挑戦。コミックアライブで連載中。
ようやく単行本化。ちょっと気になったので読んでみました。
新米教師、綾奈先生の手違いで女子寮で暮らすことになってしまった主人公、優希。彼が女性生徒に不埒な行為を働かないように綾奈先生が同室で監視することになったから、さあ大変。そこに百合少女、理沙が絡んできて……という話。

感想。エロい。以上。

いや、本当、これ以上何を書けと?っていう内容なんですよ。一般誌でのエロっていうのはチャンピオン系列の右に出るものは居ないと思うんですが、むにゅうさんの絵がそもそも基本エロスを放っているので、その辺はトントンかなぁ、と。

後は刊行ペースがもうちょっと早くなりはしないものかと。

燃:C 萌:A+ 笑:C+ 総:B+

シリーズリンク
朝まで授業Chu! <2>(2011/11)

漫画

ファンシーGUYきゃとらん(2) (アフタヌーンKC)
作:くぼた まこと

己は味方であり敵である。

2巻にして完結巻。もうね、まっくんのキャラが良過ぎてね、きゃとらんを食ってるっていうかね。

中盤までは案の定シュールなネタが続くんだけど、最後はシリアス&ハートフルエピソードで攻めてくる。あかんわ、涙腺弱過ぎるわ、俺。秒単位で泣ける。
きゃとらんは鬼マネを嫁にもらうべき。

総評

そういうわけで、くぼたまことさん節が全開の『ファンシーGUYきゃとらん』全2巻でした。
『サンレッド』と同じと言ってしまえば、それまでなんだけど、癒し度はこちらの方が高い。
ズルズル続けてもダレるかもしれんし、これくらいの尺で終わっておく方が良いのかなぁ。

燃:C 萌:B+ 笑:A- 総:A

漫画

未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))

作:えすの サカエ

「ユッキーの『未来』は、由乃のものだよ」

少年エースで連載中の、12人の未来予知能力者達の生き残りを賭けたサバイバルゲームを描くアクションサスペンス。『モザイク』は脇役のテロリストみねねにスポットを当てた外伝です。
部室に置いてあったので読んでみました。

主人公、雪輝はある日、自分の携帯の日記に未来の出来事が書かれていることに気付く。それは様々タイプの未来日記の所有者達による、神になるための戦いの始まりだった。そこに雪輝大好きヤンデレ少女、我妻由乃(がさい・ゆの)が絡んできて、自体をややこしくする、というもの。

所有者達の未来日記にはそれぞれ特性があるので、いち早く相手の日記の特性を把握することが勝利の鍵となる。こういう論理的思考を働かせるタイプの作品にありがちなことだと思うが、人物相関図が簡単な序盤は状況が簡単に判るものの、中盤以降入り乱れ過ぎて何のこっちゃ判らなくなるというパターンに陥った俺が居る。
もう途中から話の流れを追うだけになるという。

メインヒロインの筈の由乃よりも、みねねが可愛い件。西島刑事にプロポーズされて焦るシーンが好きです。それがあんなことになっちまって……(´・ω・`)

全体として、面白いんだけど、後一歩パンチが足りないというか。カタルシスがあんまし感じられない。
とは言え、PSPでゲーム化したし、今の角川の流れからすると、完結直前に来たところでラストまでをアニメ化というパターンではないかと思うのだが、果たして。

燃:B- 萌:B+ 笑:C+ 総:B+